涙あり、笑いありの、感動の最終回・・・だったんですが、ラストBパートのすごい演出には、ちょっと度肝を抜かれました。
面白い仕掛けではあったんでずか、無理にこういうことをせんでも・・・っていうのも少し・・・。(^_^;
さて、祝賀会。
新部長、演劇部員の前で頭を下げる野乃。
もとより、野乃の実力は評価されていたんでしょう、新副部長が思わず涙の制止。それを慰める美麗。

部長、副部長って、11話までほとんど目立ってなかったので、ようやくクローズアップされた感じでした。
それにしても、ロングの副部長、可愛いかったですね。(^_^)
桂木君も感動してなのか、それともほんとに生理現象だったのか、トイレに席を立つと、おいかけるようにして、オリナル・ちとせも「麦、私もトイレ!」

ここの必死すぎる表情。爆笑でした。
すげーなぁ、ちとせ。
本筋は、麦の性格と脱皮、野乃と美麗、麦と佳代、っていうところまでで、そんなにちとせにはスポットがあたりませんでしたけど、キャラとしての存在感は強烈にありましたね。
しかも前向きな姿勢。
戻ってきての明るい態度に、麦は「結果がわからない」と思ってしまうほど。

遅れてきた理咲・・・ただ一人、受験未決定組。
うーむ、成績の悪い人って、けっこう早い段階で手をうつから、わりと最初の頃に決まっちゃうことが多いのですが・・・案外プライドが邪魔して上の方受験したのかなぁ。
時期的に考えて、美麗の本命って国立っぽいですし、美麗よも成績の良い野乃も当然そのあたり、もしくは私学の難関校。
だとすると、確かに理咲のピンチ度合いって半端じゃないですね。(笑)
二次募集とかってのもあるでしょうけど・・・。
そして卒業式。
この前後から、過去のシーンをフラッシュバックさせてて、妙な雰囲気にはなりつつありましたけど、野乃を呼び出した後の麦のシーンから、ものすごいシメを用意してくれてました。
はい、ここでスイッチが入ります。

講堂の舞台のイメージがあらわれ、空を舞い、光に包まれるイメージが挿入、その中でダンスを踊る麦と野乃。
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一瞬、何が起こったんだ、と思ってしまいましたけど、過去の映像と、舞台でのイメージ、着られることのなかった衣装のエピソードを間にはさみこまれたりしてましたから、これは回想の昇華であると同時に、演劇賛歌でもあったのだろう、と思っています。
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演劇を知ることで、別の自分になれることを知った2人、そして心を舞い上がらせることができるようになった麦。
いろんなことがあった1年間を思いつつ、舞台と「演じる」ことに対する恩恵と賛歌・・・そういったものでもあったのでしょう。
仕掛けがかなり大げさでしたので、少しびっくりはしましたが。(^_^;
去り行く先輩達に向かって、主役・麻井麦の声で、高らかにかけることば
ありがとうございました。

私も良い作品をありがとうございました、の想いでいっぱいです。
正直、放映前は、こんなにすごい作品になるとは思いませんでした。
本橋さんの名前があったので、キャラ絵だけはきれいに仕上がるだろう、という予想程度はたててましたけど、良い方向で裏切られました。
総括として、学校描写、舞台描写がすばらしく良かった、っていうのがありました。
室内の採光に始まって、窓から見える橋、木造校舎の淡い光、エフェクトのかかった色調、等々。
そして、第1話からいきなり見せてくれた、学生演劇らしい舞台。
立ち舞台ではなく、平土間としての演劇空間、舞台位置のテーピングとか、上手、下手の区別、スポットライトと移動光、観客席からの距離感・・・。
あげていけばきりがないですけど、これくらいしっかりと学生演劇の場を描いてくれたことに、感動を覚えます。
そして、原作の持ち味を、もうこれ以上ない、ってくらいに引き出してくれた演出等、ほんとに見ている間、酔いしれるような幸福を感じていた時間でした。
こういう作品に出会えると、まだまだ○年は戦える、なんて思ってしまいます。
2年になって、麦も「麦先輩」って言われてました。
演劇部に入るプロセスとかはスパッと省略されてましたので、もう第2期はないと思いますが、このスタッフでやれるのなら、ぜひ見てみたいなぁ、と思ってしまったりもします。
1クールだったのがほんとに残念でした。
良い作品をありがとう。