原作未プレイ組。
なんかあっという間に最上階目前まで来てるみたいなんですが・・・。
タイム・スケジュールの都合だと思いますが、こういった冒険ものの間に、主人公が成長する、というプロセスがばっさり抜け落ちているので、どうもいきなり感が強かったです。
最終目標である、ブルークリスタルロッドが、ひとつしか願いを叶えないこと、それに対してジルの認識が甘いこと、未だに理想論をひきずっていて、そこに仲間や兄たちとのギャップがあること、なんかが描かれましたので、そういった点に気づく、というのが成長の痕跡なんですが・・・しかしこのペースでいって、3つの裏切り・・・ちゃんと描写できるのかなぁ、とかなり心配。
ひとつずつ描かなくても、一気に3つ、というのもあるかも知れませんけど・・・。
というわけで、筋の方は、よくわからん、というのが正直なところ。
いや、展開が理解できない、という意味ではなくて、どういうテーマ性、どういう描写目的なのかがかなり不鮮明っていう意味なんですけどね。
というわけで、本論から外れますが、気に入った情景を切り出すだけにとどめておきます。
・冬服。
非常ににつまんなかった。(笑)
別にしょっちゅうすっぽんぽんになってくれ、とは言いませんけど、厚着の衣装での戦闘って、イマイチもりあがんないんですよね。
・ファティナの唇を奪い、心をたぶらかすニーバ。
今回最大のポイント。(笑)
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ジルには強気一辺倒でお姉さんぶってたりするファティナですが、ニーバの積極的なアプローチの前にはもうメロメロ。
以前、ジルに「恋人?」と聞かれて
「だったらいいな」みたいな答えをしてましたけど、この両者の思惑が実にうまく出ていたシーンでした。
「必要とあればやる」と、単にファティナをつなぎとめるためだけにキスをしたニーバと、唇を交わして、もうメロメロになっちゃったファティナ・・・。
まるで、処女のような反応ですね、ファティナ。(笑)
この2人の気持ちのすれ違いも、たいへんエロくて良かったです。
さらに、ウトゥまでもが「オレはどうでもいいのか」と言い出して、
「おまえもキスしてほしいのか」と切り返すニーバの気転というかしたたかさというか・・・。
ファティナはともかく、ウトゥとカリーはなんでニーバについてってるんでしょうね、たぶん一致した利害とやらがあるんだろうとは思いますが。
・カイとサキュバス。
「慈愛の女神よ」「冥界の主よ」
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この2人が対概念のように描かれてましたけど・・・。
このあたりがよくわからなかったところで、ゲームをしてる人にはよくわかってたのかな。
ともかく、「ドルアーガは80年前に死んでいる」とのことらしいので、実はこのサキュバスがラスボスってことなのかな・・・。
ということで、かなり進行しましたけど、核心部分に近づけば塚づくほど切霧に閉ざされていくような感覚になりますね。
まぁ、そういうときは、キャラ絵だけ見て堪能することにしましょう。
そっちはすこぶるグレードが高いですし。

芝居もできるし、意外とタフだし人の扱いも上手いカーヤ

世間知らずなのか意識して演技しているのかわからない時も
ありました(笑)
カーヤは目的のためにウソをつくこともありましたが平気じゃない、
心が痛まない訳じゃない

むしろ、自分の行為に後ろめたさを感じるけれど任務(?)の
為に、と自分に言い訳している感じです。
「にゃん

芝居をしているカーヤ、も仲間を思うカーヤも、
どれも本当のカーヤだと思います。
9話で裏切りを示唆されて谷底の前で淋しげな顔をするカーヤ
私的に「ぐっ


なんか保護意欲みたいな心がわいてます

目的のために、つらいことも耐えている、それができる、といったところが。
自分の感情に正直なファティナやクーパとはそこいらへんが違うところで、そういう女性らしさ、みたいなのは、少し屈折はしてますけど、良い個性だと思います。
実行はするけど、後悔もしている、みたいなところとか・・・、でもこれを屈折、と言ってしまうのは、ちょっと可哀想かな。
物語そのものがジル視点に近いところで展開していますので、第1期を通してみた目としては、ファム・ファタール的な面も感じてしまうところ。
もちろん、そういうのも、大好きですよ。(笑)