最終回。
ずっと駆け足でしたけど、最終回も駆け足でした。(^_^;
1話1話はかなりしっかりと見られるんですが、そのつながりが急すぎて、ちょっと把握できないときもあった、って感じです。
もっとも、見えない壁からあとは比較的話がつながってきましたので、終局としては良いしめかただったとは思います。
でも、やっぱり1クールで処理する内容じゃないですよね。
それぞれ思惑の違う女王候補・3人娘が、祖国の危機に際して一堂に会し、メニエール猊下と対決。
レアンドラ一人では苦戦の連続だったのが、ややコミカルなオチとはいえ、ルーンのカエルで突破。
そして現女王コンスタンスの前に現れ、「過去」ではなく「現在」を説くフィリエル。
ここの流れは流麗でした。個々のシーンはいつもうまく仕上がっていた、その総まとめのような印象でした。
ただ、この種のロマンス譚の定番とはいえ、敵も許して大団円、っていうのが、なんか日本的と言いますか・・・。(^_^;
特にリイズ公爵。
男色の罪を主人公に対して行っていたわけですから、ああいうキャラになってしまって免罪符、っていうのはひっかかりますね。いえ、罰せられなかった、っていうわけではなかったですけど。
「キミ、その力はどうやったら手に入るんだ」の下りも、ややコミカルにはなってましたしね。
ただ、どうでしょうかねぇ、黒髪で黒衣の装束をまとった男色家の公爵、王位をうかがい、体制の転覆と混乱を画策し、禁断の邪教にまで手を染めた暗黒の人物、という最初の設定から考えると、やや不満が残るところでもあります。
作画陣が、見事な悪役像を作ってくれてただけに、ちょっと納得しかねるエンディングではありました。
ロマンス譚の王道とも言うべき、キスによるエンディングは、このシーンだけ取り出したらうまいまとめ方だったんですけど、途中、けっこうエロいキスシーンが何度も出てきてましたからねぇ。。。
あれに慣らされてしまって、なんか普通に物足りなさが残ってしまいました。(笑)
バード、イグレイン、ユーシス他のエンディングは納得できるところでした。
ただ、最後まで可哀想だった、ディー博士。(笑)
本人は幸福そうだから、いいのかな。(^_^;
というわけで、ものすごく駆け足の作品でした、っていうのが、終ってみての印象です。
この内容を1クール、っていうのはほんとにつらいところだったと思います。
機会があれば、『空色勾玉』もやってほしいところなんですが。
これなら1クールでも消化できそうですし。
第12話も腰が抜けるくらいの名作でしたが、この第13話も・・・サブイボ立ちました。すごすぎ。
冒頭、カイムとアルティがパル失格、みたいな展開になって、やっぱりあのカイムのビッチ然とした姿は、本性だったんですなぁ、と思われた後、今回のテーマ「空気を読めない」アーエルの恐ろしさが全編に充溢でした。
アムリア云々の話が、前半のあまりに退屈だったた頃の話でしたので、視聴サイドとしてはそれほどの深刻感はなかったのですが、ネアヴィリルの受けた衝撃は、映像としてはまさにS級のそれで、とにかく、精神の奥底まで破壊してしまおうか、というくらいの強烈な反応を見せているのに、アーエルの無神経のきわみのような発言。
「翠玉のリマージョン、しよ、しよ☆」
「アムリアとじゃだめだったけど、私とならうまくいく」
という、恐るべき会話の暴力で追い詰めていくのですが、アーエル自身にはその自覚がほとんどない。
まぁ、「傷つけるつもりはなかった」なんて言ってますから、ネヴィリルの心に多少の傷はつけたかもしれない、っていう認識程度はあったんでしょうけど、「でも私、飛びたいよ、えへ☆」・・・ですましてしまうあたり、ネヴィリルが恐怖を感じるのは当然です。
アーエルのひらめき、発言、その後の言動を見るに、相手の反応とか価値観とかが、視野の外に出てしまっている、としか思えないようなところがいくつかありまして、まず、モリナスとワポーリフとの会話で、ワポーリフが口を閉ざしてしまったことの意味をあんまり深く考えているようには見えない、次に、ネヴィリルの表情がどんどん変わっていくのに、一行に気に介さず、自分の思いだけをまくしたてる。
この時点で、ネヴィリルの衝撃よりも、アーエルにフロエ以外ほとんど反応できなかった、というのも意味深でした。
唯一、アーエルをひっぱっていけたフロエは、多少意見めいたことを言いますけど、あれはむしろフロエの鈍さだったのではないかと思います。食堂での皆は凍りついてましたからね。
パライエッタに気遣ってもらって、少し回復しかかったところへ再びやってきて(しかも開いた窓からの侵入・・・確かに外には階段がついてましたが)「この部屋は息がつまる」とか、追い打ちの連打。
ここまでやってくれると、アーエルのこの思考が、「空気が読めない」とか「独善的」とかって言うのではなくて、何か違う人種、違う宗教のような気さえしてきます。
今まで、アーエルの無神経ぶりは随所に出ていましたけど、今回のは特筆もので、やはりアーエルの過去、あるいはシムーンになった目的とかに、なにか大きな背景がありそうです。
やっぱり別宗教なんでしょうかねぇ。。。
最後の、ネヴィリルが迷っているのに浮かび上がってしまう機体、そしてそれを可能ならしめてしまっているアーエルに対する恐怖は、見ている方でも感じてしまうものでした。
いやぁ、アーエル、ステキすぎますわ。
さて、この2人以外にも仕込みは多くて見所が一杯。
これくらいやってくれるのでしたら、公式に書かれているようなゲストはそれほど必要を感じませんよ。
まず、前回からの引継ぎ、カイムとアルティ。
「何を考えている?」「姉さんと違うこと」
・・・カイムの生理的なまでの嫌悪感を、ようやく体感し始めたみたいで、なかなかグッド。
すっかりメイドになってしまった、マミーナの悲しいせりふ。
「夢を見ただけかも」・・・かなり悲しいことを言ってるのに、ロードレの鈍感ぶりにもあきれます。
まぁ、所詮、上部層の人間は「パンが食べられないのならケーキを食べれば?」・・・なんでしょうなぁ。
ドミヌーラ。
なんか段々野望が垣間見えてくるようになりましたなぁ。
当初、あんまり注目はしてなかったのですが、雑誌等の別メディアで出される情報とか目を通してみると、かなりの重要性を秘めているらしいです。
あんまり、アニメ以外からの情報を利用したくないのですが。(^_^;
そのドミヌーラにキスをするリモネ。
「好きって思った?」・・・ここで表情が崩れました。
・・・普通に見て、死亡フラグ、なんですが。うーむ。。。
ところで、フロエに抱き枕をボロボロにされたロードレ、それが可愛い、って変な感覚でしたけど(キモカワイイ、ってヤツですか?)よかったね、普通のお嬢さんで。
これヲタの抱き枕だったら、フロエ、刺されてそうな気がします。(笑)
そして波乱を乗せたまま出撃するアーエルとネヴィリル、というところで、次回。
次回から後半戦です。
配分時間が火乃香サイドの方が長いため、ドラマの主眼からはそれてしまいそうなんですが、なにげにすごいこと言ってますね、第3眼所有者議会。
ワームホールドライバー、っつう武器がどれほどの威力なのかわかりませんが、地表にできたブラックホール状態のものに対抗するわけですから、原爆水爆が裸足で逃げ出す規模だ、っていうのは想像つきます。
そんなとこへのこのこでかけていく火乃香。
こりゃあもうあれかなぁ、ヨ○ネスブルグを夜、丸腰で酔っ払いながらフラフラ市内散策にでかけるようなもんなんでしょうか。
まぁ、一応知らない、ということでこうなったわけですけども。
当然、行政局もそれは把握してないんですよね、査察と連絡がつかない、って言ってましたし。
もっとも、パイフウが食えないヤツだ、みたいなことを言ってましたから、知っててやった、っていう可能性を感じないでもないですが、たぶんそこまではしてないでしょう。
しかし、砂漠に発生するブラックホールと、それに対抗する超兵器ですか。
なんとなくイメージとしては、カンボジア内戦後の地雷と、その地雷の残る地域へでかけていくような印象なんですが、規模が全然違いますね。
さて、その「ほーのちゃん」とパイフウの合流。
なんか普通のやさぐれねーちゃんでした。
もう少し、裏のある人物っぽかったのですが、けっこうペラペラ素性とか、行政局との関係とかをしゃべってくれましたし。
原作は読んでないので想像ですけど、対人間がその素性や裏を求めて輻輳していくシーンと、比較的まともな社会関係をあまりひねくりまわさずに明示していくシーンと、けっこう使いわけてるんでしょうかね。
といっても、その戦闘スタイルとかは、まだまだいろいろと秘めてはいそうでしたけどね、パイフウさん。
物語がシリアス度を高めていったので、そんなに崩れた表情のシーンは少なかったんですが、パイフウ入浴ノシーンと、それにからまれる火乃香のシーンはかなり良かったです。
やっぱり、火乃香はときどきこういう崩れたSDマスクがはさまれてないと、ちょっとらしくないですよ。(^_^)
あと、邪教集団の内実について、もう少し詳しく知りたかったとこなんですが、あんまり深入りはしなかったですね。
個人的には、宗教結社、っていうのは、けっこう好きな素材なんで、もう少し語ってほしかったところではあったんですが・・・。
作画は、ちょっとわからなくなってきました。
原作は上にも書きましたように読んでないのですが、イラストだけは書店でパラパラと見てみたんですが、イクスとパイフウのイメージが激しく違ってたので、ちょっと驚いています。
比較的童顔で、幼げな印象だったのに、アニメではすっかり青年男女の顔です。
うーむ、後藤なおのキャラクターは、ほとんど頓着しない、ってことなんでしょうか。
原作の絵を知らなければ、けっこうちゃんとした作画だと思っていたのですが・・・。
まぁ、どのみち原作は知らないので、少なくとも放映中は原作を見なかったことにして楽しみたいと思います。(^_^;
最終回。

塔子の過去、それは自分の父に想いを抱いてしまったこと。
そして死んで後も父の心を占め続けた母への嫉妬。
その父が、悪夢との戦いの中で命を落としてしまったこと。

たった1クールでしたけど、今までオリのように淀んでいた塔子の想いを見事に掬い出してくれた、いい心理描写だったと思います。
・・・若干、予定調和な感じがなきにしもあらず、でしたけど。(^_^;
作画もかなりの半島シフトでしたけど、最終回としては、けっこうがんばってくれたと思います。
半島シフトになると、とたんに内訳が見えなくなるので、出来上がったフィルムからしか推測できませんけど・・・。
今の塔子と、過去の塔子。
きつね面を介して語られる、今の声と過去の声。
近親相姦はからんでくるし、けっこう重いテーマだったのに、必要以上に語らず、淡々と塔子の悲しみと苦みを描いてくれてたことで、しっとりとした味わいになったと思います。
その周囲の人の思いもうまく出てました。
まず燐子。
先の戦いでボロボロになりながらも決死の夢見。

「姉のため」・・・っていうのもあったんでしょうけど、父との思い出が希薄な分、一個の人間として、塔子の悪夢と接していたようなところもあって、スーパー小学生たるところもしっかり見せてくれたように思います。
美砂子さんの場合は・・・辛いですよね。
兄とその娘、の交情なんですから。

でも、今生きている塔子に対する愛情は、燐子と同じくらい感じられましたし、中の人の好演もあって、良いキャラに仕上がってました。
三時花にハジメも加わって、夢使い集合してました。
こういうのを見てると、国内スタジオで2クールくらい見たかったなぁ、と思ってしまいます。
国内スタジオのときの作画はよかったですし、原作のどぎつい部分をうまく「放映できる状態」にして(・・・まぁ、不満も多かったようですが、そうしないと放映できないですからね(^_^;)うまくまとめてくれたと思います。
一貫性、という点では原作以上・・・、と言ったら少し言いすぎですかね。
かくして、燐子の数少ない父との思い出がキーポイントとなって、なんとか悪夢も撃退。

塔子も無事復帰・・・できただけでなく、ワンピースを着て、世捨て人から少し足を踏み出してきたようでした。

まぁ、やっぱり下はジャージでしたけどね。(笑)
スタジオ配分とかを見てますと、たぶん現場は火の車だったんではないか、と勝手に予想してしまってましたが、1クール12話のシリーズとしては、まあまあうまくまとまった方だったと思います。
もうちょっと長く見たいシリーズでした。
現場の方々、お疲れさまでした。
ゲームキャラなんで、CGがボロボロと崩れていくところを見ていても、サブタイが言うような「悲劇」はあんまり感じませんでした。(^_^;
むしろ、トラジックだったのは、タビーの想い、でしょうか。
実生活でも「一人に戻ってしまう」みたいなことを今回を含め、何度か言ってますから、志乃やオーヴァン以上にリアルでは辛く重いことがかぶさってきているような感じですね。
もっとも女子高生で、ネトゲしか友達がいない、っていうのは、そうとう破綻している印象がなくもないですが。
これが男子高校生ならわからなくもないんですけどね。(笑)
一応、タビー・ネカマ説の根拠だったりします。(まぁ、まず違うとは思いますけどね、あたりまえですが)
そのリアルでの話。
段々と材料がまかれてきました。
最初にリアルでの材料がまかれていた腕伝や、材料ではなく「ログアウトできない」という事実から展開されていった(それでもリアルとき密接に繋がっている)//sign、とは違って、物語の進行に従って、少しずつリアルの姿が暴かれていくような、そんな展開です。
ただ、前2作も、最後にはっきりとしたリアルの姿を明示して解決を示したわけでもなかったですから、今回も、暗示の域を出ない可能性がありますが、それでも、少しずつ出されてくるリアルの情報は興味深いものがいっぱいです。
今回、ついにハセヲは志乃の携帯を聞き出します。
あの様子ですと、メアドだったのか番号だったのかちょっとわかりませんでしたが、ラストに着信音だったことを見ると、番号だったんですね。
でもあれ、どっちがかけたんでしょう。
ちょっと見、崩壊した志乃を見て、ハセヲが志乃にかけた、と思ったんですけど、逆も考えられなくもないですね。
The Worldに関しては、次々と人は去っていくわ、やたらノイズは走るわ、へんな空間はあるわで、とても商売になっているとは思えません。
まぁ、そんな不完全な世界や、壊れた世界でも愛好者はいる、ということなんでしょう。
実際には、もっと悪辣な課金方式をとってるところとか、犯罪まがいのネットマネー制度をとってるところもありますから。(^_^;
・・・いや、どことは言ってないですよ。
直毘の別キャラと思えるヤタ(タ、の漢字が出せないので、こう書きます)だったんですが、オーヴァンを依然として探しているような感じでしたから、オーヴァンを換金していじめているのは、彼(性別はわかりませんが、とりあえず)ではなかったのですね。
EDで一人踊っていた、あの悪魔のような少年、後半は彼がメインになってきそうですが、オーヴァンを捕らえたのも、志乃を崩壊させたのも、彼、ということなんでしょうか。
彼の存在自身が、キー・オブ・ザ・トワイライト、ってことなのか、いろいろとまだまだしかけはあらたに続くみたいで興味がつきません。
でもまぁ、タビーは段々と切なさをましていきますなぁ。
今回、はっきり志乃を「ライバル」とまで言ってましたし、ハセヲに対する想いがすっかり本気モードっぽかったのも、返って痛々しかったです。
なかなか予想がつきにくい展開ですが、あの悪魔のような少年、これがからんでくるんでしょうね。
「サイン」との関係も、少しずつ判明してきそうです。
志乃の復活も、気になるところです。
最終回。
なんかかなりご都合主義的なところもありましたけど、1つのストーリィとしては、ふつうにまとめてくれた感じですかね。
主役の声と、作画が国内シフトで安定してさえいてくれたら、けっこう良い秀作になったと思えるところもあっただけに、少し残念です。
DVDで描き直される、っていう話も今のところ聞こえてきませんし、結局このままで作品になってしまうんでしょうね、ちょっと残念です。
まぁ、1年後の姿で、ロケットさんが、けっこう悦痴な上半身をさらしてくれてたので、個人的には良かった、とは思ってるんですけどね。
しかし、この作品、終ってみると、主人公は、ロケットさんと、森本さんでしたかなぁ。(笑)

まぁ、ロケットさんも、中の人はそんなにうまかったわけでもないし、どっちかというと・・・でしたけど、ヤローではないから、まだ我慢できました。
それにしても、毎回毎回、くっきりと胸の形が浮かび上がるシャツを着てくださいまして、感謝に耐えません。
あれ、3Dで見たら、入れ乳だと思ってしまいそうですが、2Dですから、夢がいっぱい広がりますです。(笑)
もう一方の主役、森本さん。
なかなか劇的な最後が用意されてましたけど、真の最後は、終ってからのの、ダンケシェン、でしたね。
いやぁ、森本さんがいてくれなければ、この作品、いったいどうなっていたことか。(^_^;
それにしても、実の親娘が、あんな身近にいて気づかなかった、っていうのもねー。(笑)
まぁ、それ言い出すと、あの状況下で助かってしまう秀平達、っていうのも、ちょっとどうかとは思いましたが。
最後なんで不問にしたいところなんですが、作画に関しては、ちょっと納得できません。
ラストくらい国内体制でやってほしかった気分です。
総じて、沙佳の扱いというか、作画がひどいときが多かったです。
女性クルーの中では動きが少なかったので、修正が後回しになった、ってことなのかなー、とも思いましたけど、中の人、けっこう好きな声優さんだったので、ショックが大きいときが何度かありました。
一応、立ち位置からすると、ヒロイン格のはずなんですけどね。。。
というわけで、終了。
SF素材とか、キャラ素材とか、料理のしようによっては、もっと面白くなったのになぁ、という思いが最後まで消えませんでした。
部分的に、すごくいいときもあっただけに、残念です。
死神編・後篇。
次の話、つまり河童と化けダヌキとようこの舞いの話で、ようこが大妖狐の娘であることが、ようやく明かされますので、この時点で妖狐のようこ、という暗示がなされていても、別段それほど先走った感じでもなかったですね。
まぁ、割と早い段階、つまり第2巻あたり(なでしこが登場する下り)で、「ようこ、っていうのは妖狐?」・・・っていうのはファンサイトなんかで言われてましたしね。
まぁ、そんなわけで、多少ネタの先出しがありましたけど、概ね原作通りの良い展開。
死神が消滅したことで、真堂家にあった幸運もすっかり消えてしまい、そのとばっちりを受けて、啓太も貧乏のどん底に落とし込まれる、という展開はしっかり受け継いでいましたので、今後の啓太のホームレス生活を、どう描いてくれるのか、という楽しみにもつながりますし、その意味でも良かったです。
ただ、橋の下の描写とか、けっこう際どいネタになりかねない、ってとこもありますが。(^_^;
ただ、冒頭の啓太のセリフは、もっとすごみを効かせてほしかったですけどね。
「何故だろう、もう2度と負ける気がしないんだよね、あいつに」
「はけ、おれ今ね、怒っているんだよ、すごく」
・・・この後のはけのセリフが省略されてるのが、個人的にはちょっと残念でした。(^_^;
そして死神との対決。
まぁ、ここは普通にカタルシス効果でしたね。
そして、「総力を上げて守る」川平家の代表として現れた人物、川平薫。
ついに登場です。
まぁ、OPでタクトを振ってましたから、すぐにはわかるようにはなってましたけどね。
で、そのキャストが甲斐田ゆきさん。
実は、キャストがどうなるか、っていうのは、すごく注目してたんですよ。
薫の秘密は、後半の重要なポイントですし、赤道斎との戦いが表のルートだとすると、薫となでしこの秘密、っていうのは、裏のルートでもありますからね。
正直なところ、赤道斎やクサンチッペとの戦いよりも、薫の秘密の方が話としては面白かったので、いったいどういう配役をぶつけてくるか、楽しみでもあり、期待もしてたんですが、甲斐田さんなら納得できるところです。どっちもできる人ですからね。
この死神戦から、物語のシリアス度がグッと上がってきますが、啓太のホームレス生活がいい息抜きになるので、そこはしっかり描いてほしいとこですね。
とりあえず、次回の河童。
ちゃんと出してくれるみたいですから、ホームレス生活も期待してますよん。(^_^)
薫が出てきたら、いよいよ赤道斎。
ソクラテス、クサンチッペ、大殺界・・・。
そして自身も変態の赤道斎。
なでしことようこの戦い等、楽しみがいっぱいです。
個人的には、薫の秘密に気づき始めるごきょうやなんかも注目していますし、後半第2クールは、物語として、ぐっと凝集度が上がってくるはずなので、作画体制ともども楽しみなところです。
学生の必須体験、バイト話。
ところがお姫様なんで、どこも雇ってくれない。ならば、と踏み込んだのが怪しげな団体、しかも実は姫子を誘拐し、王冠を奪取しようとする首領Xの団体でりました、というネタ。
最後に次回へと続くとんでもないネタが用意されてましたが、とりあえず、謎のバイト話でした。
カレンの「変なガイジン」しゃべりがなくて、ちょっと意気消沈してたら、姫子がやってくれました。・・・あれは、チャダしゃべり?
「そばなのために、がんばるチャダ!」
他にも小出まり先生の妄想の中の姫子「シャッチョサーン」とかもあり、まぁ、それなりに満喫はできました。
本来こういうのって、新谷さんの方の持ち回りですもんね。(^_^)
よからぬ夜のバイトですかー。
「シャッチョサーン、シャッチョサーン」(笑)
最後の「扉のむこう」を除いて、ほとんど若本首領と姫子のかけあいでしたけど、古き良き時代のスラプスティックで、けっこう懐かしいギャグだったりりしました。
・・・バカぼんのパパ的、とでも言いますか。
しかし、首領の素顔がけっこう若かったのに、若本さん、マイペースだったのが、大家の貫禄と言いますか、なかなか面白かったです。
最初、すげーギャップ、とか思って見てたんですが、見慣れてくるとそれなりに見えてしまうのが、さすがというかなんと言いますか。(^_^;
それにしても、ネコマスクをかぶったバイトマスクの姫子、王冠を被う猫目のでっかいデザインが、奇妙で可愛いかったです。
ということで、ほとんど筋らしい筋もなくひたすらドタバタやってて、今回の犠牲者は、冒頭で、国家反逆罪で強制労働させられてたお嬢様・葵さまを除くと、もっぱら小出先生でした、ってことくらい。
そして禁断の扉のむこうで待ち受ける、変な世界。
あれほどはずれなかった王冠がいとも簡単にはずれるわ、その瞬間、パパとママがいる日常が戻ってくるわ、ナーナが住みついているわの、すごい引き。
これで次回、だったわけですが、このラスト数分のインパクトの方が大きかったですね。
・・・毎回毎回、だいたいこういう仕掛けでシメてはいますけど。
王冠をつけた瞬間キャラも世界も認識も変わる、従ってはずれると元に戻る、っていう展開は、以前も少し見せてましたけど、意外とギャグ処理ではなく、シュールなオチが用意されてるようにも見えますね。
たぶん、次回もこの解決をやって、引きがあるんでしょうけど、楽しみです。
1クールとは思えぬ、実に劇的な終幕でした。
シナリオとコンテの絶妙な融合にただただ感心するばかりです。
まず大きな流れとして、ユニークな商店街と駅前スーパーという対決の図式があって、そこに高原イヨを軸とした錬金術師達の抗争がある。さらに、梨々を巡ってハミルトン博士と百色の対立があり、それとは別に、吉永夫婦のこじれてしまった関係がある。
けっこう複雑な筋立てなのに、さらにこに、マインドダイバーを装着してオシリスの心の中に入っていく双葉の姿があり、以前登場した花子の姿が描かれる。
これだけのものをつめこみながら、全然複雑なところはなく、むしろ対立の図式を使ってすっきりと、しかもそこそこのスペクタクルをもって展開している。
アニメ作品として、もうこれ以上ない、って思えるくらいの理想的な〆方だったのではないでしょうか。
加えて、展開もさることながら、巨大投影措置や、桃ちゃんと和己クン、という萌え要素もあったし、すばらしい最終回、と言わざるをえませんね、こりゃ。
その桃ちゃん。

後半では、双葉、梨々とヒロイン人気を3分していたようにさえ思える純情可憐ぶりで、ポイント高かったです。
この最終回でも、和己クンやオシリスの災厄にふりまわされっぱなしで、それほど積極的な動きがあったわけではないですが、出てきてくれるだけで、空気が和む感じでした。
あと、幼女時代の双葉。

なんつうか、特定層狙い撃ちのようなシーンでしたけど(笑)、今でも十分幼くて元気な子を、さらに幼くしてどうすんだ、ってとこですかね、いや、もちろん好きですけど。(^_^;
話の骨格としては、最後のママさんと、クマの着ぐるみに入ったパパさんの思い出をなぞりながら、和解しての大団円が鮮やかだったんですが、その途中、障害として現れる無数のオシリスは、けっこう好みでした。(^_^;

で、このオシリスの暴走シーン、イヨの巨大投影装置、なにげにウルトラQちっくで良かったです。
オシリスの根っこが暴走するところは「マンモスフラワー」でしたし、巨大オシリスを皆が見ているところとかは、「マンモスフラワー」+「1/8計画」かな、それ以外にもこういうアングルで巨大さを出す、っていうのは随所にありましたしね、ウルQ。
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この巨大投影装置も小道具としては実にうまく効いてましたし、ほんとに楽しくて面白かったです。
こんなに鮮やかにしめられると、第2期、っていうのは、かえって無理なんでしょうね、残念なような、完結した良さとして良かったような、ちょっと複雑な気分です。
ラノベ原作って、こけることもけっこうありますけど、この作品に関しては、十分成功していた、と思います。
スタッフの皆様、良い作品をありがとうございました。
テーマ:吉永さん家のガーゴイル - ジャンル:アニメ・コミック
うーん、なんだかすごい話になってましたね。
これほんとに1本の糸で繋がるんでしょうか。
圭一が望んだことが、全て現実となってたたりとなる、鷹野、入江、大石、そして雛見沢の村人全部。
ちょっと合理的な解決は無理なような気がするんですが・・・。
なにか劇的な解決があるのかなぁ。
ただ、今回、末尾に現れた「ガス」という事象はちょっと暗示的ですね。
鬼隠し編でも、綿流し編でも、なにか村人全体が集団発狂してしまったような描写が、猟奇殺人のあいまあいまに見えてました。
今回の崇殺し編の筋道はちょっとつかない、というかわからないのですが、前2つの話は、ガスがこの雛見沢に少しずつもれてきてて、それでおかしくなってしまっていた、っていうのであれば、かなり合理的に説明はつきそうな気もしますが。
とにかく、簡単に殺人衝動に入りすぎるのが、なにか具体的な原因があるのか、それとも物語の都合上なのか、ちょっとはっきりしませんが、このガス、っていうのは、けっこう重要なファクターのような気がします。
それと、実際に見えている死体と、見えていない死体、っていう区別が今回出てましたけど、これもなにかからんでくるのでしょうか。
鷹野の焼死体、っていうのも、同定要素としては低いので、見えていない死体に分類できるかもしれず、そうすると、鷹野はどの話でも、退場しているのか、姿を消してこっそり見ているのか、曖昧になってくるところです。
同人作品とはいえ、放映前からあれほど話題になっていた作品ですから、なにかとんでもない説明があることを期待してしまうのですが、今回の願ったことが現実化する崇り、っていうのは、ちょっとわかりません。幻覚、とかってオチではないと思いたいのですが。
作画、沼田さんだったんですが、やけに細い手足、っていうのは、もう仕様なんでしょうか。
ゾイドジェネシスのときも、動きは面白かったんですが、四肢の細さは、ディフォルメが効きすぎているような感じがしましたし、やっぱりこれが本来の絵なんでしょうかね。
だとすると、このひぐらしみたいに「動き」がはっきり出てきにくい作品だと、ちょっと辛いものがあったりしますね。(^_^;
次回、暇つぶし編・・・まだ謎の出題が続くようですが、いい加減解決編を見たくなってしまっているところです。(^_^;