割とシリーズ全体の核心に迫ってきた、という感じかな。
ただ、ほとんど説明もなしに「ミンメイ・アタック」のような「ランカ・アタック」というのは、シナリオの進め方としてはちょっとどうなんかなぁ、と思ったところではあります。
たぶん大半の人が、無印も7も知っている、という前提なんでしょうし、わからないことはまったくないんですが、この作品だけで見てますと、どうも音楽芸能の軍事利用みたいで、ちょっといやん、な印象でした。
さわり程度でいいから、ミンメイアタックについて入れといてほしかったかな。
まぁ、そこらへんのからみで、今回一番面白かったのは、オペレイター・クルー達が
「リン・ミンメイみたい」
「ふっるーい、むしろバサラみたい」
「それも古い」・・・てあたり。
もちろん、それを古いって言うのなら、シリーズの上でも、30秒程度でいいから、簡単にミンメイアタックの回顧とか説明を入れるべきじゃん、とも少しだけ思ったんですけどね。
「そうそう、ここでミンメイが」とか、
「バサラのオレの歌を聴け~のところでさ」、とか古ヲタが回顧妄想にふけりはじめた矢先に、
「もしもし、どうでもいいけど、古いわよん、きゃはっ☆」みたいに返されてる感じがして、これまたちょっといやん。(笑)
もちろん、そういったちょっとした遊びというか、仕掛けを楽しむ作品でもある、とは思いますけどね。
シェリルたんのボロボロが、やけに長いように感じるんですが、時間軸としては、それほどまだ経ってない、てことなんかな。
でも、ランカがスターダムに乗って、ていうプロセスをかんがえると、まだ2~3日しか経ってません、というのも変だし。
なんか盛られているにしても、です。
あと、冒頭のビルラーが
「夢はあるかい?」と聞いてきたり、
「びっくりしてるよ、デカルチャーって顔だ」とか言ってたのは、なかなかいいセンスしてんな、と思ったところ。
次回、最近出番の少なかった、クラン大尉の出番があるみたいで、ちょびっと期待。(^_^)
個人でS.M.Sという(軍隊ではない)民間軍事プロバイダー
(半傭兵的)私兵集団を所持していて、しかも傭兵のように契約で
結ばれた関係、しかも正規軍の統合軍よりも装備や錬度が上、
というのもスゴイですね(^_^;)
しかも運輸業の護衛の為にS.M.Sを設立したというのも…
運輸業ねぇ…。
絶対フロンティア内で軍閥化しそうですよね。
普通に構成だけを追っていけば、たしかに軍閥化はしそうですね。(笑)
もっとも、本作に関しては、組織的な命令系統にとらわれない自由な軍隊が、個性派ぞろいで強くてカッコいいゼ、という70年代の「反抗する若者像」みたいなものを投影しようとしているのかなぁ、という気は少ししますね。
ギャグとしてならいいんですけどねぇ・・・。(^_^;