最終回。
とにかく作画、とりわけCGAとの融合が美しい作品でした。
ただ、1話1話の完成度はものすごく高い作品でしたけど、シリーズ通して、ということになると、けっこう無理があったかなぁ、というのが全体的な感想です。
最初の頃に感じていた不安、無理に戦争モノ、バトルものにもっていって、はたしてうまく収拾がつくのだろうか、という点に関しては、半分くらい不安的中してたかな、といったところです。
個人的な好みになってしまいますが、最初の頃の、大学クラブ活動としてのライドバック、そしてレースなんかを中心に盛り上げていってくれた方が良かったと思います。
もちろん、原作がありますから、それはたぶん無理ではあるんでしょうけどね。
今回の最終回も、今までの、とにかく作画がきれい、CGAとの融合に目を見張らされる、という点ですばらしいしめくくりでしたが、物語としては、あんまり良いしめくくりでもなかったかな、というのが正直なところ。
とはいえ、ワタクシはどちらかというと作画よりでアニメ鑑賞しているようなところもありますので、これくらい完成度の高いテレビアニメを見せていただけましたので、十分すぎるくらい満足しています。
1月期の作品としては、頭ひとつ抜けてたかな、という感があります。
個々に作画が優秀だった作品も他にはありますけど、本作は統一感という点でもしっかり展開してくれてたので、やっぱりそういう、部分的に優秀だった作品なんかよりは上だったかな、と。
さて、最終回。
すずりちゃんのことは依然として尾をひいてますし、指名手配となった琳たちの処遇がはっきりとは明示されていなかった等、いくつかひっかかる点もありますが、一応の決着はつきました。
予想通り、ロマノフが切られて(射殺されて)の幕引きでした。
しかしそういう背景でも、今回の肝は、やはり命を賭けて舞う琳と、その高揚感につきますね。
しょう子がいっていたセリフ。
「戦っているんじゃない、踊っているんだ」
「すずりちゃんに見せるために」
このあたりに、本作の魅力がギュッとつまっていたと思います。
まずは、最終話になっても可憐な琳の縦横無尽の舞。
銃撃を受ける追撃戦でありながら、
「こんなときなのに、わたし、ドキドキしてる」と、ショッピングセンターでしょう子を連れて逃げ回ったときのことを回想してました。
この琳の、生死がかかっているかもしれないのに、身の内から湧き上がっていく興奮、もう少し尺があって、この気持ちを追いかけていければ、すごい作品になったと思うのですが、1クールでは、それへの暗示にとどまるだけでした。
でもこの銃弾を受けながらもこう思ってしまう、というのは、琳にとって命と同等がそれ以上の価値がこの舞の中にあった、ということをシャープに示してくれていたと思います。
しかし相手はほとんど軍隊、無人の商店街に入ってはさみうちを食ってつかまってしまいますが・・・。
岡倉の救援でなんとか脱出。
ライドバックに乗っていないのに銃弾をかわしている、というあたり、ちょっとどうかな、とも思いましたけど、それを指摘するのはたぶんヤボのきわみでしよう。(^_^;
ともかく、再びフェーゴにまたがり、今度は無人機を引き連れてすずりが死んだ公園へ。
ここでもひたすら舞うようにかわしていきます。
ニュース実況が「戦っています」というのを聞いて、見ていたしょう子、
「違う、戦っているんじゃない、踊っているんだ」
テロとか戦争とか政治とか、いろいろ出てきましたけど、結局テーマはここに帰結しますね。
光を自らつむぐために、生きている証をえるために、ただ舞う、ただ踊る。
そこには、なによりも尊いものが輝いている、というこ。
天で見ているすずりのために流す涙。
みごとな帰結でした。
依田のリークによって政治的決着がつけられたり、みさおにロマノフが撃たれたりと、いろいろ外野の描写もありまして、ある程度は伏線も回収してましたけど、なんといってもこの琳の、舞、踊りへの情熱、意識がすべてを輝かせてくれていた、と言えるでしよう。
回収されてない伏線とか、舞台背景の大げささとか、いろいろありましたけど、このテーマという点ではすばらしい収束を見せてくれたのではないでしょうか。
何度か手をのばす絵がはさまれまして、それがフェーゴの手とも重なっていきました。
この「光」を求める表現も良かったですね。
CGAとの融合も見事で、そのCGA自身にもセンスが随所に光っていたと思います。
作画面については、ほぼ言うことはありません。
スタッフの方々、美しい絵をありがとうございました。
最後に、EDの琳のすわりこみを回顧してしめておきます。
テーマ:RIDEBACK-ライドバック- - ジャンル:アニメ・コミック
DVDは買わせて頂きます♪(=^・^=)
>『光の舞台へ』
これ以上のタイトルはありません。
公園へ行きすずりの為に再び踊ろうとする琳。
一度気絶して、そこで母親との思いを、また
舞台の意味を再確認しました。
炎の中からフェーゴ(炎)が立ち上がるのも象徴的です。
>この「光」を求める表現も良かったですね
ああ、そうか!手は光を求める、という意味の演出
なんですか(=^・^=)
琳の手とフェーゴの同じように重なりましたが、
また琳の足と同じようにフェーゴの足も、壊れながら、
またそこから立ち上がり再生するのも素敵です。
>ニュース実況が「戦っています」というのを聞いて、見ていたしょう子、
「違う、戦っているんじゃない、踊っているんだ」
ある意味琳がしょう子の元へ帰る話
だったんですね。
↑上のシーン、琳を一番理解していたのは
しょう子だった、と白石様の文を見て思いました(=^・^=)
だから琳が踊っているとわかったんでしょうね♪
琳が舞台で踊れなくなった時も変わらない笑顔で
迎えてくれたしょう子。
しょう子は今度も変わらない笑顔で琳を
迎えました。
しょう子は琳の帰る場所。
だから、しょう子は、ほとんど変わらない
デモにも参加せず普通の子で居続けました。
CVを見ても二番目に名前があります。
ので、しょう子は副主人公なのです(笑)
だからしょう子の元へ帰って「ただいま」
って言うのですよね。
あと、しょう子ちゃんやえ歯だったんですねw
琳ちゃんは恋人に珠代先輩ではなく、しょう子ちゃんを
選んだとみていいのでしょうか♪(=^・^=)
でも珠代先輩は変わらず琳ちゃんにアプローチしそうですよね♪
珠代先輩と琳ちゃんはスール♪
しょう子ちゃん、がんばって♪(=^・^=)
今、自分の文を少し読み直してみると、それほど手放しで絶賛しているわけではない、というのがかなり目に付きますね。
リアルタイムのときには、ストーリィ面、演出面をどう自分の中に反映させていいのか、かなりとまどっていた、というのがあったようです。
しかし、作画のすばらしさは、これはもう一発でわかりますし、文句のつけようかありません。
しょう子の立ち位置も、けっこう重要でしたね。
物語としては、珠代やすずりの方が派手に動くので、相対的に地味な印象になってしまいますが、琳の心の語り手だった、みたいなところがありました。
その意味で、本編のウェットな部分、デリケートな部分をかなり担ってくれていたのではないか、とも思えますね。
まぁ、珠代先輩との間で、琳を取り合うかどうか、というのはともかくとして。(笑)
この最終回の舞いは、感動的でしたね。
琳の人生の再起であり、すずりへの鎮魂であると同時に、舞うという衝動への魂の励起、そういったいろいろと深いものが交錯していたと思います。
それゆえに、見ている人に奥深く伝わってきたんじゃないかなぁ、と。
2009年を代表する名作のひとつだったと思います。
(表紙が黒星紅白)にカサハラテツロー先生が参加していました。
やはりメカ・ロボモノですが、先生百合属性はあったんですね♪
最後、ちゅう☆して終わりましたし
連載化も決まったようです(絵は上手いですし)
これをふまえてもう一度ライドバックを見ると違った見方ができそう
です。
ライドバックの百合なところは偶然ではなく、意図的に描いた
ということなのでしょうかね♪(=^・^=)
>まぁ、珠代先輩との間で、琳を取り合うかどうか、というのはともかくとして。(笑)
いやぁ今は、もしかして本当にそうなんじゃないかと思います(笑)
琳ちゃん、が珠代先輩を選ぶか、しょう子ちゃん、を選ぶか?
のお話だったのかもしれません。
そこにみさをサンや依田恵サンが絡むとか