レイジ、壊れる。
あー、やっぱり、かなりオリジナルな終わりを用意しているみたいですね。
確かに、レイジのゆがんだ愛情に焦点を絞っていけば、かなりの解決感は得られそうですし、原作の方の「若紫計画」なんか見ても、相当ダメな人格っぽいので、整合性はそこそこある収束かもしれませんけど・・・。
なんかモメそうなハッピーエンドですなぁ。(^_^;
もうちょっと尺に余裕があれば、レイジの側の屈折した気持ちが細かく掬えるんでしょうけどね。
今回の隠し絵と隠し音声なんですが、批判が届いているのかどうか、かなり切り方が細切れになっていて、切れていてもかなり正確にその場面、単語、文がわかるような切れ方になってました。
その分、不自然さはいっそう増してましたけど。(^_^;
ともかく、りんと黒の発言を消してしまうのはまだしも、好奇心からそのコトバの深い意味も知らずにしゃべっている美々まで消してしまうのは、どうかなぁ、という気がかなりするところではあります。
作品のテーマの一つ、小学生くらいの背伸び、という意味においてもね。
さて、一応今回の結末として、レイジが壊れるところまででしたけど、話のポイントは前半の白井先生の青木に対する態度のところにあったんじゃないか、という気も少し・・・。少し、だけですが。(^_^;
「一人だけを見ていてはいけない」・・・・いいことばですね。
作品の性格上、りん達3人とその他大勢、という描写になってしまいますけど、白井先生の存在が、そういった主観の独走と言いますか、暴走にかなり歯止めがかかっている感じです。
宝院先生も、けっこう主観で動いてますしねぇ。。。(^_^;
この作品、けっこうキワモノっぽい素材を扱ってはいますけど、こういうきれいどころではないところの、繊細な描写がなかなか行き届いてて、人間のいる学校、という感覚をまじめに描いてくれていると思います。
もっとも、最後の包丁をちらつかせて、目が据わってるレイジの描写はちょっとどうなんかなぁ、という気がしなくもなかったですが。(^_^;
レイジも可愛そうなヤツではあるんですが、りんの保護者役ってことを考えますと、あんまり同情できなかったりしますしね。
さてさて次回、菅沼さん自身がコンテを切っていただけるようで、どう〆てくださいますか。