衛星組・第9話。
なんか先行地域で既に感動の第10話が放映されてるようですが、こっちはまだ第9話。
でも、この回もそこそこ面白く切ない、良いエピソードでした。
ともすると作品内での位置がコミカルなものになりがちだった、翠星石の、蒼星石の決意への悲しみ。
姉の権限をもってしてもかえることの出来ない、蒼星石の心。
なにより、ふだんプライドで強権的に接しているチビニンゲンや雛苺に対する姿勢が、まったく通じない、そしてその後ろに見え隠れしていた本当の気持ちが、今回ほど悲しく見えたことはありませんでした。
翠星石の中にあった、「好き」という気持ちや「嬉しい」という気持ち。それと同じように、皆といつまでも一緒にいたい、という気持ち。
そんなことをわかってほしいと思っているからこそ、あえて体裁上では見せない、その姿。
幼稚ではあるけど、そこに翠星石の人格というか、高貴な心というか、そういうものを感じてしまうわけで、それがまったくの空回りに終ってしまうときの悲しさは、切ないですね。
今回の骨格は、水銀燈と薔薇水晶の戦いにあるわけで、その水銀燈と戦う蒼星石の悲愴な決意が表面には出て来るのですが、やはり銃後の悲しみにも、深い情緒を感じてしまいますねぇ、庶民としては。
「独りで戦う」ことを薔薇水晶に宣言しながらも、翠星石の危機には颯爽と現れてしまう、蒼星石。

気持ちの上では、翠星石のことは痛いほどわかってるんだけど、それよりも優先しなくてはいけない、父の意思。
こっちの追い詰められた心も、美しく、高貴であると言えるでしょう。
結局は散華してしまいましたけど、その心は受像機のこちら側にもしっかりと伝わってきました。
次回も良い話が続くようなので、心して楽しみたいと思います。
実は、人間側では、巴が一番好き、ということもありますので。(^_^;
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衛星組、第8話。
実は東京へ行った折、先行放映分を某スタジオで見てきてしまったのですが、まぁ、見てなかった、という前提で、感想を記録。
なんかモロ好みの話になってきてるんですが、どうしましょう。(^_^;
孤高のうちに生きる決意をしながら、心に傷を負った水銀燈。
そして自分と同じように、自らをジャンクと呼ぶ、死の淵に立つ少女の生への絶望を目の当たりにして心揺れる水銀燈。
人形製作を通して、完成品と、不完全品との間にある、存在意義について悩むジュン。
自らを生み出した創造者の意思、心、を見せ付けられて、愛する姉妹達との戦いを決意する蒼星石。
その双子の妹の決意に泣き崩れる姉。
もう、どこをとってもドラマの塊で、琴線にビンビンふれてくるようです。
まぁ、それでもやっぱり私は水銀燈派だったりするわけですが。(^_^;

自分の悲しみ、自分の痛みを声高に叫ぶだけだった水銀燈の心に入ってきた、メグという少女の心の痛み、絶望。
そんなものに気づきはじめ、そして真紅の放ったことばにとまどう「心」を持ち始めた水銀燈。
その心に忍び寄る、薔薇水晶の囁き。

後半の、蒼星石と翠星石の気遣いあう気持ちも良かったのですが、前作のヒロイン(・・・マテ)水銀燈の心の揺れがこちらにも伝わってくるようでした。
あ、でも、翠星石の「たかいたかーい」も素晴らしく良かったですが。

人形師の工房、なんですが、最初の型抜きのところ、フィギアかと思ってしまいました。(^_^;
その後の工程見てると違うのははっきりしてきましたけど、「抜き」の作業ってよく似てるんですね。
まぁ、当然ちゃあ当然なんですが。
もう美少女フィギア制作からは、すっぱり足を洗ってン年、ですけど、失敗作ができてしまったときの気持ちって、かなり通じるところがありますね。
ワンフェスなんかでスケジュールのつまってるときとかは、感覚が麻痺してきてるので、ほとんど機械的に処理してましたけど、そうじゃなくて、漫然と作ってるときって、けっこう失敗作って痛いもんでした。シリコンとかの値段、とかの側面もありましたけど。
そして前シリーズ以上に出て来るローゼンの名前。

あの工房の意味合いがだんだん前面に出てきた感じですね。
あと、蒼星石が鏡に消え去る直前、蒼星石にコトバを投げかけるジュン、かっこよかったですねー。
とても、しばらく前までヒッキーだった中学生のコトバとは思えません。(^_^;
でも、そのコトバに感動して、ジュンの方を振り向く翠星石も、最高に可愛かったです。

だんだんデレの方が強くなってきた翠星石にも、目が離せなくなってまいりました。
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第7話:金糸雀の盗み撮りしてきた写真をみて大興奮のマスター、みっちゃん。それを見て金糸雀はドール達を手にいれるべく、アリスゲームでの戦いを思う。しかし、蒼星石は問うた。「本当にアリスゲームをしたいのか」と。それは誰かがいなくなってしまうことを意味している、とも。]
衛星組・・・なんですが、先週の第6話をまだ書いてなかったので、ついでに。
原則として、1週遅れたら書かないつもりではあるんですが、第6は愛しの銀様復活なのに、書かないわけにはいかないでしょう。(笑)
第6話。「天使」・・・でもさながら「死と乙女」。
水銀燈は知る。薔薇水晶との戦いの中で宿った不思議な力がメグの命をくみ上げていたものだったと。
うう、いいですなぁ、死を友とする乙女。
そのわりに、やや捨て鉢なところが、ちょっと審美性からそがれるところではありましたけど、理想のロマン的な死、とばかりはなかなか言えないので、仕方ないでしょう。

それよりも、契約したミーディアムが、死を見つめる乙女だったことについて、水銀燈の中で、ある変化が感じられて面白いですね。
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ここいらへんが、今回のアリスゲーム、あるいは薔薇水晶との関連となるのでしょうか。
孤独のなかで生きてきた水銀燈の心、そこにどんな変化をもたらすのか、このへんの展開はアニメオリジナルになりそうですので、期待がいっぱいです。
水銀燈の魂に、高貴な昇華のあらんことを。
さて、一方、第7話。
蒼星石の金糸雀へ投げかけることば、そして真紅の変化に対する疑念。
このへんのシリアスな展開も、今後重要な要素として現れていましたけど、ラストの着せ替え大会で、すべてふっとんでしまいました。
これこそ、ドールの正しい遊び方です。
みっちゃん、偉い!
なんか、初めてパペットオーナーらしいミーディアム、って感じですね。
かつての巴やエンジュにもそんなところがないこともなかったのですが、ただ「可愛い」ということだけを求めるみっちゃんの、ある種突き抜けた正義、その潔さに、ただただ頭を垂れるのみです。
さすがに全部は貼れないので、気に入ったものだけいくつか。
まず蒼星石、なんですが、この表情は破壊力ありすぎ。

なんでこんなに萌えドールになっちまいやがりますか、コノヤローであります。
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全員お揃いのポーズ。

真紅も別人のように可愛い。
もちろん、本家かわいい担当も負けてません。

金糸雀の属性はおでこですか・・・。
ぱにぽに都のようなビームは出さないと思いますが、芸としてはしてほしい気も少し。
・・・しかしそれにしても、今回の金糸雀、強かったですね。
頭脳派、と言いつつ、脅威の音波攻撃、さすがに自らアリスゲームを切り出してくることはあります。
第4話での翠星石といい、皆、見かけとは裏腹に戦闘力、高いです。
次回、またまた水銀燈かー、ワクワク、と思ったら、衛星も年明けまでないのですか、シクシク。
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衛星組・第5話。
前シリーズの『階段』のような、本筋から少し離れたインターミッションのような回でした。
『階段』のときと同様、面白かったんですが、どうも絵が崩れるところが多かったかな。ディフォルメが多かった、というのは、まぁ、いいとしても。
話自体はかなり面白かったですね。
前回、契約によって、ものすごい力を見せてくれた翠星石の、契約後日談・・・みたいな形式だったんですが、翠星石のツンデレぶりが、わかりやすすぎというかなんというか。(笑)
あれだけあからさまに「かまってかまって」光線が出ている、っていうのは、かなり「デレ」の方に傾いている、っていうことなんでしょうか。
あの口調がスタイルであるだけに、それをぬいて考えると、もうベタベタですよね。
ツンデレぶりとあの口調、そして一直線な行動と、時にたくらむ悪巧み。
・・・人気が出るのも当然の、みごとなキャラクター。
前シリーズでは水銀燈派だったんですが、キャラが立ってる、という点では、この翠星石が群を抜いていると思います。
加えて、可愛いしね。(*^_^*)

蒼星石も苦労が耐えませんなぁ。
なんとなく、翠星石の保護者的役回りになってますし。
続いて、金糸雀。
やっとマスターが映ったんですが、このメロメロの溺愛ぶり。

ストーリィにどうからんでくるんでしょ。
でも、今まで出てきたマスター、元マスターの中では、巴が格段によろしいですなぁ。
今回も巴はストーリィにからんできそうですし、チビ人間の人間側の「善意」を表しているような側面もありますから、積極的な関与が期待されるところ。
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雛苺とのスキンシップ・・・普通に萌えまふ。(^_^;
このシーン、脊髄になにかが「きゅいーん」と走りますね。
ジュン君の家に連れて行って、およばれして、みたいな展開も少しだけ期待していたんですが。(^_^;
次回、銀様。
もういまからワクワクドキドキのテカテカです。
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衛星組、第4話。
木曜深夜だったのですが、風邪をひいてしまい、視聴したのはついさっき。
先行放映組からも著しく遅れてるし、ま、いっか。(^_^;
ネチズンの間で圧倒的人気を誇る最強ツンデレドール、翠星石のマスター探し。
しかし相手がおとなになりきっていない、ジュンが相手なので、なかなか本心を汲み取ってくれません。
ここいらへんのやりとり、ひたひたと迫り来る薔薇水晶とアリスゲームの不安の中で展開されているだけに、変な緊迫感があってなかなかよろしい。
その緊迫感なんですが、曇天の空の下、ということもあってか、ケースだけで外をとびかってる2人、なんか普通に危ない気持ちになりますね。強襲されないのかしらん、とか。
公衆電話でマスターを探す翠星石は、面白かったです。
「まきますか、まきませんか」・・・このセリフで都産貿のイベントを連想してしまった私は、骨の髄まで腐りきっているような気分になってしまいました。(^_^;
まあ、その腐りきったところが快感でもあるんですけどね。
水溜りの鏡面から、別の場へと転移しての戦い。
意地のはりあいだったジュンと翠星石、窮地に陥ってのジュンの「契約だ!」がなかなかカコヨカッタです。
契約完了後の翠星石の、強いんだか無茶なんだかよくわからない暴走気味の攻撃、翠星石のキャラがよく反映してますね。
悪趣味な人形さんもナイスです。
あれは、いったいどっちが操ってたんでしょうね。
薔薇水晶の世界ではない、ということ、よくわからんラプラスの魔、まだまだ手探りで物語りはすすんでいくようです。
とはいえ、先行する粗筋をついつい読んでしまったのですが、しばらくは、コメディでいくんでしょうか。
まぁ、切ないドール同士の戦いよりも、雛苺や翠星石のインケン・ツンデレアタックが堪能できるので、そっちの方がいいんですけどね。
でもそれだと、銀様や薔薇水晶に会えない、っつうのが、ちょっと痛いかも。
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衛星組。
先行放映地域から激しく遅れてる上に、第1話の視聴記録を残せなくてズルズルきてしまいましたが、まぁ、毎回楽しみに見ているのは間違いのないところですし、前シリーズも大好きだったので、遅まきながら、視聴記録をつけていきます。
第1、2話は当然見てますが、書かなかったので、OPから。
いろんなところで言われてるようですけど、すばらしい曲と映像ですね。
今期のみならず、ここ数年を見渡しても、ちょっと匹敵する曲を探すのが困難なくらい良い曲、というか、好みです。
左のベスト5は原則的に、放映終了のものを上げていく方針なんで、放映終了後、手直ししたいところですね。
第3話は、薔薇水晶から視点を買えて、金糸雀の登場。
・・・火事にならなくてよかったです。(^_^;
なんか印象だけで言うと、雛苺の体躯に翠青石の口の悪さ、っていう感じかなぁ。
今までのドールと同様、持ち物にいろいろと個性があるので、判別しやすくていいです。
まぁ、持ち物によせなくても、衣装からルックスから、全然違ってますけどね。
今回のシリーズは、桜田家周辺の人間模様にも描写が多くさかれていて、広がりを感じます。
特に、人形屋の二人。
確実にキーパーソンですね。
どういう風にからんで来るのか楽しみです。
あ、巴タン、大好きなんで、露出の多そうな今シリーズは、そっちの意味でも楽しみです。(^_^)
前シリーズでも思ったのですが、サブタイ、なんでドイツ語なんでしょうか。
人形製作の方ですと、本場は、伊仏といったところなんで、フランス語とかイタリア語の方がぴったりくるんですけどねぇ。
ドイツの人形論て、人形芝居の方に力点が置かれているので、人形そのものの製作とか記述でしたら、フランスのほうが文献的にも多岐にわたってるように思います。
まぁ、英米語を使わない、というところが肝だったのかもしれませんが。
ただ、それならそれで、タイトルの「RozenMaiden」っていう綴りはなんとかしてほしいところなんですけどねぇ。。。
次回、『契約』で、Vereinbarungになってましたけど、普通に契約、というと、Vertragなんですが、わざわざ「協定」程度の軽い意味しかないこの語を選んだ、っていうのは、何か深い意味があるのかな?
・・・原作は、読んだり読まなかったりなので(基本的に、連載重視派なので)言及があるのかどうか、ちょっとわかりませんが。
まぁ、見てみないことには、ですね。
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