第3クール突入で新OP。
前回よりもバトルモードの色彩が強くなり、ライバル達の個性や撃符の姿もくっり浮き上がってきて、なかなかいい感じ。
特に、鳥妖がしっかりと映ってたのが個人的には嬉しい限りで、ときどきは出てきてくれる、ということなのでしょう。
もっとも、前回のOPでもしっかり映っていた唯は第2クール、ほとんど出てきてませんでしたから、油断は禁物ですが。
そして本編では、その久しぶりの登場、唯が、幼なじみの村娘として出演してくれてました。
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和装なだけでなく、巫女装束にまで身を包んでくれてまして、今回非常にポイント高かったです。(笑)
しかも、村祭での巫女役ということで、いかにも鄙びた農村の乙女っぽくてステキです。
今回けっこう妖と人々との係わり合いとか、太古からいたらしいくらぎとか、かなりの情報が提示されてまして、物語がふくらんできたようです。
過去の話を用いて、現在の人物像の謎なんかも暗示してくれてるみたいで、興味深かったといえます。
妖を利用しようとする人々、なんていうのは、清を襲った怪僧軍団を思いおこさせますし、なにより、きみどりがかつて「御霊木の化身」として、人と妖の仲介に立っていたこと、とかもわかってきました。
現在のきみどりがどういう立場なのかはまだ不明ですが、少なくとも人ではなく、かつ、敵でもないらしい、ということが判明しました。
ジンガイ好きとしては、こたえられんところです。(^_^;
そのきみどり、彼女も今回和装でした。

三志郎が、「主さま主さま」と言っていた声に呼応して現れた姿、っていうことになるんでしょうけど、赤い傘をキーアイテムにして、まわる傘→少女の姿の出現と、なかなか幻想的な登場だったのではないでしょうか。
古の怪異、ってだいたいこんな現れ方してましたよね。
そして三志郎がきみどりと会っているのを目撃してしまった唯の反応。

「なによ、せっかく心配してきてみたら」
いやぁ、可愛い反応ですなぁ。(^_^)
表情もさることながら、一連の動作がそそられます。
後半は、現れた「くらぎの闇」の攻撃に対しての反撃、という展開になりますが、きみどりがものすごくアクティブに動き回っていたことが印象的でした。加えて現在では微笑む程度しかしていなかったのに、表情も実に豊かでした。
傘がくるくるまわると、三志郎を連れてふわっと飛び上がり、そして空を舞うように翔け巡ります。
三志郎がピンチに陥ると、身を呈しての防御。

このあたり、神秘的な異能者の姿を維持しながらも、可憐な姿も加味されてまして、なかなか良かったです。
落ちていきそうな三志郎に手を差し出すときのアングルとかも、すばらしかったですし、今回のきみどりは別人のように活躍してました。

このきみどりの姿、現世でも反映してくるのでしょうか。
鬼仮面との関係とかがまだわかりませんが、次回、正人クンがなにやらキーになりそうですから、別方向からの進展があるのでしょう。
なんか一度に佳境にきたようで、楽しめました。
作画陣の水準の高さもさることながら、キャラの見せ方、シリーズとしての話のふくらませ方等々、おそらく折り返し点だと思いますが、まさに『陰陽大戦記』が第3クールから加速度的に面白くなっていったように、本作も一層充実してきているように感じました。
さて、ほとんど静止画だったんですが、EDのイラストもすばらしかったです。
渡辺由香理さん、いい仕事してますねぇ。(^_^)
OPともどもこれが毎回見られるのだとすると、嬉しい限りです。
アイキャッチは前回の方が好みでしたが。(^_^;
管理人・留奈さんの秘密:武蔵野館の屋根裏を掃除していた桃子は、そこで「武蔵野館の歴史」と題されたアルバムを見つけた。そこには1945年から、同じ姿で映っている留奈さんの姿があった。留奈は「祖母と母、三代続いているの」と説明するのだが。]
番外編・・・ということでしたが。
絵、粗っ。
なんかDVDの特典とかについてる、ショートアニメみたいな感じでした。
でも最近は、うたわれるもののショートアニメのように、けっこうちゃんと作ってるものが増えてますからなぁ。ううむ。
事実上、物語は前回で終ってる、ってこともありまして、ほんとにおまけ作品でした。
まず前半、偽きよか。
あー、金朋の偽きよかだけ、強烈すぎです。(笑)
本物の、こやまさんの方も、かなり個性的な声だと思うのですが、金朋が来ると、かなりかすみますね。
この前半は、特に絵が粗かったので、この金朋声の偽きよか鑑賞がすべて、でしょう。
あとは、初期の頃の落とし穴とかも少し取り入れてくれてたのがいい回顧になりました。
あのオチは、まぁ、劇中劇、という解釈でいいんでしょう。
後半、留奈さんメイン。
本編では、ときどきのギャグシーンにしかからんできませんでしたけど、今井さんが三石さんともども、野沢さんの教え子らしい、っていうのがモレ伝わってきてましたから、もう少し、本編のドラマの方にからむ約どころで出てほしかったのですが、番外とはいえ、最後にいい役がまわってきて、その意味ではよかったですね。
八百比企尼伝説・・・これはもう、高橋留美子さんの名作で徹底的に取り扱われた上に、アニメにもなりましたから、どうしても、あのイメージが先行してしまいます。
でも、八百比企尼って、福井県の方だったのでは・・・。(^_^;
桃子役の高本めぐみさん、私は声優ファンではないので、初めて聞く名前でしたけど、普通にこなされてまして安心、だったのですが、あの関西弁だけは最後までなじめませんでした。
大阪や京都出身の方でも、関西弁がそれほどうまくない、というか、声優アクセントがしみついてしまている、というか、そういう人もいますので、仕方ないかな、とは思いますが、やはりちょっとひっかかるところではありました。
できふできで波がありましたけど、概ね可愛いキャラがうまく造形できてましたので、満足しています。