いろいろ違った手を見せてくれますが、もうひっくりかえるくらいに面白いですなぁ。
第2話がロボット戦、第3話が心理戦、そしてこの第4話が衆人環視の元に行われるトリックプレイ。
そのいずれもが、ふんだんに込められたギミック、展開の奇想、キャラ配置の妙と、もう最高に素晴らしいエンターテインメントに仕上がってます。
トリックのことは後で書くとして、とりあえず、段々描写量の増えてきた・盲目の妹、ナナリー。
ルルーシュが抱きかかえてベッドに戻すシーンなんですが、エロすぎといいますかなんと言いますか。
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こういうムダな動画の使い方、大好きです。(笑)
抱え上げられたときの、ナナリーの背中から臀部、大腿部にかけての曲線が実になめらかで、ごっくん馬路村級でございました。
スザクが犯人に仕立て上げられて護送される、そのプロセスでの、イレブン内部での制度が少し語られてまして、この辺説明の入れ方もぬかりないですねぇ。一度にたくさんの情報を出すのではなく、こうやって小出しにされたほうが、こういった体制ものとかでは頭に入りやすいですから。
そして、最初のポイント、カレンとその仲間の誘導。
まぁ、接触ポイントを変える、っていうのは基本だわね、あんな端末を渡すと、足がつきそうな気がしなくもなかったですが、たぶん、プリペイドの端末版みたいな使い捨てタイプでしょう。
前回に、この呼び出しで鳴らされてる、っていうこともあって、カレンの方も疑念があまりないですね。前回の、電話トリック、うまい具合にひっぱっている感じです。

あー、学校での絶対領域モードとかも良かったし、こうやって、学生の顔と、ゲリラの顔とが同じ話の中に出てくるのも、わかりやすいです。
そこで登場する、仮面の男、ゼロ。
OPで出てましたし、けっこう事前情報で出てはいましたけど、物語の中で動いて出てくると、そのシャープさ、カッコよさが引き立ちます。
デザインもよかったですなぁ、顔を隠す、というポイントと、後で出てくる片目だけ出す、っていうギミックがしっかり組み込まれてましたし。
一方、報道を見守る、級友、民衆、それにロイド達と、ナナリー。
特に、ロイドがどういう立ち位置にいるのか、の描写が興味深いですなぁ。
スザクをパーツと見ていることとか、自らのリスクを犯してまで奪回したい、とは思ってないようなこととか、かといって拒否されたとはいえ、軍事法廷での証言は考えていたようですし。
こういう、別の価値観で動く存在、っていうのは、物語をふくらませる反面、妙な思想色が出てしまって、けっこうワンパになることが多いんですが、今まで見てきた段階では、そこいらへんの処理は見事に個性の上に反映していますから、人物像が明確です。
ただまぁ、秘書のおねーちゃんに、現時点であんまりまだ色気がねーのが、ちょっと残念なところなんですが、中の人が中の人だけに、そのうち何かやっていただけることを期待しておきます。(^_^;
そして、ナナリーもスザク君とは知己なわけですね。

スザクの方も当然ナナリーは知ってる、ってことになりそうですから、スザク-ルルーシュの存在の間に入ってきそうな気はします。
さて、大芝居の一幕。すばらしすぎです。
ハッタリで一体何をしようとしているのか、と思ったら「毒ガス情報」を逆手に取って、沿道民衆を人質にする、っていうプラン。
たぶんどこかで、ギアスの力を解放するだろうなぁ、とは思ってはいましたけど、それまでにこのトリックをもたせなければいけないわけで、すばらしい度胸です。
冒頭、シャーリーやリヴァルとの間で、「もっと面白い勝負ごとかある」とか言ってましたけど、このハッタリ感覚も賭けチェスの一種みたいなもんだったのでしよう。真剣師やねぇ、ルルーシュ。(^_^)
そうとは知らない、カレン。もうビビりまくり。

いやぁ、可愛い可愛い。
直線的な戦闘での度胸とかはありそうですが、こういう頭を使う勝負でパニックになってる、っていうのは、バカってわけでもないんですが、能力の限界が描写されてるみたいで、とっても可愛いです。
しかし、今までの所、表ヒロインはカレンですなぁ。裏はナナリーでしょうけど。てっきり表ヒロインは、少なくとも最初のうちはシャーリーだと思ってました。
仮面の姿を晒しての、クロヴィス殺害宣言、そして辺境伯にギアスの力を行使するんですが、マスクの目のところだけがパカッと開いての暗示。
いや、見ててひっくり返りました。(笑)
その辺境伯のコトバに納得しかねる、ヴィレッタねーちゃん、こいつは既に一度ギアスの力を使ってるから、もう使えないですね。

それにしても、ギアスの力、使いまくってますなぁ。
たぶん、この暗示能力だけではないと思うのですが、一人一回限定っていう制約があると、そろそろ打ち止めになりそうです。
ハリボテのギミックとはいえ、一応、ガスみたいなものを噴出させ、煙幕がわりにしてスザクを抱きかかえて逃走。
ところがそのスザクが「元に戻る」と言い出すありさま。
第1話の時点で、親友だったが敵同士になる、っていう設定は、親友だった時代をしっかり描かないとスカスカの内容になる、って書きましたけど、前言撤回です。スミマセン。
こんな風に係わり合いを描いていってくれますと、十分両者の関係とか考え方がわかってきますから、文句ないですね、まぁ、スザク君の方はルルーシュだとわかっていないにせよ。
しかしソクラテスみたいですなぁ、スザク君。
「悪法も法なり」・・・毒酒を飲むわけではありませんが、法廷に戻っていく姿。
まぁ、ゼロとしての犯行声明があったのと、ロイドがこれで動きやすくなったであろうこととか考えると、普通にいっても解放はされそうですが、まだまだひねりがありそうですね、軍事法廷も。
ところで、この報道のさ中、ガサラキの西田さん若き日、のような連中が映ってましたけど、このゲリラ組もどう関わってくるのか、興味あるところですね。
明らかに、カレン達とは行動様式も動機も目的も違うようですから。
そして、ラスト、ナナリーの元へと訪れた、c.c.。
まぁ、あれで死んで退場した、なんて思ってた視聴者はほとんどいなかったとは思いますが、この蘇生のプロセスにも興味があります。
まぁ、人と同じ生命機序ではない可能性も高いですが。

なんかもう、ワクワクしますね。
金をかけた大作が、その金に見合うだけ面白い、って、ものすごく久しぶりのような気がします。
http://d.hatena.ne.jp/Nachbar/20061027
テーマ:コードギアス 反逆のルルーシュ - ジャンル:アニメ・コミック