今回は瑛花さんメイン。
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既に音羽たちに心を開いているものの、チーム解散の危機、専門に訓練を受けてきた自分と音羽たちとの明確な技量の差、そしてあせり。
そういったことが言葉ではなく、所作で説明されてましたけど、ここで荒れたりせず、前向きに考え行動していくのが瑛花の良いところでした。
シンクロの練習がどの程度役に立つのかはわかりませんし、アクアラングをつけたあのカットではそれほど視聴者サーヴィスにはなってなかったと思うのですが、瑛花の2人への歩み寄りとしてはうまく描写できていたと思います。
クールで先鋭ですけど、若いからか、順応性も高く、根本に優しいところがあって好感度高いです。
あと気になった点をいくつか。
近接戦闘を得意とする音羽が、零神とシンクロして、剣戟の技でターゲットを落としておりました。
こういうのマンガチックでいいですな。
と、こう思ったのは、昔メージュで、M崎パヤォ氏が読者投稿のメカデザインを論評するコーナーみたいなのがありまして、そこで本作の飛行骨格のようなMS少女のデザインに対して、「肌が露出してたら銃撃戦になったら危険だ、その程度のことは考えるべき」みたいな厳しい意見を載せていたことを思い出したからです。
一応本作でもナノスキンによるガード、っていう設定は用意されてますけど、銃撃戦になったときの危険性はかなり感覚的にありますので、どうしてもそういったことが脳裏をかすめるのですけど、それでもいいんじゃないかなぁ、っていうのが正直なところです。
今回の剣戟モードに切り替わるところなんかも、いろいろ考えてみるとアラとかも出そうですけど、アニメとして良く仕上がっていたら、それはそれでいいと考えるからです。
可愛い女の子がメカニックを身にまとい、銃よりも剣での戦いに活路を見出す、ミリタリ的には矛盾があったとしても、絵としては断然こっちの方が魅力的ですしね。
それと今回はそれほどでもなかったのですが、髪型と髪の色が似てるせいか、音羽が『ぽてまよ』の夏みかんに見えるときがしばしば。(^_^;
中の人、おんなじですし、心なしかキャラクターも似てるとまではいいませんが、近いところがあるような。
演習もアクシデントはありましたけど、うまく終えて、3人は正式なテストパイロットへ、階級もついて、各ソニックダイバー専属のパイロットとなりました。
ところがその背後で、緋月さんの怪しげな笑みとか、西ヨーロッパでの異変とか、いろいろ情報がさりげなく追加されとりました。
で、その辺が発展する様子もなく(笑)、次回、七恵さんの話だそうです。
ところでデモ・フライトの画を見て、「ハートのリ・マージョン」て思ったのって、私だけじゃないよね?(^_^;

冒頭いきなり「4人目がいる」というヴァルダの感知に始まり、ラストで明かされるその4人目。
これが第1話から巧妙に組まれたプロットなら「おおお」となるところなんですが、残念なことに、いままでそういう伏線もほとんどなく(後付っぽいのとしてはいくつかなくもなかったですが)いかにも、まとめるために付け足したような印象になるのが残念です。
やっぱり見ている人は、単体で見ているわけではなくて、今までの流れも見てますからね。
とはいっても、そういうことは考慮に入れたとしても、その範囲では割とうまくまとめてくれましたし、前半のあそこまでの破綻を考えると、起伏に富んだ人物配置にはなってきつつあるような気持ちにはさせてくれます。
なにより、密接に関わりながら、なおかつ話の外側近く、周辺部にいた玲ですので、こういう展開による効果はかなりあったと思いますしね。
ということで、アエラを見る田中の視線とか、由乃に対する愁と樹の考えの相違とか、米国からの救援(?)とか他にもいろいろな要素はあったにも関わらず、この玲が4人めでした、っていうのが今回一番の衝撃でしたね。
ただ、相変わらず、死者の書とか、しもべとかについて具体的かつ系統的な説明がないので、とにかく存在しててそういうものだ、としてしか認識できないのが、ややモヤモヤした感情にはなってきますけどね。
『シムーン』や『Red Garden』の成功なんかをみてますと、起こったことすべてを説明してくれる必要はありませんけど、それはあくまでそういうプロットとして最初から練られていた場合。
ということで、いよいよ物語に玲がからんできたこと、そしてある意味、京香以上に重要な意味をもっていそうなことが判明してきて(・・・というか追加されて)なんとかうまくシメの方向にはなってきたようで、物語としての白黒はつけてくれそうな感じです。
ただ、作画がねぇ・・・。
今回、キャラ絵としてはなんとか見れましたし、適当に抜けたおかげで逆に由乃とか、田中に報告に来た娘とかがけっこう可愛い顔になってましたし、冒頭の人間ではない目になる玲とか、けっこう良かったんですが、動画になると・・・。
特に愁のバトル動画・・・、あれ、ひょっとしてコンテ通りですか?
すごく変な動きになってたように思うのですが。
あとは、樹と愁・・・だったんですが、あの会話ですと、樹は父によってサイボーグ手術を施されただけで、所謂裏返りとかにはなってない、ってことなんでしょうかね。
回想シーン見る限り、裏返ってるように見えるんですが、ちょっと不鮮明ですな、このへん。
あと、田中のエロい視線が少し気になるんですが・・・イエラか乃亜に恋情でも抱いてるんでしょうかね。
米国側レジスタンスとの接触で、もう少し人物が増えるかもしれませんが、一応まとまる方向性というか兆しが見えてきたので、まだまだひっかかる点はあるものの、ようやく普通に鑑賞できるようになってきた・・・かな?
ヴァルダたちの話をもってやってほしかったので、しばらくは楽しめるかもしれません。
テーマ:キスダム -ENGAGE planet- - ジャンル:アニメ・コミック