ラストが、かなりシラーの『デメトリウス』でしたけど、まぁ、概ね良いしめくくりでした。
細かなところで粗は感じますが、
1. ピカロたるルルーシュの死で幕を閉じたこと。
2. ナナリーがルルーシュの死水をとったこと。
3. 主要機体の破壊、もしくは破損で物語に幕を引いたこと。
いろいろありますが、まぁ、この辺かな、個人的に良かった、と思ったのは。
前回も書きましたけど、第2期になって、ナイトメアの主戦場が空中になってしまったのはかなり不満でしたので、ロボバトルには、動画としてよくがんばっていたにもかかわらず、それほどひかれませんでした。
個々の対決も、かなり駆け足でしたし、結果しか興味がわかなかった・・・かな。
その対決は、カレンvsスザクよりも、ジェレミアvsアーニャの方が興味深かったです。
乗機を破壊されながらも、単身剣をふるってモルドレッドにとりつき、アーニャのコクピットを強襲。

「記録するがいい!お前に敗北を与えた男の顔を」
・・・えーと、ジェレミア卿、アーニャの記録癖を知ってたんですかね?
まぁ、同じ軍にいたし、職域も近いから、知ってて不思議はないんですが。
コクピットのアーニャ、下半身が、けっこうエロ涼しいことになってた、というのは嬉しかったですな。(笑)
そのアーニャ、戦後はジェレミア卿と一緒にオレンジ栽培、というのは笑わせてもらいました。
結局ラウンズで幸福だっのたは彼女一人、ってことですか?
まぁ、好きだからいいですけど。
バトルモード以外では、なんといってもルルーシュとナナリーのやりとりが良かったです。
妹に罵倒されるルルーシュ・・・なんか嬉しそうだったんですが、やっぱり変態だった、ということですね。(笑)
兄の所業に絶望して、車椅子から転げ落ちるナナリーが前半のポイントでした。(^_^)

開眼してるのに、なぜ足は萎えたままなんだろ、とか思わなくもなかったのですが、目と違って筋肉は使わないと退化するから、ってことなんでしょう、たぶん。
最愛の妹に、あんな風にいわれる、っていうのはゾクゾクしたんですが、それだけじゃなくて、ラストはその妹の手の中で死んでいくわけですが、その直前の、このナナリー捕縛の絵も、背中に何か走るものがございました。
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最愛の妹を枷でくくりつけ、足元にはわせて行進する、いい趣味してますなぁ、ルルーシュ。この後に起こることを想定して、ということもあるんでしょうけど、この倒錯っぷりは、正直ゾクゾク来ました。
結局、ルルーシュは最後にはc.c.でもなく、カレンでもなく、ナナリーを選んだ、ということかなぁ・・・。
まぁ、ルルーシュの前に現れた女性の中に、ナナリーを上回る女性はいませんでしたから、しゃあないといえばしゃあないかなぁ。
その他大勢の中にほおりこまれていたカレンと、ナナリーのこの扱いの違いに、ルルーシュの本心がでていたような気がします。政治的立場の違いがあったとは言え。
で、そのルルーシュの末路。
プロットが似てるだけで、その精神や顛末はまったく違うので、パクリとかっていうのは全然違いますが、まず第一に、シラーの未完の戯曲『デメトリウス』の最後を連想してしまいました。
この自分に自分を殺させる、というナルシズムも、ルルーシュらしくていいですね。
結局c.c.の永遠は続くようです。

かくしてc.c.は豊饒の神となり、狼と少女の姿を選ぶのでありました。(笑)
他のキャラも、丁寧に面倒を見てましたし、アラスジ進行やっただけあって、ほぼネタは回収しきった、といっていいかと思います。
簡単に総括。
第1期の、手に汗握る面白さから、第2期、最初の数話はその第1期のスタイルを踏襲してたんですが、唇が歪み始めてから、異様な駆け足進行。
深い描写はせずに、ほとんど話の流れだけを追うようなアラスジ進行で、後半はかなりダレたんですが、今回のこのラストで、名作、と言って良い位置には来たと思います。
この結末にも、細かいところをみれば矛盾とか、抜けとかもあるんですが、主筋でしっかりとしめてくれたので、満足度は高いです。
ワタクシ的なベストエピソードは、やはり第1期の「ナリタ攻防戦」ですが、今回のこの最終回は、その次に来てもいいかなぁ、くらいには感じています。
好きなキャラは、最後まで見てしまうと、やっぱりナナリーですね。
ついで、中華天子、c.c.、シャーリィ、神楽耶、アーニャ、の順。
個性としては、ロイド、ニーナ、ディートハルト、ナナリーってあたりが好きでした。
次回からこの枠はガンダム00第2期
00も、これくらうまくしめてほしいのですが、はてさて、どうなりますか。
テーマ:コードギアス 反逆のルルージュR2 - ジャンル:アニメ・コミック
すいません、全然わかりませんでした^^;
検索しても極少なすぎですし!
ウィリアム・テルの作者なんですね。
>自分に自分を殺させる
なんか、こういう神話ってありましたね^^;
仮面とか小道具に使ったりして。
私はルルーシュが亡くなってもゼロという存在は希望として
残り続けたところに神話性を感じました。
気どっていうなら、ルルーシュが仮面をかぶって二面性
の人生を歩んだそれらしい、です。
舞姫もそうでしたがサンライズには西洋の文学に詳しい人がいるみた
いですね^^
>アーニャ、下半身が、けっこうエロ涼しいことになってた
またエロい想像をしてしまいそうですw
どうせなら下半身のわずかな布すらも切ってすっぽんぽん
になれば、もっと涼しくなるのに♪
>車椅子から転げ落ちるナナリーが前半のポイントでした
>その妹の手の中で死んでいくわけですが
シェイクスピアですよ!手塚治虫ですよ!
演劇ですかこれは?
>最愛の妹にを枷でくくりつけ
いいですね☆欲をいうならカレンも十字架にかけて
、マジックハンドでくしゅぐったりして悶えさせて真っ赤に
させるのもいいですね♪
中華天子や神楽耶さまもメイドに落としたりして可愛い服を
着せたり☆
>豊饒の神となり、狼と少女の姿を選ぶのでありました。(笑)
それは、どちらかというとルルとカレンですよねw
シラーの死で未完に終わった戯曲なんですが、作者の構想メモによると、最後に自分の出自に疑念を持つ主人公・皇帝デメトリウスに対して、別のデメトリウスが反乱を起すというプロットだったそうで、そのあたりをちょいと連想してしまったのです。
>ルルーシュの死
ルルーシュの死について、海外サイトとか見てますと「ルルは死んでない、c.c.を運んでいた荷車の御者がルルだ」という意見がけっこう多かったのですが、そういう含みを持たせた構図だったにせよ、私はドラマとしては、ルルーシュが公衆の面前でゼロに殺されること、そして最愛のナナリーに見取られて死んでいくことが重要だと思ってます。
ですので、その死がある意味をもって語られていく、というのは本作のテーマとも合致していると思います。
二面性、というのは、最後までしっかりとあったみたいですね。
単に政治的立場の二面性、というだけでなく、学園の人気者ルルと、ナナリーの兄・ルルーシュと、というのも含めて。
また私としては、ナナリーが兄を見る目線と、ルルーシュが妹を見る目線がかなり違ってた、にも関わらずお互いが、自分の思い込みも含めて身命をかけて愛し合っていた、というのにグッときちゃうわけなんですよ。
母を否定して、妹に抱かれる死、というのもある意味、究極の愛かなぁ、という気もしましたし。
>欲をいうならカレンも十字架にかけて
カレンはああいう放置プレーの方が燃えるんじゃないかなぁ、と思ってしまったり。
「ああ、ルルーシュが私を雌犬のように、薄汚い奴隷を見るようなような目で見ている!そんな、さげすむような目で見ないで!」といいながら興奮しているみたいな。(笑)
いぢめて楽しそうなのは、神楽耶さまとか、千葉とか、黒の騎士団オペ子ズだと思います。もちろん、私の嗜好にすぎませんが。(^_^;
>中華天子や神楽耶さまもメイドに落としたりして可愛い服を着せたり☆
これはまさにそうですね。
ギネヴィアとかにメイドさせてたんですから、中華天子も幼女メイドにしてしまったほしかったところ。
神楽耶さまはああ見えてかなりの行動力なんで、しっかりとギアス管理してないと危険そうですが。(^_^;