第50話:デューイを止めにやってきたホランドは、ついにデューイと対決する。しかし、デューイの命には、ある仕掛けがあった。]
最終回。
一応、1年間録画、視聴してきたので、記録しておきます。
スカブコーラルの形成理屈が現れてて以降の湿っぽさに、ちょっと辟易してたので、まぁ、こんなもんかなぁ、というのが実感。
特に、SF考証とでも言うべき側面が、41話くらいから、ガラガラ崩れてしまったので、かなりテンションが下がってしまいました。
まぁ、あんまり悪口を書きたくないので(気に入らなければ書かない、というのが基本方針なので)いくつか気に入った点を書いて、簡単に終わります。
角がとれて、別人のように穏やかな顔になったアネモネ。
でも、あの好戦的で傍若無人だった頃の方が好きだったので、いたしかゆしな面もありますが。
レントンよりもドミニクの方が男前だから、みたいなことを言ってくれてましたけど、あれは「まさにその通り」だと思いました。
アネモネがいたから最後まで見続けられたと思います。
まぁ、こんなとこで。
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デューイが決起してからの流れが、どうも先祖帰りを起こしてるみたいだったので、感想書くのやめようかと思ってたんですが、まぁ、一応SFネタだったので、記録しておきます。
姉・ダイアンによって語られるスカブコーラルと地球の過去。
いろいろ世界をさまよってたら、そこが未来の地球でした、っていうのは、猿の惑星以来、何度となく出てきた手法なんで、そこはちょっと変えてありましたけど、惑星生命、及びそれに類するものも、けっこうあるんですよね。
そのあたりも、地球それ自体が単体の生命になった、とかではなく、飛来した異生命によって、地表に融合が繰り返され、その結果人類が地球を捨てた、しかし、再び星に戻ってきたら・・・、という変化を与えてました。
ただ、その融合、っていうことに、ちょっとアラがあって見ていてつらいです。
コミュニケートするために融合していく、っていうことは、その時点で融合していく相手の意識とか知識、知覚なんかも吸収していくわけですよね。
ということは、内部にコスモスを作るわけだから、それで「孤独」っていうのは自己矛盾があるように思うんですが。
百歩譲って、そこが並列化現象だとしても、並列化って意識の共産化と一緒だから、内部に取り込んだコミュニティこそが他者であって、外部に対しては全て敵になるので、外にコミュニティを求める、っていうのは、これまた自己矛盾。
しかも、個々別にスカブが覚醒している描写もあるので(エウレカもアネモネも記憶を引き継いでいるわけではないので)並列化というのも、個々の端末が並列化しただけで、内面までは並列化せずに取り込まれているわけだから、この辺、理屈としては、ちょっと首をかしげざるをえません。
もちろん現時点では、片方からだけのアナウンスなんで、まだ追加説明なり逆転なりがあるかもしれませんが、残り話数と、レントン達の納得の仕方を見てると、これが最終理論のような気がして、少し不安です。
宇宙が割ける、っていうのも、比喩ではないとしたら、惑星生命との関係で飛躍しすぎている気もしますしね。
惑星規模のSFだと、ムシキングがすごく良質なSFを提供してくれているだけに、この理論のスカスカ感は、ちょっと痛いですね。
並列化が、Winnyみたいなもんか、と捉えれば、ある程度納得もできるんですけどね。(笑)
従って、個人的には、アネモネがブチ切れながら活躍してくれたら、もうそれでいいかな、とちょっとぴり思ったりもしましたよ。
あと、玉川さん、宝魔ハンターの頃から好きでしたので(コール・ミー・トゥナイトは黒歴史ですか?)久しぶりに聞けて嬉しかったです。
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ホランドの紫斑、エウレカの変成とかもありましたけど、やっぱり今回のメインはアネモネです。
あれは、人造コーラリアン、と考えていいんですかね。
まぁ、わりとエウレカと対決したあたりから、予想していた人は多かったと思いますが、そういう意味では予想とおり。
ただ、その見せ方がうまかったですね。
軍規という点からみれば、ちょっとどうかな、と思いましたけど、艦長とドミニク、それに下士官との車内でのやり取り、その後に、あの短躯矮小の研究者の冷徹な発言があり、その実験風景の中で、アネモネの出自がわかっていく。
・・・なかなかいい演出だと思います。
瞳孔を広げさせる絵はちょっと痛そうでイヤンでしたけど。(^_^;
これで後半のポイントがアネモネとエウレカの変成に絞られてきたみたいで、ちょっとSFらしさを取り戻してきたかな。
レントン達の「猿の惑星」みたいな転移(・・・と言っていいかどうか怪しいですが)で、以前の記録には書きませんでしけだと、「ォィォィ」という気持ちになってましたので。
そのアネモネ、人の形が人為的な物である、っていうのは、ちょっと意味が深そうですね。
たとえばエウレカが変成して、人とは違う姿になった場合、レントンの気持ちが変化するのかどうか、興味ぷかいですし、そもそも異種の存在であるということや、いままでさんざんネタとしてふられてきた、世代の継承、つまり子供を作るという行為とかにどう反映していくのか、料理の仕方によっては、傑作になる可能性を秘めているんですが・・・。
ラストへ向けて、ドミニクとアネモネの収束が楽しみというか気になるというか、展開を待ちたい気持ちです。
ただ、個人的には、ラリッてたり、イッちゃってたりしてるアネモネの方が好きなんで、困っているところだったりしますが。(^_^;
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ヴォダラク編、一応了、かな。
先週は風邪をひいてダウンしてしまい、ようやくさっき続けて見終わったところ。(^_^;
さて、ロビンソンクルーソーしてしまったレントンとエウレカとガキども、またもやレントンとエウレカの間にギスギスと風が吹き始め、だったんですが、今回のキャラ絵、かなりアニメチックな絵で可愛かったので、いつになくエウレカに同情してしまったですよ。
もっとも、キャラ絵と言えば、なんといってもアネモネで、ドミニクに花を贈られるあたりから「お、今回はなかなか・・・」と思って見ていたのですが、パーティでデューイと踊る絵はすごくよかったですね。
元デザインの癖があまりに強いので、キャラ作画がちょっと勘弁してほしい、と思うときもけっこうあるのですが、今回はかなり良かったと思います。
元デザインの味、顎や瞳、肩口から腕へぬけるあたりの鋭角的なデザインも綺麗に出てましたしね。
ただお話の方は、前回まで続いていた宗教がらみのときもそうでしたけど、移民であることの意識がまだ残っている星で、貴族とか王族とか言われても、ちょっとピンとこないのが実情だったり。
権力構造として、貴族と軍人が出てきてましたけど、それって、テクノクラートとか軍産複合体の間違いじゃないのか、と思ってしまいました。
移民星ですしね。
今回はなかったですけど、メカニックということばの背景にテクノクラート的な閥族意識はあんまり感じませんしね。
どうもこういう産業的な未来史観、ちょっと弱いですね、この作品。
時代と人間、個人の成長、とかっていう描写はすごく丁寧で好感持てるんですけど。
そのすぐ後で、作画は激しく落ちるけど、SF考証がかなりしっかりできているゾイドジェネシスっていう作品があるだけに、ちょっとひっかかってしまうところです。
話の展開としては、今まで、どうもその出自とか目的とかがイマイチ不鮮明だった、アネモネに視点が絞られて来つつあるのがちょっと嬉しいところで、ラストに向けてどういう展開になるのかが気になるところです。
いつも発狂したようにドミニクを怒鳴りつけてばかりいる印象でしたげと、今回は、わりとクールにドミニクとむきあってたり(・・・最後はまたキレてましたけど)、デューイの話をおとなしくきいてたりするあたり、この人物をしっかり深く描いてくれているみたいで、嬉しかったです。
あと、あの指輪のRとCって、レイとチャールズ・・・なんでしょうなぁ。
どういう風に二人にからんでくるのか、なんですが、やっぱりアネモネ主体で話を見たいです。(笑)
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新OPに新ED。
EDはともかく、OPの方は、前の動画がひどかったので、とってもよく見えますが、たぶん、前のがあれほどひどくなくても良いものだと思います。
動画として、本来の色でよく動いてますし、何より各キャラクターがわかりやすくうまく配置されてるのがいいですね。
加えて、エウレカの髪が伸びて、ちょっと可愛くなってるし。
これは今後、ラストに向けての物語の伏線ぽくもなっているのかな。
さて、本篇。
ヴォダラ宮での(たぶん)決戦の前のインターミッション、ですかな。
とはいっても、展開上の仕込みがあると言うのでもなく、今までたどってきた心理のおさらい、っていう要素も少しあったような。
やはり、エウレカが妊娠てしまうかもしれない、という点に関心が起こりますなぁ。
「あなただって子供が産める」っていうことばは、けっこう暗示的で、ラストの〆にすらなってるかも、と思ってしまいました。
仮にエウレカが出産できる(・・・もしくは作品内で、妊娠あるいは出産する)としても、人間とコーラリアン(異生命)との交流という作品のテーマの一つとしての方向性にかなってるし、そうあっても問題はないと思いますが・・・。
もちろん、それ以前にカップルの存在、っていうことがありますけどね。
月光号のクルーに限らず、とにかくカップルが多いのがこの作品。
ドミニクとアネモネ、という潜在的なものまで数えると、かなりの数になると思いますが、行動がこのカップルを単位として行われている、っていうのも興味深いところですね。
チャールズとレイの例を見れば、どちらかが賭けたときに破綻してしまう、っていうのも、けっこうな場所でほのめかされてますし。
そういや、レイには「子供が作れなくなってしまった」っていう特性も加味されてましたしね。
デューイの場合も、カップル喪失からの破綻、みたいなことは暗示されてるような点を感じます。
ただ、今回お邪魔虫だった、チビッコ3人の場合は、ちょっと違うかな。
こいつらはまだカップル以前、という解釈なんでしょうか。
まぁ、そんなこんながあらたに確認されたようでした。
ノルブ師を風呂に入れて、っていうのがありましたが、あれって、反宗教行為でまずいんじゃねーかな、とはちょっと思ってしまいました。
聖人が風呂に入らない、もしくは塵芥に汚れた姿のままでいる、っていうのはよく聞く話ですしね。どうなんでしょ。
ニルヴァーシュ突入組と、月光号組とに別れての行動でしたが、ホランドがレントンとともに前面に出ていったので、月光号の操縦がタルホとドギーになってましたが、そのシーンのちょっと前、タルホがエウレカとじゃれるところで、「ドギー君へ、タルホ姉さんからの指南書」を作って見ていたシーンがありました。
画面で見せただけでしたけど、それがその後で使われている、こういうさりげない演出が、毎回けっこうあるとはいえ、面白くてよかったですな。
そっかー、タルホから見たら「ドギー君」なんでしょうなぁ、やっぱり。
タルホとエウレカがじゃれあってるところは「おいおい、流産しちまうぞ」って思ってしまいました。けっこうカラダをひねってましたしね。
まさか、今後、流産になって、エウレカがショックを受ける、なんていう鬱展開にはならないでしょうなぁ。
妊娠期間が、アニメ作品中の時間経過としては、やや長いように思うので(タルホの腹もまだ膨れてこないですし)そんな可能性もちょっとだけ考えてしまいました。
さて、ヴォダラ宮への突入で、今回は終了。
途中の潜入シーン見てると、とんでもなく宗教戦争じみてたように思うのですが、ある程度チベット仏教はモデルとして想定されているんでしょうね。
そのヴォダラ宮の真央で、ノルブの言う「ただいま、サクヤ様」。
いろんな可能性が考えられるところなので、次回は必見ですね。
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以前少し懸念材料として書いた「エウレカも妊娠してしまうのだろうか?」ということが、割と現実味を帯びた方向になってきているみたいです。
ただ、ムーンドギーが、すばらしいことを言ってくれましたね。
「エウレカって、できるの?」
いや、まさにそこなんすよ、見てる人が知りたいのは、って私だけ?(^_^;
けっこうギャグシーンみたいにはぐらかされてしまったけど、ここ、しっかり知りたかったとこなんですけどねぇ。
人の形状をコピーしているみたいなところがあるので(そういった言及はされてませんけど)性行為そのものはできるでしょうけど、それの及ぼす効果については・・・どうなんでしょうか。
妊娠、ということもさることがら、快感、ということについても。
妊娠できるかどうか、については、こういう方向性にきた以上、何らかの説明というか、エピソードとしては出てきそうに思います。
まさか愛だけ語らって、しばらくして「2人の愛の結晶」を抱きかかえて終了、みたいな安直な展開にはしないと思いますから。
しかし生物的には無理でしょうね。
亜種間の分類って、ハイブリッドが可能かどうか、仮に可能であったとして、世代形成能力があるかどうか、っていうのは、決定要因ではないにしろ、判断材料の一つですから。
まして、人間くらい高等で、精密な構造になってくると。
あ、ちなみに、黒人だの白人だのっていうのは、亜種ではなく、単なる地域変異です。
だから、人間の世界で言う「混血児」っていうのは、生物的にはハイブリッドではないんですね。
そういう生物的なことは曖昧になるかもしれませんけど、タルホの母体検診みたいなところまで踏み込んでいますので、異種間の結合と出産、という問題は、今後また別の角度からの検証があるかもしれません。
アニメ的にはどうでもいいことかもしれませんけど、ペットを数多く飼ってる身としては、かなり興味のあるところです。
さて、割とホームコメディみたいな展開でしたけど、しっかり話としては進んでまして、ストナーのメディア論とか、デューイの権力掌握の図とか、いろいろありました。
ストナーのメディア論に関しては、なんか制作側の本音みたいなものが漏れ聞こえてて、面白いですね。
声の大きな方が真実になってしまう、と。
確かにそういう面もあるでしょうけど、カウンターカルチャーの場にいる人間が、そういうことを言っていいのかなぁ、っていう気はけっこうするんですけどね。
ここいらへん、つきつめていくとヒッピー論みたいになってしまうので、やりませんけど、メディアと権力の扱いについては、風刺があるのだとしたら、かなり安っぽい印象はしました。
・・・だから、風刺ではない、と思いたいんですけどね。(^_^;
賢人会議の崩壊があまりにあっさりしすぎてたので、1クールのときの仕込みはいったい何だったのかなぁ、という気もしました。
そんなわけで、多少進行に首をかしげるところもあったのですが、実は物語りの骨格としては、そういったSF的な仕込みよりも、エウレカの愛と肉体の方が本道なんじゃないか、と感じてしまう昨今ですので、こういう展開はとっても良かったと思います。
次回も、ちょっと悦痴ぽいのかなぁ、ワクワク。(^_^)
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前半が対話篇で、後半がギレンになってしまったデューイの演説。
最後にチョコッとエウレカとアドロックの接触が示されて終わり。
なんつうか、もっと練りこんでほしかったです、前半。
物語の設定背景とか、過去の歴史とかを説明するとき、対話、それも対立する立場同士での対話によって示す、っていうのは、脚本の基本中の基本ですけど、あまりに整理されてなくて、ただ設定だけを検証せずに流してしまったみたいに見えました。
一方、後半のアネモネの邪悪スマイルと、デューイの(どっかで見たことある)演説は、つっこみどころ満載だし、微妙にズレた面白さもあって、ナイスでした。
ああいう演説で、民衆とか大衆とかを誘導する、っていうのは、ギレン総帥の演説があまりにはっきりと定着してしまっているので、少々違っていても、それに見えてしまうという危惧がありまして、このデューイの演説もご多分に漏れない。
内容とかスタイルとか見てると、そんなに似てるわけでもなかったのですけどね。まぁ、狙ってやってるんだとは思うのですが。
それにしても、なんか段々軽いキャラになってきたような印象ですねぇ、デューイ。
最初の頃が、正体のわからない敵対勢力の中枢、みたいな扱いでしたので、神秘性みたいなものが身についていたのに、素性が暴かれてから、えらく俗っぽくなってきたみたいです。
ノルブには、若造扱いされてましたしね。
デューイのやり方にだんだんと衝撃を受けるようになってきたドミニクと、デューイに持ち上げられて有頂天のアネモネ。
こりゃドミニクがデューイと決別する時が近づいてきたみたいですね。
そのときアネモネをどうするんでしょう。
アネモネがデューイとともに殉じるとも思えないのですけど、ドミニクについていくとも考えにくいですね。・・・まぁ、無理やり、かな。(^_^;
そのアネモネの「何か考えているようで何も考えていない顔ばっかり」。
はい、今回の名セリフ。
邪悪な感情を暴走させるだけ、みたいなアネモネですけど、こういう怜悧な観察眼も備えてるんですね。なかなかステキ。
小清水、水を得た魚のようです。(笑)
アドロックの存在について、エウレカと接触があったことについて驚くレントンでしたけど、ホランドとドクターベアがエウレカと接してきていた時代というか時間のことを考えると、そんなに驚くことでもないと思うのですが、事実として語られてなかった、ってことだけに対して、っていうことなんでしょうか。
まぁ、これは次回見てみないとわかりませんなぁ。
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レントンとエウレカの仲が確定してから、まるで絵に描いたようなウブウブ・カップル。化粧ネタはあまりに月並だったのでアレでしたが、その直前に、なまぐさ坊主が「レントンとエウレカは本当につながったいるのか」みたいなことをホランドに聞いていましたけど、あれがちょっと今後の伏線ぽくて気になりますね。
エウレカの気持ちも知らず、ズケズケと「綺麗な方がいい」なんて言っちゃうレントンの、そのコトバが今後、根を残す、とは考えにくいですけど、そういうことを無神経に言ってしまうレントンの精神状態が、なんらかの仇になるかもしれないのか、あるいは、新たな別の試練が用意されてるだけなのか、わかりませんけど、なにかこれに関連した波乱が用意されているのでしょう。
風呂に入る二人・・・なんかすごく贅沢な水の使い方してましたけど、補給問題はしばらくは考えなくていい、ってことなんでしょうか。根が貧乏症なもんで、気になります。(^_^;
語られたダイアンの過去。
ホランドの初恋・・・ねぇ。・・・ちょっと恥ずかしかったぞ。(笑)
内容はそんなに恥ずかしいものでもなかったけど、ホランドの口から出ると、ねぇ。(^_^;
まして孕ませた女が同船してる、っていうのに。
まぁ、ヤローが無神経なのは、月光号クルーの特徴なのかなぁ。
そのホランドの(たぶん)十代の頃の青春時代。
人のいない場所を見つけて、波乗りをしようとする、そこで幼い少女に出会い、怒声をあびせてしまうが、数年後、成長した姿で現れて「あのときのこと、覚えてる、カッコよかった」といわれる・・・なんつうか、モロ70年代のプロテスト・ソング・エイジの青春像ですなぁ。いわゆる「遅れてきた世代」。
ダイアンの話・・・今後かなり重要なファクターとして絡んでくるんだろうけど、一番面白かったのは、「おかけになった電話番号は・・・」だったりします。
じーさん、最高。
化粧事件の一件も、少なくとも今回の話の中での限りですと、そんなに尾をひきそうもないし、最近、いいおねーさんになってしまったタルホのいいフォローはあったしで、はっぴーらぶらぶ一直線のエウレカに対して、崖ップチのアネモネさん、半狂乱でブチ切れ寸前。
こっちもこっちで「アネモネには休息が必要です」と進言して、当のアネモネからぶっとばされるドミニク・・・ヤローが無神経なのは、月光号だけではないようです。・・・いや、ちょっと面白かったです。
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ホランドとタルホのカップルストーリィ、つうか、オトナの成長物語。といっても、ベタベタしたものでもない。
恋人の前で鼻水流して泣くホランドと、引くところとつっこむところを心得たタルホ。
・・・渋いね。なかなか良い。
気持ちがエウレカとか、妙なガキっぽい意地の張り合いとかに向いてるときって、タルホが視界からそれてるような描写のときもあったけど、やっぱり帰ってくる母艦としての認識はしっかりあったんですな。
そのタルホ、出会った頃のエピソードが含まれていて、幼いってほどでもなかったけど、こっちもいろいろと変遷の跡がうかがるシーン。
バトルのあいまのインターミッションをどう見せるか、っていうのは、けっこう制作チームの腕の見せどころなんですが(簡単に省いちゃうとこも多いけど)このチームは、次への仕込みだけではない、心の動きをしっかりと入れているのがいいですね。
キャラの造形深まるし。
時にガキっぽくて青臭くて、でも視線だけは遠くを見つめていて、仲間には芯のところでは誠実で。
ホランドのいいところです。
タルホの場合は、比重がホランドに傾いているので少しと違うけど、決して「いいおねえさん」だけを演出したりしないし、こっちも自分に正直だし。
この作品、いいカップルが多いね、ちょっとメリケン的ではありますが。
というわけで、次回、政治の世界へ。
なんとなく、ヴォダラクがチベットに、軍が中国の弾圧に見えて仕方ないですけどね。(^_^;
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あー、前回、勘違いしておりやした。
アクセルがトレゾア研究所に合流してたんじゃなかったのですね。
なんか前回の見せ方だったら、トレゾアでボード作ってるのか、それにしちゃドミニクが訪問してから時間経ってないのにおかしいなぁ、と思っていたのですよ。前回の変なコメントは、この勘違いでした。(^_^;
しかし、以前のドミニクが訪問してきて「レントンをよろしく頼む」って言ったエピソードも良かったけど、今回の、一芸一筋の一徹じっちゃんぶりも良かったですなぁ。
この作品、世間では変骨者と思われてはいるけど、その実自分の領分はしっかりこなす、という中年やじじいが、実にいい味出してますなぁ。
デューイ陣営のアゲハ隊。
その冷徹さ、規格通りに進んでいく、もしくは進んでいこうとする、そのメカニカルなスピリッツは、ゲッコウステイト側にいる一徹な技術者と、実はよく似てるんですよね。
でも受ける印象が全然違う。
たぶんこれは、人生経験と、それに対してどう対処し、どう失敗してきたか、の差、みたいなものが起因しているように感じますねぇ。
つまり、その一芸に大しては、まさに「神が見えた」領域まできた人たち。
でも、ものごとはそれだけでは決まらない。長い人生には不合理なことや理不尽なこともあって、そこに自分の才能と、ひいては周囲の人間とどういう風に折り合いをつけていくか、それが感じられるようになっているかどうか、なんですよね。
その観点で言うと、ドミニクなんてのは、いい分岐点にきているように思えます。
自分の能力では対処ではないことをいろいろと体験してきたわけで、いま、アゲハ隊の有無を言わせぬやり方に直面して、何かが変わり始めている。
そこで一歩踏み出せるのかどうか。
レントンは踏み出したよね。まだまだ失敗はするだろうけど。
今回、映ってた時間は短かったけど、ドミニクの今後について、いろろいと考えてしまったのでありました。
あと、冒頭の、エウレカを見てショックを受ける少年。
これもなかなか暗示的で良かった。
少年は、エウレカの瞳の中に、両親を殺した「同じもの」を見たわけですね。
それをエウレカ自身も瞬時に理解してしまった。そこから来る恐怖、閉塞感。
でも、もうレントンと同じようにエウレカも踏み出しているので、乗り越えられると思う。
そんな風に、「変化」と「対称」が明瞭に感じとられてくれる、ここ数話だと思います。
アゲハ隊も変化するのでしょうか。。。
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