先行地域からほぼ2週遅れてますけど、よくよく考えればMBSがキー局みたいですから、別に遅れても気にすることはないですか、とちょっと開き直りで感想を記録しておきます。(^_^;
つうことで、やってきました臨海学校。
こっちの世界に来て勝手がわからず、いろいろと無知をさらけだしまい、正晴にべったり寄り添う形になってしまうノナと、それを見てやきもきするすもも、そしてそのすももの様子から「避けられてる」と衝撃を受ける正晴。
・・・青春ですなぁ。
どの程度のリアリティがあるのかは、ちょっと首をかしげるところもなくはないのですが、頭の中に思い描く、高校時代の夏の課外合宿の甘くて楽しくて、それでいてどこか切ない雰囲気はよーく出てたと思います。
良いシーンがいっぱいありましたので、その中から気に入ったものをいくつか回顧しておきます。
まず、米を研げないノナ。
「研ぐっていうのは洗うということなんだよ」・・・微妙に間違ってるんですが、じゃあ言葉でどう説明するか、と言われると、やっぱりこの説明になってしまいますかね。
ちなみに英語では「rinse」というのが当てられますけど、これですと、ゆすぎ洗い、みたいな感じになるので、まだ近いかな。
もっとも、日本語で「リンス」なんて言うと、ノナのあの状況ですと、ヘアリンスとか出してきて洗いそうなので、それも無理かな。(^_^;
これを見ていたすもも、今回最初の2人の目撃でした。
そしてやってまいりました、お風呂ターイム。
今回、すもものクラスメートたちがかなり積極的に画面に出てきてくれましたけど、こうして裸のおつきあいになると、親近感がいっそう増すところですなぁ。(笑)
まずは冒頭で巨乳の持ち主であることが語られていた、姉御肌の深道信子と、その信子の胸をつんつんする不思議ちゃん系・雨森弥生。

おっぱいがいっぱいの中にはさまれちゃうすもも。

絵はすごくきれいでしたのに、正晴くんフィルターがかかってたのが残念でした。
それにしても「まさか今ここで人間の姿に戻ったりしないよな」っていう心配は、エロゲー的といいますか、ラブコメ的といいますか、面白かったです。その心配をするところが現代的ですなぁ。
そして夜になってのパジャマパーティ。
恋バナへと話題がシフトしていくのりはもうほとんどお約束。(^_^;
巨乳信子と、小岩井フローラ。

フローラ・・・って混血でしょうか。
最近は、けっこうDQNな名前を子供につける親が増えてるそうなので、これだけでは判断できない、っていうのが困ります。
髪の色が決め手にならないのは、アニメのお約束ですし。(笑)
そして弥生と撫子。

この他にも主人公とそのライバルがいるわけですから、美形揃いのいいククラスです。(^_^)
でもここでのキーは、すももに好きな人がいる、っていうのをぬいぐるみ化した正晴クンが知っちゃう、ってことですね。
正晴の方でもショックを抱えたまま、肝試しへ。
くじでノナと組むことになって行ったものの、ノナの意外な弱点発露。
脅かされて腰が抜けてしまうのですが、ここでのディフォルメ絵が可愛いかったですな。

ノナをおんぶする正晴と、影からこっそり見てしまうすもも。
まさに正統派魔法少女の王道を行く展開で、たまりません
そうですよねぇ、こんな純情勘違いのドッキドキがなきゃ、魔法少女とはいえません。
ノナの方でも、ちょっとドキドキ、っていうのが伝わってきて、いろんな意味で良いシーンでした。

そしてその後「避けられた」のシーンが出てくるわけですが、すももの感情表現のストレートさ、不器用さも同時に現れているところで、深刻なわりに、その初々しさとか純情っぷりに、胸ときめいてしまうものがあったりましました。
星空を見つめて、しばしの歓談・・・にはなりましたが、まだまだ尾を引きそうな、純情誤解。
今回変身しての回収とかバトルとがかなかったわけですけど、こういう風にしっかりと感情や人物を描いてくれてたら、言うことないです。
7月期スタートの良心ともいえる本作、次回も楽しみです。
回を追うに従って、ロシウの扱いがなかなかおもしろいことになってきてますね。
無事ロージェノムの専制から、シモン達とともに人類を解放し、その後、いかにも官僚としての姿を現して、規律を優先してかつての英雄達を骨抜きにしているかのように見えた、7年後の世界。
ところが、誰よりもこの星の来るべき未来に、そしてロージェノムの残した予言に不安を抱き、人類を生き残らせるために、できうる最善のことをしようとする姿。
前回までは、ともすると机上の空論のような理想主義、シモンの友情から生まれる理想主義とは違った、現実に立脚した理想主義みたいな側面もありましたけど、今回、リーロンがいったセリフ「あの子、壊れなきゃいいけど」とか、キタンの言った「なるほど、おまえの軸はブレちゃいねえ」と言っていたことなど、ロシウはロシウなりに、最大限のことをなそうとしていた、そしてそれが人類の、他人の幸福のためのものでもあった、ということがはっきり描かれていたように思います。
ロシウのとる手法は、シモンのものとも違いますし、シモンやかつてのカミナが持っていたカリスマ性に立脚したものでもありません。
1個の個人が、人間としての限界の中でできうる最大限の努力、できないかもしれないことに対しての理想主義的な努力ではなく、できる範囲での最大限の努力を尽くそう手する姿でした。
そのためには、かつての仲間を閑職に追いやり、命を分かち合って戦ったシモンに死刑の宣告をする、という辛い道をもとっていくわけで、たしかにリーロンの言うように、壊れるギリギリのところで戦っているようにも見えます。
キノンはそんなロシウの近くにいて見てきたからこそ、その辛さも含めてロシウに命をあずけていたんでしょう。
ロシウ、どうなるんでしょうね、英雄でも主人公でもない、でも人として持っている重みを、ひょっとすると登場人物中誰よりもしっかりと背負っているようにも見えます。
「戦うのが指導者じゃない、決断するのが指導者なんだ。」
・・・まさにそういう話だったと思います。
この痛み、辛さは、ある人々を助けるために、別の人々を犠牲にしていく、そういう悲劇をも含んでいます。
それをしっかりと認識し、なおかつその道を踏み越えていこうとするロシウ。
ほんとに壊れなきゃいいんですけどね。
それと、第3部開始時に書いておくべきだったことかもしれませんが、増えすぎた人口、という問題点。
エヴァでは減少した人類という切り口を見せてくれましたけど、今回はその逆。
現実生活なり政治世界なりを見つめていると、減る人口より、増える人口の方が問題としては重いんですよね。どこかで間引く行為が必要になってきますので。
今回のこのグレンラガン、そういうところまで視野を広げていってくれているようにも見えますので、この結末、かなりの注目です。
さて、ロシウとともに、重要なはたらきを見せてくれたキタン。
妹2人と姪を脱出させるために、これまた身命を賭して敵ムガンの前に飛び出していく姿。
キヨウにキノンのことを頼む姿は、死を決意した姿でもありました。まぁ、死にはしませんでしたが。
そして助かった命をもってロシウの元へいき、キノンの見ている前で、ロシウからコアドリルを預かります。
「オレはこいつに明日をかける」
キノンのキタンを見る目の変化も、よかったですね。
前回までの、ロシウのことを理解していないキタンへの腹立ち、しかし今回は命をかけた姿を見て、変化が現れていました。
ロシウに対するものとは違う、キタンへの家族としての気持ち、そこまでは言いすぎかもしれませんが、そんなキノンの変化が感じられたところでした。
そしてラスト、取り残されたシモンとヴィラル、そこへ現れたニア、さらにそのニアの後ろから現れたヨーコ。
「つまんない女になっちゃったわね、ニア」
今回、名セリフが多かったですね。このユーコのセリフもシメと言いますか、次回への引きといいますか、なかなかカッチョよかったです。
次回はそのヨーコの話・・・かな。
テーマ:天元突破グレンラガン - ジャンル:アニメ・コミック