産卵室の台座に寝かされるランカと、本性をさらけ出したシェリルのマネージャー、グレイス、この2点がポイントかな。
個人的にはナナセのカットとか、マイクローンのまま待機しているクランクランの方が良かったんですが、一応筋立てにしたがって・・・。
まず、産卵台のランカ。
なんかすごいことになってきてますなぁ、腹部が発光しだしたり、艦が攻撃を受けると「ううっ」とかうめきだしたりして、とんでもないギミックが体内(ひょっとしたら胎内)に仕込まれているかのごとき描写が出てきて、俄然面白くなってまいりました。
ここでのイメージだとで、相当いろんなことが連想されるところではあるんですが、なんせ素材に広がりがありすぎるので、予想ではなく、連想として書き残しておきますが、あたかも、クイーンバジュラの脳漿部としての役割を担っているかのようです。
こういうグロい展開も作れるスタッフなので、かなり期待はするのですが「マクロス」の冠をつけている以上、ちょっと難しいかな。
脳漿部というのは、物理的な産卵母体はメカニカルなものが別のところにあって、それをコントロールする情報統合箇所、もしくは神経端末の集積所みたいなはたらきを生体的にしている部位、くらいのニュアンスです。
ここでの感情がコントロールされることによって、別部位の母体で分泌されるホルモンバランスに変化が生じてくる、みたいな。
まぁ、やりようによってはもっとストレートに、ランカの胎内になにかえげつないメカニズムを入れて、とかも考えられるんですが、HR系のエロゲというか、ドリームノベルスみたいになりそうなので、それはないでしよう。
そこまでえぐい方向にいかなくても、たとえばランカの中にある技術が封印されている、それがバジュラ誕生、あるいは大量生産となんらかのリンケージをもっている、くらいはやってくれそうな、あの腹部の発光でした。
そういや、OPで、両手を前に掲げながら瞑想するかのようなポーズをとっている絵、なんかも、なにか多産の母性、地母神みたいなイメージととれなくもないですね。
そういう、大地の母性を想起させるランカに対して、薬物で自分をコントロールしているシェリルというのも、旧人類の技術が人工的に加わっているかのような印象で、なかなか好対称。
グレイスから差し出される薬、そこに刻印された文字を見てハッとするミシェル。
さらに絶好調に戻ったシェリルを見て「だろうね」とつぶやいている下りとか、ミシェル自身の出自も含めて、かなりまがまがしい陰謀が、シェリルの内部でも進行しているかのようで、なかなか面白かったです。
そして今回2番目のポイント、グレイス。
既にジンガイっぽいところを見せてはくれてましたが、ようやくその本性をさらしてくれました。それが何なのかまではまだわかりませんが・・・。
しかし、喜久子さんは、こういう邪悪な役をやらせるとホント、うまいですね。
世間では「お姉ちゃん」系の母性あふれる優しいキャラ専門、と思われているフシがあるんですが、ワタクシ的には、こういう深い影のある悪女をやらせると、天下一品の人だ、という認識なので、まさに適任というか、水を得た魚というか・・・。
ハモニカ男くんとコンタクトをとりながら、最後はディメンションイーター(次元食らい?)の端末というか、起動部位になっていくところが、なかなかすごかったですな。
こうなると彼女がシェリルにわたしていた薬というのが、激しく気になるところですが・・・案外こっちのネタはサラッと進行しちゃうかな。
とにかく、第1クールを終って、すばらしい追加ネタが出てきて、少し面白くなってきました。
SFとしてみると、今期『カイバ』っていうものすごい作品が放映されているので、さすがに見劣りはしますが、いい感じではあります。
以下、気になったところを簡単に。
・ミシェルくんの回想。
「まったくあいつの周りはガンコな女ばっり」とつぶやいて、クランクランのイメージが一瞬よぎる姿。うん、可愛いよ、ミシェル。
・クランクラン。
こっちは待機組・・・なんだけど、マイクローンになると、可愛いさが激しく上昇するので、インパクトは一番ありました。
・ランカを思うナナセ。
この人も、かなりジンガイ臭を感じるんですが・・・さすがにここまではネタにはしていないかな。
どうでもいいんですが、骨格デザインがこの人だけ妙に劇画劇画しているような気がします。(^_^;
・裸身をさらすアルト。
そういうサーヴィスはいらん。(笑)
一緒にオシッコについていってやればこんなことには、と、シモな妄想をしてしまったのは内緒です。
・ルカとレオン。
ルカの役職があんなに大きい、というのは、すげー違和感が。まぁ、筋としては納得できますが。(^_^;
こんなとこかな。
ランカが異能生命体でしたとか、変な実験でおかしくなっていましたっていう展開になるとすごく嬉しいのですが、はてさてどうなりますか。
テーマ:マクロスF(フロンティア) - ジャンル:アニメ・コミック