最終回・・・なんですが、原作第5巻のこの部分も、ラストのこのしめくくり、ややカタルシス効果がうすく、ちょっと見、取引がどうなっているのかわかりにくいんですが、アニメでもそのままやってくれた感じですね。(笑)
ロレンスとホロの心の問題については、こちらはうまくまとめてくれた印象ではありますが。
こういった商売ものですで、勧善懲悪でスパッと切れるようなカタルシスなはなりにくいとは思いますし、そうそううまくいってばっかりだと返ってリアリティもなくなりますから、それでいいんですけど、アニメではもう少し工夫してほしいですね、図とか使って見せるとか。
第1シリーズのときもそういう不満は少しありましたけど、ここまで対話劇に徹してなかったので、ちょっと、といったところ。
原作もここまで対話劇一辺倒ではありませんし。
とはいえ、作画面、美術面ではがんばってくれているので、純粋に演出のセンスが私とあわなかった、ということなんでしょう。
冒頭のメルタ。

第5巻では、女性ゲストキャラが3人登場。
エーブは半分男みたいなもんなんで、一応除外するとして(笑)、このメルタが一番ひきたつかなぁ、と思ってたら、なんか酒場のねーちゃんの方がキラキラ輝いてました。(^_^;
テロップシーンでも出てきましたしね。
中山さらさんの技量に負うところもあるんでしょうけど、キャラ絵としても生き生きしていました。
反面、このメルタ、あまりに「静」の方向でしたので、やや引き立たなかったかなぁ・・・。
ホロについては、今回、変身しかけようとするんですが、

結局それはならず。
この第2シリーズ、結局ホロは変身した姿を明瞭には見せてくれませんでしたね。
まぁ、原作でもそんなに頻繁にでてくるもんでもないですが。(^_^;
怒りの表現を尻尾で見せる、というのは、わりと徹底してくれていて、対話劇メインでしたけど、そのあたりは良かったですね。
結局、ホロとの道行きを選択するロレンス。
「それでわっちが喜ぶと思うかや?」
「思う」→頬を張られるロレンス。
このあたりの心の機微なんかはさすがに良い感じでした。本作の見所でもありますしね。
つうことで、終わったというより、切り出したエピソードに決着がついた、というだけっぽいですけど、第3期とかあるのかなぁ、セールス次第だろうとは思いますが。

好みとしては、黒田さんの絵の方が好きでしたけど、利充さんも好みの範疇でしたので、この程度の変化なら許容範囲です。
ありがとうございました。
「ここで旅を終わろう」
大切な出会いの思い出のために切り出すホロ、しかしその背後にある、もっと深い想い。
対話劇の真骨頂のような展開が宿屋で提示され、さらに同時に展開するエーブとロレンスの虚虚実実のさぐりあい。
ロレンスとエーブの戦いは次回持越しでしょうから、今回はこのホロの提案について。
第5巻のクライマックスといっていい今回のホロの提案。
ところが意外と語られている、というか説明されることばは少なくて、これだけ言えばわかるだろ?・・・というおとなの対応。
思い出を大切にしたい、ということばと、優しさがこわいということば。
店を持つという夢がかなうことと、旅の終焉。
もっといろいろ秩序だって語ろうと思えば語れるのに、それをせずに、ズバリ一語で言い切ってしまうホロの優しさと切なさ、ロレンスの願望。
このあたりの醍醐味は、原作時と共通で、なかなか見せてくれました。
回想のわっち。
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胸があるホロはちょっと違うように思ってしまう昨今。(笑)
人型だから、それはそれでいいんでしょう、可変ということも含めて。
もし狼の特性をコピーするなら、複乳にせんといけませんし。(^_^;
リゴロの家でメルタと対決、じゃなかった対面するホロでしたけど、酒場のねーちゃんと対決してほしかったですな。(笑)

ネタバレになるとアレなんで書きませんが、石像を見てなにかに気づいたロレンス、そこへきたエーブによってもたらされた武装蜂起の知らせまで。
次回、第2期最終回。
エーブのたくらみと、ロレンスとの知略、そして第5巻ラストの、あのホロをやってくれると思うので、たいへん期待しています。(^_^)
次回へ続く、の場面だからでしょうか、なんかものすごく省略して、いきなり
「あんたの連れを売らないか」ときたんですが・・・。
こんなにストレートに言ってたかなぁ、と思って原作を引っ張り出してみたんですが、こんな言い方はしてませんね。
次回へ続く、の場面ですし、続きもののストーリィとしてはこの方が劇的になるんでしょうけど、少し意外なセリフでした。
たぶん、人が売る、売られる、どん底の苦境から這い上がって成功する者もいれば、伝統ある血筋が没落することもある、というエピソードにからませたい、という意図があったのかもしれませんが、それにしてはリゴロの家でなされたやりとり、つまり北から売られたきた子供が成長して故郷をめざす、というあたりも、えらくあっさりやりすごしましたし。
次回の開始直後にこのエピソードの目的が語られるはずですので、それを見て、でしょうけど、アロルドが「巡礼の旅に出たい」というのを、その説明の前に持ってきていることとかを考えると、それほどうまく説明してくれないんじゃないかなぁ、という危惧も少しあったりします。
ともかく、この五十人会議が終わってから、第5巻は急速に物語が進みますので、どういう展開を見せてくれるのか、期待半分、不安半分でとっておきますか。(^_^;
画面的には、修道女メルタ・・・だったんですが、酒場の娘より露出が少なくて、ちょっと残念。

酒場のねーちゃんは次回また登場してくれるはずですので、そのときに回顧しませう。
前回の登場時にはその麗しい似姿を回顧してなかったですから。(^_^;
メルタの中の人は、豊崎愛生さんでした。
そのメルタとともにいた、リゴロ。
ちょっとした動作や表情から、そして本人だけでなく連れの表情からも、心理を読む術。
行商人として鍛えられたロレンス、賢狼ホロにまで関心されてたのですから、相当だったのでしょう。
ここはそういったロレンスやホロの表情をあんまり見せずに、リゴロに言わせてた、というのが効果的でした。
そして北から売られてきた子供の話。
借り出してきた蔵書の話。
この辺はあんまり発展させないかなぁ・・。
メルタの露出が少なかったので、ロレンスが、宿で横になったホロの肢体を見て、少しムラムラきたところを回顧しておきますか。

思わずずりおろしたくなる、着崩れっぷり。
ここで思いとどまれるロレンスの自制心に、少し感動しました。(笑)
酒場の女が予想以上に可愛いくて、ちょっと感動。(笑)
原作ですと、手練手管に長けた、水商売の女、って感じですからねぇ。
けっこうロレンスとのやりとりでも抜け目のないしたたかさを見せてくれていましたけど、声が可愛いのと、小柄でマスクが若々しかったので、まるで処女みたいでした。(^_^;
もう一回出てくるとき、ちょっときわどい会話になるはずなんで、そのあたりを少しだけ楽しみにしておきます。
第5巻のゲストでは、この酒場の女より、修道女メルタの方に期待があたのですが、これは嬉しい誤算でした。
本編は、メルタとリゴロをたずねるくだりまでやるかな?・・・と思ってましたけど、その直前まで。
よって、メルタは次回のお楽しみ。
ホロの動きがそれほどまだ大きくないのと、エイブが「女商人」といっても、萌え咆哮のキャラではないので、今回に関しては、この酒場の女が一番の収穫でした。
中の人は中山さらさんでした。
ホロの動きとしては・・・フェイントの尻尾くらいですかね。
「包みの中を見るなよ?」・・・とロレンスに言われて、一瞬図星だったかのように、尻尾がピンと立ちます。
ところがこれがフェイントで、実は自分が昔来たかどうかわからなくなってしまっていたのが、この懐かしい獲物の匂いをかいで、動揺していたのをごまかすため・・・だったんですが、かなり省略されてましたね、次回で少し追加があるのかも。
商売の方は、依然として五十人会議の結果が出ないため、足止め状態。
エーブと知己になって、というあたりまででしたけど、第3巻時点よりいっそう淡々と進んでますな。
こりゃあ宗教関連へは入ってくれそうにないです、残念。(^_^;
次回はメルタ、と酒場の女、というか、風体見てると少女ですが、それの再登場あたりに期待ですね。
第3巻分終了。
一応カタルシス効果の解決編なんですが、アマーティ側の描写がかなり少ないので、あまりそういう相場による勝負、といった色彩はうすまってますね、原作もそうなっているとはいえ。
畢竟、ロレンスとホロの心の問題、信頼の問題に収束していくわけですが、活字で読んでる分には、その心情なんかがしみわたるところですけど、アニメという映像で見せられていると、もう少しメリハリをはっきり見せてくれてもいいのになぁ、という気も少しだけしますね。
こういう抑え目で繊細な感情の出し入れが本作の魅力ではあるんですけどね。
ただ、ホロの白い羽飾りのモティーフ、ディアナの家での鳥の痕跡、合言葉の羽根、そういったあたりは、必要以上に語らない、映像で見せる効果がうまく生きていましたし、全体としては、よくできていた、と言えるでしょう。

経済関連を絵で見せていない、というのだけがひっかかるところかな。それ以外は良い映像化になっています。
あと、今回分で気になったのが、ディアナの使いの者の声。
えらく可愛い声だったので、誰じゃろう、と思ってエンドクレジットを見たら・・・溝邉祐子さん。
すみません、知りませんでした。(^_^;
うん、覚えておきませう。
ラントくんの「ホロさんが好きでしたー」・・・という叫びもなかなかの場面。
きっといい商人になるんでしょうね、このガキも。(^_^)
アマーティよりも、ラントの方が、描写がロレンスの視点に地下かかったこともあって、情熱の真剣味が勝っていたような印象でした。
いつもの痴話ゲンカでしめてくれてましたが、珍しいわっちのデレ顔とかがありましたので、それを回顧しつつしめておきますか。

わっち、かわええのう。(^_^)
次回からOPで大酒飲み干してる酒屋の女将イーマとか、ラセルとかのエピソードかな。
4巻はけっこうアクションの大きかったエピソードだと思うので、動きのある場面が見られるといいですね。
どうも相場勝負のこととかが、会話だけで終わってしまっているので、淡々と進んでいってしまってる印象ですね。
文字ならそんなこともないんてすが・・・て、これは前回も書きましたかな。
ということで、ディアナさんのあでやかな姿を再び見ることができたくらいで、あまり収穫はなかったかな。
こういう演出になると、すでに物語を知ってしまっている、というのがけっこうマイナスになる感じですしね・・・。
つうことで、ロレンスの回想の中で浮かび上がる、訴えかけるようなホロの瞳と、薄闇の中の魔女ディアナさんだけ回顧してしめておきます。
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次回で、このクメルスン編、解決でしょうね。
ほとんど色気らしい色気がなかったので、簡単に。(笑)
信用取引に関して、値がどう変化するか、で勝負になるロレンスとアマーティ。
暴落をしかけようとすると、町商人の看板と信用、という重要な命題によって、全面的協力はできかねる、とするマルク。
このあたり、原作、というか、文字で読んでる分にはすこぶる面白かったところなんですが、アニメという、絵で話を語る形態ですのに、セリフによって処理されてしまってたので、すごくわかりにくかったですね。
第1シリーズのときの、貨幣の価格差のときでもありましたけど、こういうのは、セリフだけではなく、絵でしっかりと見せてほしいところです。
信用取引とか、先物とかの概念を入れて、そこに流行とか、現物の高騰とか、素材はすごく面白いんですが、絵で説明してくれなかったのが、かなりのマイナスでした。
あとは、CVさんの演技。
マルクの力也さんが、風貌とは違ってえらく男前の声を出していたり、アマーティの千葉紗子さんが、ショタと少女の中間みたいな、艶っ気というか、湿度の高いというか、微妙な声でやってくださってたので、男子キャラなのに、ちょっとときめいてしまいました。(笑)
こんなとこですかね。
次回、ホロがもう少し前面に出てきていただけるでしょう。
なんか展開がいきなり急だったので、やや驚きました。
第1期のそつのなさに比べると、少し粗い気がしなくもないかなぁ。文芸スタッフは変更ないみたいなんですけどね。
ともかく、ついに動き出したアマーティと、真実を知ってしまったホロがロレンスと破局を迎えそうになること、等。
だいたい原作通り、というか、原作第3巻、書庫にしまっちゃってるので、検証できてませんが。(^_^;
真実を知ってしまって動揺したホロの、暗闇で目が赤く輝くところなんかが今回のポイント。
絶望感と同様と、やりきれない怒り、矛先をロレンスに向けるしか出来ない憤り、そういったいろんなものがからみあった、動的な感情があの赤い瞳に集約されているようでした。
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前半の祭りに喜んでいたところの対比、ホロ自身が自嘲的に語り、ロレンス自体も自身のおろかさを嘆いていたあの祭りでの喜びようが良い対比になってました。
自身たっぷりだったロレンスが、自らの不注意で亀裂を大きく広げてしまい、はてさて、どうなりますか、といったところまで。
ホロが実は文字が読めました、のあたり、もう少し仕掛けをちゃんとしていてほしかったようにも思いますが、いい感じで盛り上がってきました。
ロレンスもホロと小作りしてやりゃいいのに、と思った、第3話でした。(^_^)
アマーティとの対決がやがて迫ってくるわけですが、今回は友人マルクのせりふでもって、少しそのあたりが暗示されてました。
さて、今回のメインは、魔女と見まごう年代記作者、ディアナの姿ですね。
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闇と漆黒のイメージがうまくでていました。
その直前に、硫黄の匂いとか、金属の練成とかの話がでてたのもいい前フリになってたんですが、さすがにこの一角の独特の美術が極めていい効果を出していたようです。
しかしそれにしても美しかったですね。
原作時点では、美しいけれど、少しトウがたっている、みたいなイメージでもありましたので。
少しずつ溝ができてくるホロ、なんですが、今回に関して言えば、まだ普通に可愛い姿でした。
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今回は、第1シリーズのときほど、ロレンスを手玉にとろう、という雰囲気はないですね。
今回で言いますと、アマーティに毛皮をプレゼントされて有頂天になって戻ってきたホロのあたりがすごく良かったんですが、幾分、酒精が入っているような描写とかもありまして、やはりホロは酔ってるときに独特といいますか、抜群の魅力を見せてくれますね。

前回の二日酔いも良かったですが、今回のこのしどけない姿なんかも、大変良かったです。
そて、マルクが持ってきた情報とはいったいいかなるものであったのでしょうか、というところで、次回。
第2シリーズ、スタート。
とにかく一番の気がかりだったキャラデの変更ですが、思ったほどには変化が少なくて、一安心。
黒田さん同様、小林利充さんもキャリアの長い、技術もセンスも非常に高い人ですから、結果を見てみれば当然なんですが、実はけっこう心配でした。(^_^;
もちろん変化がないわけでもないんですが、黒田デザインが、原作デザインからかなりブラッシュアップしてましたので、その差を考えると、もっと変化があるかなぁ、と思ってたもんで。(^_^;
さて、原作第3巻に相当するところから、なんですが、けっこう時間があいたので、もっと回想とか説明とかバンバン入るかな、と思ってたら、いきなり話の核心に入っていきました。
・・・せめてヨイツの説明というか、なぜ向かうのか、という回想くらいはあっても、とは思いましたが。
第1シリーズは、丁寧に原作を抑えて言って、物語のツボもしっかりおさえてくれてて、かなりの満足度だったんですが、ほとんど唯一といっていい不満点が、商業用語を絵で見せてくれなかったこと。
この第2シリーズ、おそらく3巻4巻を丹念に追っていってくれそうですが、3、4巻は、1、2巻ほどにはこみいった商業用語は少なかったと思いますので、それほど気にしなくても良いかな。
ホロに一目ぼれしてしまった若き魚商人、アマーティ。
それがこのクメルス編の肝ですので、そのあたりをおいかけていきましょう。
妖艶なホロ、よそいき顔のホロ。
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がっつくホロ、二日酔いのホロ。
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今回もホロの多彩な表情が楽しめそうです。(^_^)
次回、もうディアナさんがでてくるみたいですが、予想していたより若かったですね。
印象としてもう少しトウがたった雰囲気のある美女だったんたですが・・・。
ともかく、魔女には定評のある明乃さんなんで、楽しみにしておきます。