すげー面白くなってきました。
いやぁ、当初は、美術と映像表現の方に目をひかれていましたが、筋の方もなかなか練りこまれていて、しかも面白い。
3人のヒロイン、3様の心のゆれが、実に丁寧に描いてくれているのですが、今回に関して言えば比重は、比呂美>愛子>乃絵・・・の順でしたかね。
まず、ラストですごい展開を用意してくれていた、比呂美から。
バスケに励むポニテ少女、比呂美ちゃん!

幼い頃から眞一郎に惹かれていたけど、それを口に出すのはためらっていました。
そして不幸な事故があって仲上家に来てみれば、そこで知らされた真実。
冒頭、仲上家へ来たときに、眞一郎の母に何か言われていたようでしたけど、後で比呂美が自分の出自をほのめかせたときに意外そうな顔をしていた眞一郎・母でしたから、直接そのことをあの冒頭の場で告げたわけではなかった、ということなんでしょう。
ともかく、「ふしだらな娘」といわれて、初めて反撃に出る比呂美。

間の悪いことに、そこへ居合わせたのが眞一郎・・・そしてそこで二人の関係を言ってしまうわけですが・・・。
前回、そして第3話のときの予想がドンピシャだったわけですが、まぁ、ワタクシが予想できたくらいですから、大方の人にとっても想定内だったでしょう、眞一郎・母の不機嫌の理由はこの一点に集約されていたってこてのようでした。
ちょっと違ってたのは、姉弟じゃなく、兄妹でした、てことかな。なんとなく、比呂美の方が年上っぽい雰囲気があったもんで。(^_^;
とはいっても、まだ可能性がある、というような含みでしたので、ひょっとしたらラストあたりで眞一郎・父が「いやあ、湯浅ママと浮気はしたけど、結局は違うタネだったよ、あっはっはー」てなことになるかも知れませんが、今のところ、一応血がつながっている、という線で進行していくわけですね。
眞一郎、激しくショックを受けてましたが・・・・いやまぁ、ショック自体はよくわかるんですけど、肉親とわかってあんまり嬉しそうでもなかったのは、やっぱり肉体的に結ばれたい、っていう野心なんですか?(^_^;
家族が増えたんだから、喜ばなくちゃ、ということは、この「真心の気持ち」とは矛盾しないと思うんですけどね。(^_^;
視聴者サイドから見てると、そういう感じがしなくもないんですが、本人達、とりわけ眞一郎にしてみれば、まだ現時点では乃絵よりも比呂美に惹かれている、みたいなところがあるのでしょう。。。
あーあ、言っちゃった、という比呂美の悲しそうな顔を見てると、こっちの方が想いは深かったのかも、という気持ちになります。
・・・・なまじそのことを知っていただけに。
今のところ、まだ埒外のような乃絵・・・なんですが、今回、やけに可愛いかったです。

こっちはこっちで、兄・純の熱いことばがひっかかるところですね。
「父が死に、母が働きに出てて、妹とずっと一緒だった。」
「あいつのことならなんでもわかる。」
年が近いのに、仲の良すぎる兄妹・・・。
こっちはこっちで、肉親以上の感情を感じさせてくれるんですが・・・考えすぎかなぁ、でもなんとなく、妹溺愛、みたいな雰囲気も、かなり漂ってきますよ、この兄ちゃん。
比呂美に対しては、返事も待たずに独断で次々と決め事をしていってますが、妹に対してはちゃんと会話が成立しているあたり、比呂美が好き、というより、乃絵のために比呂美とつきあおうとしている、そんな風にも見えますし・・・。
ともかく、この石動純くん、けっこうなキーパーソンになってきそうです。
乃絵自体は、天然に近い純真さで、眞一郎のベルトを奪取してしまってましたが。(笑)
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奪取した、というより、眞一郎がトカゲの尻尾のようにベルトを自切して逃げたみたいな感じですかね?(^_^;
とにかく、今回の 乃絵、相当可愛いかったです。(^_^)

会話がかみあってないことの方が多いですけど、乃絵としては、一応眞一郎言うことは尊重しよう、という意思はあるみたいですね。
「ほっといてくれ」といわれて「どのくらい」とかって返してましたし。
思うに、言うことは聞いてあげるけど、それは私にもつらいのよ、だからどれくらいって聞いちゃうよ、みたいな感じなのかな。
なかなか心が読みにくいけど、ピュアな感じはよく伝わってきます。
少なくとも現時点で、眞一郎が乃絵を想っている以上に乃絵は眞一郎を想っているんでしょうね。
さて、最後になりましたけど、登場順としては今回最初だった、愛子。
三代吉と付き合うようになった経緯、でもそれ以前から眞一郎と知り合いで、眞一郎のことが気になっていて・・・。
そして以前言っていたように、気になる人の近くにいるために、その人の近くの人とつきあう、という結果になってしまう愛子。
大きな決断、告白を先延ばしにしていた結果、小さな妥協によって、どんどん距離が開いていってしまった、ということですね。

三代吉くん、ショック。
この直前に眞一郎からは愛子は知り合いの域をまったくでない、といことを知らされていましたから、純粋に愛子の気持ちが問題なんでしょうけど・・・怒りの矛先はどっちへむかうのかなぁ、筋が通ってなくても、眞一郎の方にむかってしまいそうではあるんですが・・・。
俯瞰的に見えているせいか、眞一郎と比呂美の関係はショックではあっても、それほどドロドロしたものは感じないんですよね。親の世代の方はドロドロしてますけど。
むしろ、愛子の気持ちの方がドロドロしてきたように思えるんですが・・・どうなるのかなぁ。
それと眞一郎・母。
視軸が眞一郎たち、子供たちの方にたってますので、とんでもない陰湿な親に見えますけど、一人息子の下へ、夫が違う女に産ませた同年齢の娘が近づいてきた、ということになれば、心中穏やかならざるのも当然といえます。
自分のしていることが、醜い行為という自覚が仮にあったとしても・・・ああいう態度に出るのも仕方ないですね。
つうと・・・諸悪の根源は、あの親父か?(笑)
作画面では、かなり持ち直してきれいになってたんですが、美術面で、それほど新しいものも少なかったので、物語の方に傾注してしまった今回でした。
次回は、乃絵がついに動くようですけど、この静穏な画面で進展していってますから、どういう表現になるのか・・・。
予告映像見てる限りですと、比呂美vs乃絵のキャットファイトみたいに見えなくもなかったんですが、どんなバトルになるのかなぁ。
wktkしながら待っておきます。(^_^)
テーマ:ture tears - ジャンル:アニメ・コミック