キッズ組。
地上波先行組からはどうしても遅れるんですが、とにかくこの異様なストーリィにぐいぐいひきこまれていますので、遅れても記録は必須ですね。
主人公拓巳の視点で語られる物語が、現実と妄想の境目をなくしていっている、というその効果、前回までで存分に見せてもらってるんですが、拓巳くんが、その境界線が曖昧になっていくことをかなり理知的に認識していることや、その現象に対して現実的なアプローチを試みようとしているあたりに、この妄想の異様さがくっきくり浮き上がってくるかのような構造になっています。
そのあたりが、曖昧なのにリアリティがある、ということで、非常に面白いですね。
ロバート・ブロックの名作怪奇短編に『ルーシーがいるから』というのがありまして、そこで狂気に囚われていく人間の幻視が淡々と語られていくんですが、妙に本作との親和性を感じてしまいます。
殺人がらみですので、暴力的なシーンもないわけではないのですが、心理的なホラー風味が充溢してる、というのも、すこぶる好みにあっています。
加えて、作画も丁寧で、女の子もかわいいですしね。(^_^;
ということで、振り返っておきますが、まず冒頭の医師と看護士さん。
![]() | ![]() |
この眼鏡っ娘ナース、やけに可愛いかったんですが・・・モブですよね?
なんか重要な役割を担ってるのかなぁ。。。
ともかくここでも少しずつ変なことが起こってまして、過去に診断してもらったはずの医師が、拓巳に「はじめまして」と言う違和感。
たぶん、医師の方が正しいんでしょうけど、ういう主人公の中に狂気が目覚めていっているのが冷ややかに描写されると、もうゾクゾクきますね。
そして楠優愛。
![]() | ![]() |
こっちは前回の確認のような部分だけでしたけど・・・この娘も、ネットアイドルみたいなことやってましたし、拓巳くんに接近した真意に、なにか重要なものが隠されている感じ。
まぁ、智秋さん、大好きなんで、その声と演技が聞けるってだけでも、かなり嬉しいんですけどね。(^_^;
「その目、誰の目?」のことばを知るナゾのボーカル。FESのライブへ。
そこで見るFESの姿、拓巳にだけ見える長い剣。
![]() | ![]() |
このあたりも、拓巳の目に映っているものと、実際のライブとの間に差があるような演出がされていて、なかなか見事。
光ソードはその後、別の少女の所有としても描かれてますから、なにかのキーなんでしょう。
ともかく、ここでは そのソードと、ライブ中に拓巳に近づいてくる姿が幻視されてました。
どこまでが現実で、どこまでが妄想か・・・それに加えて、どこまでが幻視か。
妄想が、願望を超えて狂気の淵に立っていくさまが興味深いです。
星来さんの存在が、妄想パートを非常に色濃く出してまして、拓巳を応援したり、嗜好を確認してりするあたりに、一番原初の妄想の形があるのでしょう。
それを基軸に見ていけば、ある程度妄想の部分を抽出できるのかな。
ともかく現実の境界線がなくなるさまを恐怖を持ちながらも冷静に見ている姿、なかなか良いです。
妹・七海とお買い物・・・。
このあたりが恵まれた環境に見えてしまったりもするのですが、まぁ、きれいどころ、かわいいどころは必須なので、良しとしておきまか。

唇をとがらして抗議したり、なにげにかわいいですな、この妹。(^_^)
雑踏の中で目撃する、もう一人の剣をもった少女。

これも拓巳くんにしか見えなかったようでしたけど、はてさて。
あと、辻あゆみさんのやっておられる少女も「引っ越してくる」ような描写がありましたけど、あそこは珍しく客観的な部分でした。
次回、なんか梨深の悦痴な表情が写ってたので、楽しみにしておきます。(^_^)

テーマ:カオス;ヘッド -Chaos;Head- - ジャンル:アニメ・コミック