ここ数回、面白いエピソードが続いてて、けっこう楽しいです。
今回は特に変なセリフというか、パロディっぽいのやら二段オチっぽいのやらいろいろあって、ニタニタ笑える話でした。
・まず一本目。
アレルヤに「マリー」と呼びかけられて、
「その名でわたしを呼ぶな!私は超兵機関の超兵1号、ソーマ・ピーリスだ!」
まだここでは、「おいおい、戦闘がなかったらパロでつなぐのかい」とか思ってしまいましたが、そうではなく、今回のメインはこういったセリフあそびなんだ、ということでした。

今回、キャラ作画がかなり良かったので、いつもの彫像みたいなソーマのマスクではなく、流れるようなフォルムが美しかったです。
・「悲しいけど、これが現実なんだよね」
「悲しいけど、これ戦争なのよね」・・・このセリフが出されたとき、まさか30年後にまでパロとして生き続けるとは思ってもみませんでした。
まぁ、それはともかく。
リボンズが王留美の資金力を切り捨てる発言。
「経済力」いうのは、どこまでいっても利用価値が存在するので「もう必要なくなった」っていってるリボンズは、ほんとにアホですね。(笑)
「きみはイノベーターにはなれない」とリボンズに断言されてた留美でしたけど、腹の中では
「お金の価値がわかんない厨二病がイノベーターだというのならなりたくない」じゃなかったのかなぁ。(^_^;

こんなに美しいのですから、美貌の劣化は年月のせいではなく原画の(ry ケホンケホン
とにかく、留美さんが少し黒化していきそうな雰囲気で、ワタクシ的にはかなり嬉しい展開。
・「父親殺しの男と家族の仇を討とうとする女、お似合いだよ、あんたら」
アレルヤといいアンドレィといい沙慈といい、今期のガンダムはヘタレ男が多いですなぁ。
そして、そんなヘタレ男ばっかり呼び寄せてるルイスの男運の悪さ。
カテジナさんになれる素養を感じるのに、どうも市民感情が一部に残ってるのが残念です。
こういうキャラは最後に発狂してくれるととっても美しいのですが。
・同衾するライルとアニュー。
アンダーウェアつけたまま、というのがなんともなさけないシーンでしたが、この直前、刹那やティエリアが「イノベーターから聞き出そう」とか言ってたので、正体はバレてるんでしょうね。
ラストのお笑い出撃のところで、別途捕まえる、みたいな言及もあったので、まだわかっていない、という根拠も少しばかり残してはいましたが。
・「総員大変です。敵が来るです。そんな感じでいつもの調子でよろしくですぅ!」
・「恋の花が咲いたですぅ」
戸松キャラの変なノリ。(笑)・・・いや、こういうの、好きですけどね。
第2期で出てきたとき、あの変な髪形と、白痴的なしゃべり方にかなりいらつかされましたけど、ここにきて、これもいい具合に壊れてきつつあるので、なかなか良かったです。
どうでもいいけど、コクピットで両手あげてるシーンが、なんかオプーナみたいでした。(笑)
・監督がヒロインといわなければ、誰も気づかない貧乏姫の、保母さん奮戦記。
ネットでは全然人気のない貧乏姫ですが、私は大好きです。
ストーリィからの阻害のされ方といい、お邪魔虫的な処理といい、進行の足をひっぱってるみたいなところといい、全部ひっくるめて好きです。
気に入らないのは、ヒロインとしては年を食いすぎてるところくらいかなぁ。。。
今回は冒頭から、保母さんというより、ほとんどおさんどんみたいないでたちで登場。

もう落ちるとこまで落ちた、と思わせといて、さらに落ちていきます。いったいどこまで落ちるのでしょうか。そういうあたりも含めて期待しています。
さすがに街の女、までは落ちないと思いますが・・・昔のガンダムならやりかねんくらいの零落ぶりです。(^_^;
でも今回はキャラ作画がとてもよかったので、ソーマさん、留美さんともども、とってもマスクが美しかったです。

最後、軍隊に突入かけられて、子供が銃を持って応戦しようとしたところ、あれは楯になったというより、少年が火器を手に取ったことの阻止、なんですかね、少しわかりにくかったですが。
撃たれて退場、以後は思い出として刹那の胸に生きる、とかっていう展開かなぁ。
惨めさ、という点ではいい効果でしょうけど、もう少しうまく使ってやってほしいです。
そして次回、退屈なMS戦がまた始まるみたいですが、その前に、今回最大の爆笑シーンが。
出撃時、皆が思い思いの固有名詞をつぶやくのですが・・・。
・沙慈「ルイス…」
・ルイス「沙慈…」
・アンドレイ「母さん…」
・ソーマ「大佐…」
・アレルヤ「マリー…」
・ライル「アニュー…」
一部、問題がありそうな人もいますけど、まぁ、これはこれでいいです。
良い引きだなーと思ってたら・・・。
・ティエリア「ヴェーダ・・・」
ズコーン。おまえはいったい何を言っとるんだ、と思ってたら、二段オチだったようで、
・刹那「ガンダム・・・」
すぽぽぽぽーん。(注:べーしっ君の効果音) いや、笑わせてもらいました。
しかしこういうギャグのはさみ方っていいのかなぁ。
もう無印をリアルタイムで見ていた層ってのは相当少数派だろうから、やりたい放題ですな。
しかもこれ、貧乏姫が命の危機に瀕している前後ですよ。面白かったから別に良いんですが。(笑)
・そして〆。リジェネからメモをもらって黒化する魔女、留美。

よいねよいね。
第1期が、政治的メッセージと整合性という点でこけまくったせいか、第2期では政治性やら整合性やらを廃して、ギャグ色を強化してきたようで、そこそこ面白いエピソードが増えてます。
だいぶ結末は見えてきたようですが、はてさて。
テーマ:機動戦士ガンダムOO - ジャンル:アニメ・コミック