しかし見事なまでに、誠の悪役化、憎まれっぷりが進行してますね。
言葉にボディアタックで迫られ、谷間を見せ付けられ、挙句に「今度直に触らせてあげます」とまで言われて、後夜祭のパートナーを承諾してしまう誠。
「俺って最低」・・・って言ってましたけど、自覚があった方が面白いのか、なかったほうが面白いのか。
ラストの悲劇を思うと、たぶんあった方が面白いんでしょうけど、現在の時点では、なかった方が悪役然としてて良かったかもなぁ、とちょっと考えてしまったところ。
そして今回もまさかの刹那ルート・・・でしたっけ?
実は刹那ルートはやってないのでよくわからないのですが、刹那までからめるのはちょっと物理的に無理かな、とも思ったのですが、どう処理するんでしょ。
とはいえ、世界と言葉だけでなく、刹那まで手玉に取っているようにも見えなくもないので、純情な視聴者でしたらいっそう怒りの炎が燃え上がってしまうことでしょう。
ただ、前にも書きましたけど、誠くんって、かなり平均的な男子像として描かれているようなところを感じるんですよね。
決断力がなくて、性欲はだらしないくらいあって、そんなにひどいブサメンでもなく、適度に愛想はいい、もめごとは先送りしたがって、そのくせ矛盾していることでも流されてしまう・・・。
アニメやマンガの主人公が、欠点はもっていても長所という点ではかなりの理想化がされていることが普通ですので、この平均的な像でも、相対的には最低な野郎に見えてしまいますが、実はラストの悲劇と、モテモテな点を除けば、すぐ近くの日常に落ちていたりするんですよね。
つうか、都内で教育関係に長いこといましたので、これに近い実例が平均値的にあるような感じは持っています。
ということで、私としては誠くん、かなり客観的に見ているのですが、製作サイドの「嫌われ像」としての仕掛けはかなり有効に働いているようですね。
むしろ、女の子達の「言葉いじめ」の方が痛々しいのですが、これ、最後までいっちゃうんですよね。
今回は、まだ続いてます、っていう程度でしたけど、こういう精神的ないじめ、っていうのも、見ていてなかなか陰惨な感じがしたところ。
ということで、話はかなり悲惨な方向に進んでいるのですが、作画が美麗なもんで、絵だけ見てる分にはかなり萌えるんですよね、悲しいことに。(笑)
前回のベストショットだった、着ぐるみ刹那。
少し手が加えられて「まーくつー」になっておりました。

なんつうか、こういうのって、ムダに萌えますね、ちびっ娘なだけに。
まぁ、そのちびっ娘なところが、コンプレックスだったりしたようでしたけど。
上で若干フォローみたいな書き方をしてしまいましたけど、別に誠クンに共感しているわけではありません。念のため。
で、その誠くん、なかなか言葉との交際を切れなくて、それどころか、言葉の肉弾アタックに、後夜祭のパートナーを受けてしまうありさま。
こういう流れを見てますと、なんか誠くん、嫌なことを先送りにしようとしている、っていうより、あわよくば世界も言葉もどっちもおいしくいただきたい、っていう意識がかなりあるようですな。(^_^;
「世界の方が楽」っていう言葉に、刹那が
「それって、都合がいいってこと?」とか言ってましたけど、あのやりとりの中にも、誠のハーレム願望みたいなのが見てとれるようです。
世界と一緒になると「切ないんだよ」とか言って、性欲を爆発させてますしね。(^_^;
そしてそんな誠に、肉弾アタックをしかける言葉。
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あれほど男性に触れるのを怖がっていた言葉が、
「触りたいですか?・・・今度直に触らせてあげます」とまで言ってしまうのは、相当心の中で葛藤があり、勇気を振り絞っていったであろうことは想像がつくので、かえって痛々しかったところですね。
もうここまでしないと、好きな人を引き止めておけない、という切羽詰った悲しさがビンビン伝わってくるところ。
ところが、当の本人は、言葉の谷間に視線が釘付け。

「俺って最低だ」・・・確かにその通りなんですが、あまりにも魅力的な谷間に、こちらも釘付けになってしまいました。
まぁ、こっちは視聴者なんで勘弁していただきましょう。
学祭の方なんですが、メイド喫茶に妹喫茶、っていったいどういう学校なんざましょ。(笑)
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メイド喫茶の方は、掛け声とともに「絶対領域」の装着とかまでやっちゃってますし、この学校、変です。(^_^)
最後の刹那エピソードについては、誠のだらしないところをほとんど叱責に近いほど攻めてたので、ちょっと感情の流れとして矛盾してるように感じなくもなかったですが、一応刹那ルートも残しておく、ってことなんでしょうかね。
ただ、強気でクールな刹那がいじめられて泣き顔を見せていた過去、っつうのもなかなか乙なものでございました。

うん、可愛いさ、っていう点では、心ちゃんに匹敵しますね、刹那。
今回、心ちゃんが出てこなかったので、刹那がその空白部分をかなり補ってくれたようです。
さてさて、次回。
いよいよ後夜祭のフォークダンス・・・・かな?
テーマ:School Days - ジャンル:アニメ・コミック
珍しく誠を擁護している内容だったので共感してしまいました(笑)
誠は結構普通だと思うんですよね。
好きな相手にエロい事したいというのはこの頃の男ならば当然のことですし。
ちょっと性急すぎる部分はあったと思いますが、最初の頃は舞い上がっていたくらいでそれほど酷くはなかったですからねぇ。
初デートの相手が世界だったら引っぱたかれ、怒鳴られ、それによって学習していく単なるラブコメになった様な気がしますし。
それをぶち壊したのが他ならぬ世界ですね。
心でアタックせず、体でアタックした結果、誠が肉欲に狂ってしまい、抱かせてくれる事が付き合う基準になったという。
そして今回、言葉も同じ行為を始めてしまった訳で、もう誠は止まらないでしょう(笑)
いや~~、何というか羨ましすぎる状況ですな。
こういう男がプレイボーイ(死語)って言うんでしょうねぇ。
そうなんですよね、誠って普通すぎるくらい普通なんですよね。
あの世代なら、同じ状況におかれたら、半分はこういう行動をとっちゃうかなぁ、っていうのを感じてしまいます。
ただ、誠に関してだけ、内面が描かれてません。
そのあたりに、作り手側の意図を感じてしまうわけでして、やみくもに「誠はひどい」ってだけじゃ、この話の底が見えてこないようにも感じていたところです。
世界に関しては書かれている通りだと思います。
確かに、普通のラブコメになっていきそうな展開が、あの世界の「肉体による練習」で、別の局面に入ってしまったようでしたし。
むしろ、この悲劇の大本は、世界だったんじゃないかなぁ、っていう気もかなりしているところです。
言葉のカラダをはったアタックは、それまでの言葉の男性恐怖の描写がしっかりしていただけに、悲しかったところでして、自主的にやった世界とはかなり意味あいが違うように思います。むしろそうせざるをえない状況に追い詰められてしまったような・・・。
でも誠くんは、そういったところが見えてなくて、ひたすら谷間だけを見つめている状況。
誠に不満があるとしたら、鬼畜ハーレム一直線に舵を切ってくれないところでしょうかね。(笑)