原作ゲームしてません組。
つくりを見てますと、たぶん相当奥行きの深そうな話ですから、原作ではこういった戦争とか異世界の描写とかは丹念に描かれているのだと思いますが、どうもシナリオが消化を急いでいるせいか、妙なところがやたらと目立ちますね。
前回にも書きましたけど、どうもこれは最後まで続きそうなので、あんまりつっこんでみてもせんないことのような気がするのですが、今回については、異常事態について、簡単に受け入れすぎる蒼真と呉羽が相当変でしたし、首から上だけが犬とか猫とかのケモノ顔で、肩から下が普通の人間、という獣人国住民の描写が、なんか痛かったです。(笑)
もっとも、それを補ってあまりある作画の魅力、というのは痛感していますので、そっを主体に。
まず、前回、制服を斬られてとっても嬉しいことになっていた呉羽。
もってきてた巫女装束にたちまちチェンジ。(笑)
この巫女衣装、なかなか良かったですね。
ストーリィ上の必然なんてまったくありませんでしたが、視聴上の必然はけっこうありましたので。(笑)
そして歓待を受けて、矢継ぎ早におフロ。
カメラさん、そこ、もっと下にパンして!
と思わず多くの青少年のリビドーがおらんでいたことが予想されるカットでした。
そして、出された胃使用はとっても肌の露出度の高い、すばらしい衣装でした。(笑)
なんてよくわかってる衣装係なんでしょ。
惜しむらくは、この姿でのアクションがなかったことかなぁ。
一応、美しい呉羽の顔もペタリンコと。
いかにも悪者っぽいシュマリと、それほどの悪人には見えなかった獣人武将たち。
そして戦場で出会うことになった、霧谷と椎名。
まぁ、お話にはまったく期待していませんが、呉羽や椎名の露出が多いことには期待しておきます。
あ、マオももっと出してほしいです。(^_^)
原作未読組。
ロケットもSF的な仕掛けもなにもでてきませんでしたげと、単発の話としては、ドラマにメリハリがあって面白かったです。
・・・まぁ、ロケットガールとしてどうだったか、ってことになると、ちょっとばかし「・・・?」だったかも知れませんが、どうもここ数話、話の消化を急ぎすぎてる感がありましたので、こういうキャラを彫り下げていってくれるような話は良かったと思います
原作でどう処理されてるのか、あるいはまたかなりの省略とかがあるのか、気にはなるところですが、今回の物語処理でしたら、アニメだけを見ている立場で言っても、いくつか省略があったとしても気にならないデキでした。
前回ラストの含みから、茜が帰ったのではなく、ジャングルで踏破訓練に入り、そのためゆかり達には伏せられている、っていうのは、視聴サイドにすぐにわかるつくりになってましたけど、それをわからせて尚、興味をひきつける作りだったと思います。
踏破訓練だろうなぁ、っていうのを、見ている側に察知させる作りでしたから、ジャングルで突然マツリと茜が出会っても、違和感とかよりも、コメディっぽく処理された感じで、普通に見れましたしね。
もっとも、落ち着いて考えると、あんな危険な訓練に追いやってる、っていうのは、法律的にいろいろとひっかかりそうではありますけどね、児童の労働とか児童福祉とかいろいろ。
それと、手を貸したら試験失格、ってことでしたけど・・・たしかゆかりのときは、マツリ以下が思いっきり手を貸してたような気がするんですが、あれはどうだったのかなぁ。(^_^;
茜の、虫の羽音から無花果を見つけ出す下りもマンガ的ではあったんですが、あんまりそういうことをつっこんでると面白くないので、知略を駆使して困難を乗り越える姿、ということにしておきます。
ただ、無花果って空腹時に食べ過ぎるとエラいことになるんですが・・・茜は意外と鋼鉄の胃袋なんでしょうかね。(笑)
それと、マツリの隠れた超能力・催眠術が使える、ってのが判明。
こうなると、あの「呪い」っていうのも、案外マジなんかなぁ、って気がしなくもなかったですね。(笑)
ともかく、仕込みから解決のシーン、そしてさつき以下の職員が次々とゲートのところに心配で集まってくる下りまで、良い話だったと思います。
心配してる、っていうのを大げさに言わずに、ああいう行動で示してくれる、っていうのは良い演出だったと思いました。
作画もいい時に戻ってましたしね。
ということで、久しぶりに満足度の高いエピソードだったんですが、次回、またもや宇宙関連の話になるので破綻するのかなぁ。(^_^;
アニメにNASAの名前が出てくると、たいてい駄作になってしまうので、少し心配です。
ミッチー来たァ!
・・・というわけで、いきなり回想シーンのミッチーから登場でしたが・・・宙は?
あの展開ですと、どこかで生きていて、ラストあたりで出てきそうな感じでしたね。
うんうん、たしかにこんな巨乳ちゃんでした。当時はまだ巨乳なんてコトバはありませんでしたから、ボインちゃん、かな。(^_^;
あと、ミニスカもポイントだったんですが、コクピット内部なので、そこまでは無理でしたか。
ただ戦闘中ってこともあってか、目つきが昔に比べて鋭くなってますね。
作画は当然今の方が格段に良くなってるので、これで十分なんですが、昔の母性に満ちたミッチーも、ちょっと見たかったかな。(^_^;
今回の綺麗どころは、この50年前のミッチーとつばきだけでしたけど、ミッチーが見れたんなら、もうそれでいいかも。
そのつばきのアイキャッチ。このふくれた表情も良かったです。
剣児の身を案ずる健気で可愛い美貌のヒロインと、「選ばれた者」と聞かされて、「なんかよくわからんけど、カッコいい」とはしゃぐヒーロー。
前回の戦いにおいてはけっこう頭の回るところも見せてくれましたけど、実生活ではとことんバカのようです。(笑)
ただ、この喜ぶ時の表情がけっこう黒くて、若い頃の永井豪ヒーローの片鱗が出てて懐かしかったところ。
こういう、強大な力に酔いしれる主人公、っていうのも、永井豪的でいいんですよね。「神にも悪魔にもなれる」(マジンガーZ・第1話のセリフ)ってところがあって。
ただまぁ、今回は尺が短いってこともあってか、そっちの方向はあんまり煮詰めなかったみたいです。
すぐに普通の戦うヒーローになっちゃってましたから。
一方、つばきに剣児のことを託す美和のセリフも、かつての戦いを経てきた者が、感ずる心を伝えているようでした。
「大切な人を巻き込んでしまったあなたの苦悩を理解します」
重くて良いセリフですなー。
ただ、喜ぶ剣児を見てましたら、サブタイの地獄ビンタっていうのは、つばきが剣児に見舞ったのだと思ってました。(^_^;
ところで、道場のシーンが出てきたんですが、そこに書かれてある名札で、エンジェル隊のフルネームがわかりました。
まず師範・司馬遷次郎。宙の父ですが旧作では首漬でした。
師範代・珠城美和
同 ・柳生充子・・・予想とおり、みつ子でした。
『ハレンチ学園』では「十兵衛みつ子」だったように思いますが・・・。
ついで、四段の名札。
身堂竜子・・・これも予想とおり、身堂竜馬からとってまして、「竜子」になってましたから、女性確定ですね。
早乙女門子・・・早乙女博士の方かと思ってたら、早乙女門土の方でした。
つうことは、過去に身堂と殺し合いを演じてきた、ってことですかね。(笑)
こういうことば遊びは大歓迎です。
そしてバトルモード。
ハニワ幻神、単なるやられキャラで終始するのかと思ってたら、見せ方がいいのか、けっこう「手ごわい敵」って感じがよく出ていたのではないでしょうか。
今回、馬の形態での機動性能、そして人間型に変形してからの、暴虐さがわかりやすかったし、動きも軽快でした。
しかし、ジーグビーム・・・ちょっと微妙なワザでしたな。
ついでマグネットロープ。
これがじゃじゃ馬ならし、だったんですか。
てっきり、剣児がじゃじゃ馬・つばきを乗りこなし、怒るつばきの地獄ビンタが炸裂するのかと思ってました。
で、地獄ビンタは、掌から棘状のものが出てきて、それで馬頭羅をビンタするという、トンデモ武器。
・・・正義のロボットが、こんなことやっていいのか、と思ってしまった武器でした。(笑)
そしてとどめの一発、ジーグバズーカ。
つばきの可愛い「シューーーーットッッッ!」
ジーグバズーカ・・・でかっ。(笑)
パーツの取替えが効くので、スピンストームだけが必殺ワザじゃない、って言うのは良いんですが、デカすぎ。
冒頭で出てた昔のマッハドリルも、今の綺麗な作画で見ると、デカッ、っていう感じが一層引き立ちますね。
ハニワ幻神の戦い方が前回といい、今回といい、ヴァリエーションに富んでるので、見ててあきません。
ただ、SEがちょっと盛り上がりませんね。
音楽そのものはすごくいいんですが、戦いの場面でも、出撃時のおどろおどろした感じが漫然と続いていくので、すばらしい作画の割には、拳を握り締めるような感じになってないのが、少し残念、かな。
まぁ、細かなことですが、これくらいすごいモノをつくってくれてるのですから、その辺も少し考慮してほしかったような気も。(^_^;
次回、「決死の水中バトル! 列車砲(ギガシューター)準備よし!」なんてサブタイがついてますが、これも迫力ありそうですなぁ。
それにしても、列車砲って。(^_^;
で、作監の一人に「山下将仁」の名前があるんですが・・・。
これは期待してもいいのかな?
けっこうワクワクしてきますなぁ。
ゴンゾのロミ・ジュリ、開幕。
別のところでも少し書いたのですが、設定というか背景が大きく変わってたので、少しびっくりしました。
『巌窟王』のような、別世界SFだと聞いてたので、たぶんロミオのキャラとかはかなり変化してるかな、とは思ってましたけど、対立する両家の関係がこんなに変わっていたのには驚きました。
まず、原作では、ほぼ対等の形で対立する名門、モンタギュー家とキャピュレット家。それが本作では、先の大公家と、それを滅ぼした現大公家、という図式で、モンタギュー優位の社会構造になっています。
うーん、これだと、ジュリエット側から見ると、あだ討ち相手のプリンスとの悲恋、になってしまって、個人の恋が、対立する両家の家によって引き裂かれ、そして悲劇を生み和解へと至る、人間悲劇のような側面が薄れてくるんじゃないかなぁ、って気がします。
個人よりも社会的な因縁を出す方が日本的、ともとれますけどね。
ロミオのキャラクターが大幅に変更されてるのは仕方ないですね。
これは原作通りですと、ロミオは既に恋を知っていて、友人達との下卑た冗談とか会話とかから、非童貞のニュアンスも感じとれますが、これだと日本ですとちょっと共感されにくいですからね。
恋に悩む主人公は、男性側も、童貞で初恋の方が共感しやすいでしょうから。
ジュリエットの初恋はまあいいんですが、設定年齢が16歳の誕生日前に繰り上げられてるのはちょっとどうかなぁ、って気もします。
原作では14歳の誕生日前ですから、これだと初恋だったとしても、納得できますが、16歳でまだ恋も知らない、っていうのは、下町育ちなことを考えると無理があるんじゃないでしょうかね。(^_^;
推測ですが、たぶんロミオと結ばれるシーンがあるのではないか、と思います。
そうすると、14歳だと、日本の公序良俗としてはちょっとまずいでしょうから、そのためかな、っていう気が少し。
それと、ジュリエットにレジスタンスの闘士のような役割りも与えてますから、そうすると13とか14とかではさすがに不都合だから、っていうのもあるんでしょう、たぶん。
・・・9歳で魔法砲撃しちゃう魔法少女がいるくらいですから、SFにした段階で別に良いとは思うんですけどね。(^_^;
第1話だけ見てますと、モンタギューが街のトップになってるようで、それだと原作の総督による両家和解のシーンを誰が担当するのか、ちょっとわからなくなってしまうところですが、公式サイトを見ると、ベンヴォーリオの父として、ネオ・ヴェローナ市長ヴィットーリオっていうのが見えますから、総督の役はこの人に回ってくるのかな。
しかし公式サイトの人物紹介見てますと、ポーシアとかタイタスとか、他のシェイクスピア劇からも名前を引っ張ってきてますなぁ。
・・・ウィリアムはやりすぎだと思いましたが。(爆)
まだ登場してない人物の中で、気になるのがティボルト。
原作では、ある意味、ロミオ、ジュリエッタに続く第3の重要人物で、キャピュレット側の急進人物。
ティボルトがロミオと決闘して殺されるところから、一気に悲劇的結末へとなだれこんでいくわけですが、「敵か味方か謎の剣士」なんて紹介文を見ますと、どうもそういう展開にはなりにくそうですね。
1.ジュリエット側に立つ人物である、ということと、
2.落命するかもしれない、ということ、この2つくらいはあるかも知れませんが。
さて、原作では二人が出会うのはご存知のように、キャピュレット家の舞踏会。
ジュリエットの側では親に強引に婚約者をあてがわれそうになる、ロミオの側では片思いの令嬢・ロスラインを求めて紛れ込み、そこをティボルトに見つかる、みたいな筋でしたけど、キャピュレット家は当然なくなっているので、舞踏会はモンタギュー側で行われます。まぁ、この変更はどっちでもいいかな。
そして出会うところで次回、でした。
『ムシキング』や『Canvas2』をやられた吉田玲子さんが構成ですから、原作とはずれていってもそんなに変なことにはならないと思いますが、まだ第1話ですので、いろいろと大幅に変更になったところが目についてしまいます。はたしてどうまとめていくのか、悲恋をどう処理していってくれるのか、手並み拝見させていただくとしましょう。
ただ、『巌窟王』みたいに、終盤ロミオとジュリエットがお互いの家の名誉をかけてロボットに乗り込んで戦うとか、天馬にまたがっての一騎打ち、とかってのだけは勘弁してくださいね。(^_^;
作画はカレイドスターのチームさんらしく、そういうテイストをすごく感じます。
美術とか背景も、『巌窟王』の時の様に、過剰な幻想色彩ってこともなく、普通に中世欧州城郭都市のような雰囲気が出てましたし、なかなか良かったのではないでしょうか。
ジュリエットが短髪になったりロングになったりするメカニズムがちょっとわかりませんでしたが(笑)、若者は皆キュートに描写されているにも関わらず識別性もしっかりあって、第1話だから、っていうのもあるでしょうけど、良かったと思います。
個人的には、主人公のジュリエッタよりも、友人のエミリアのおきゃんな姿が可愛いくて好みでした。(^_^)
中の人、川澄さんでしたし。
それほど物語にはからんではこないと思いますし、ジュリエット=オーディン=赤い旋風の方のヴァリエーションが機能してくればジュリエットの魅力ももっと出てきそうですので、それほど心配はしていませんが。
何話予定なのかわかりませんが、作画もしっかりしているので、いろいろとつっこみを楽しみながら見つづけていこうと思います。
テーマ:ロミオ×ジュリエット - ジャンル:アニメ・コミック