音羽とほたるの関係・・・まだすっかりつながったわけではありませんでしたけど、大方の予想通り、神楽家の姉妹に関係しておりました。
死んでしまったひなた、その身代わりを務めさせられるほたる、そのたるが、まだほたる本人だった頃の自作絵本、時の音の精霊の物語。
祖父にとがめられて、未完のまま終ったその絵本、未完のページが白くパラパラとめくられていく、そのとまった時間。
名門の旧家の跡とりが女の子で、その後継が死んだのでデキの悪い(と思われていた)妹の方におハチが回ってくる、というのは、正直かなり苦しいのですが、まぁ、やりたいことはわかります。
総領に男子がいなかったら、近親から養子を取ったり、ということの方が普通ですからね、地方にもよりますけど。
地方の名家ということになりますと、単にその家の問題だけではなく、そこに従事している家族なんかの生活もかかってきますので、本当に神楽家が地方の有力旧家なら、ああいう選択はたぶんなかったと思うのですが、そんな小理屈は本筋じゃないから別にいいかな。(笑)
むしろ、そういった背景よりも、姉妹の間で綴られていった物語、その物語を禁じられてしまった妹、そのよき読者で優秀だった姉、片方がいなくなってとまってしまった物語が再び動き出す、そこにあらわれた物語の中の精霊、こういったモティーフの方がはるかに心惹かれますので、そっちをメインに見ていきたいと思います。
音羽を紡ぎだしたのは、他ならぬ妹のほたる。
でも、その姿は、性格は、そっくり姉・ひなたのもの。
ひなたの想いが、ほたるの中の物語の精霊としてよみがえる、いい流れですね。
けっこう今まで背景の不備から愚痴っぽいことをつらつら書いてきましたけど、前回のゆいの気持ちの爆発、そして今回の姉妹の気持ち、そういった優しい感情の動きを見てますと、部分部分はとってもいい話だな、と思っているところです。
再び物語を手に取るほたるをじっと見ている女の子。
音羽なのですが、音羽であり、同時にひなたでもある、その優しい視線。
「できないんじゃない、できないと思っているだけなんだ」ということばが優しくほたるの背中を押してくれていたんですね、いい展開です。
このことばと、飴玉のモティーフが琢磨を通して、ひなたからほたるへとつながていくのも、うまい見せ方だったと思います。
飴玉のモティーフなんか、琢磨だけでなく、はやみにまで広がっていきましたしね。
というわけで、姉妹の話、いい話でした。
で、ほとんど別物みたいになってるディフォルメキャラのアイキャッチと予告。
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今回は、今までほど密接に本筋にからんでいたわけでもなかったですけど、それなりにセンスが良かったですね。
そして予告・・・なんか後ろに見たことあるような、胸に獅子のエンブレムの巨大ロボットが立ってるんですが・・・。(笑)
音羽が巨大ロボットに乗ってくれるのかなぁ、あ、もちろん本筋の方じゃなくて、ディフォルメストーリィの方ですけど。
こっちも楽しみにしてますぜい。(^_^)