なんでちゃんと第1話から感想記録しとかなかったのか、今頃になって悔やまれる面白さ。
今回も強烈でした。
芸能回物っていうのに、ちょっと嫌悪感があったからなんですが、そういうのを抜きにしても、スポ根テイストで楽しめるし、なんといっても主人公・キョーコの個性、存在感が強烈なんで、毎回ぐいぐいひきずりこまれます。
今回もその例にもれず、ものすごい展開でした。
足の痛みにうめいていたキョーコが、旅館での修行時代を思い出して、キリッと表情が変わる・・・。
視聴していてある程度予測のできる、ドラマとしての予定調和、みたいなところもあるんですが、この表情を描き分ける作画の力が秀逸で、みほれてしまいます。
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「お客さまの前では、にっこり微笑んで」の教訓がキョーコの胸中に去来してました。

キョーコの執念ともいうべき根性と、それを支えるよこしまな動機(蓮の見解)、見事に活写されてまして、なんか見ていてほれぼれしますな。
もっとも、現代はカメラの性能が半端じゃないので、舞台上ならともかく、電子機器を通してみると、肌の色とか発汗とかがあるので、こんなにうまくは成立しないとは思うのですが、ここは舞台的感覚で見るべきでしょうから(屋外ですしね)、それは考えなくてもいいんでしょう。
ハナからバカにしてた瑠璃子ちやんも目の色が変わってきますし、自分のかけだし時代のことまで思い出す、という効果。

問題はその効果じゃなくて、そういう自分の原点を見つめさせるまでに相手を追い込んでいったキョーコの執念、ということなんでしょう、いやぁ、見てて面白かったです。
これだけでも十分なカタルシス効果だったんですが、さらにそこに、蓮のプロ意識がかぶさってきて、一段と昇華していく感じ。
結局倒れてしまいましたけど、後でその意味をしっかりと、キョーコ側から認識していたのも良かったですな。

「あやつり人形だった自分」
「実は中身のないカラッポだった自分」
そしてさらに自分を助けたその芸が、実は花嫁修業をさせられていたことに気づくありさま。

いや、普通に中学時代のシーンが見れたので、それはそれでよかったんですが。(^_^;
芸能ものなんで、茶髪になってるのは仕方ないとは思うのですが、やっぱり黒髪の方が「絵」としてはいいですね、キョーコちゃん。(^_^)
ということで、激動の瑠璃子ちゃん編、一応、了。
はてさて次回からはどんな試練が待っていますか。