提供のところ・・・・なんですが。

「最近はやりのひらがな4文字ではありません」
・・・えーと、ひょっとしてああいうひらがな4文字作品をライバル視してるんですか?
全然土俵が違うと思うんですけどねぇ・・・。
「宙は「ちゅう」でも「ひろし」でもありません」
「ちゅう」はともかく、「ひろし」って・・・、鋼鉄ジーグ?(笑)
アバンでは、草間先生と美星が出会った頃の挿話がはさまれてましたけど、今回分に関しては、まだ筋立てとつながるところまではきてませんでした。
あれはたぶん、朔くんと一緒になってケガをして、朔君が引っ越した後、なんでしょう。
それで父の教授を訪ねてきた、といったところですか、状況としてはすごくわかりやすいですね。
話の展開が、それほど後回しにせず、含みを大げさにやっていないので、ことさら説明セリフを入れなくてもよくわかるし、伝わる、本作の長所のひとつでもありますな。
文芸部の女の子2人にしても、合宿での描写が印象深くちゃんと入ってたので、スムーズに見ていられますし、本来学園もの、ってこうあるべきなんですよね。
最近SFでもない普通の学園ものでも、やたら変なギミックを仕込んでくることが多いですから。(^_^;
本編の方は、朔ちゃんの、引くに引けない感情と、自責の念がライトに描かれてまして、これも高校生っぽくてよかったですな。
琴塚先輩に対して、恋情とかではないけど、妙に惹かれてしまう、というのも、よくわかりますしね、胸デカいし。(笑)
反面、自分に心配かけまいとして、いつも以上に明るく見せている美星の気持ちもわかるだけに、うしろめたい気持ちにもなって・・・。
まだ朔の中では恋人対象にまでは成長していないけど、その芽はしっかり出ていて、それを本人が意識するかしないかの境目のところにいる・・・。
初々しいですなぁ。
この年代って、性的対象としての異性と、恋愛対象としての異性との間で、分裂や、先後があったりして、自分でも自分の気持ちがよくわからなかったりする、そういう側面も見せてくれているようです。
そこへ行くと姫ちゃんなんてのは、すごくわかりやすいんですが、たぶんこれは姫ちゃん視点ではないからでしょう。
朔君が、モテモテなのに、そんなにいやみには見えない、というのもこの辺のディテールをちゃんと描いてくれているからなんでしょう。変にプレイボーイしてるわけでもないですしね。
作画的にはいつも通り、かな。
お話的には脇でしたけど、けなげにがんばる姫ちゃんが可愛いかったですな。(^_^)
![]() | ![]() |
部活動は成り行きで来たとはいえ、精一杯やってますし、朔くんの好みをリサーチしようとしたり。
ラストのノートの場面は、胸キュンものなんですが・・・悲しいことに、ヒロインではありません。(^_^;
それにしても、ノートのキャラ人形、可愛いかったですね。
文芸部での本格的な活動、だったんですが、朗読会かぁ・・・、妙に郷愁を誘いますね。
最近はこういう朗読会をしてるところって少なそうですが、日本文学って、あまり韻律作品の純化、という方向性をとらなかったので、こういうことって年配になるとあんまりしなくなりますからね。
欧州のサロンとか行くと、今でもときどき詩人の自作朗読会ってありますし、ギムナジウムやリセなんかでもごく普通に、というか、気軽にやって楽しんでたりします。
日本にもそういった「韻律」を楽しむ文化はあったんですが、最近はかなり廃れてしまっているような印象でしたので。
詩とは違いますけど、アニメなんかでもプロセスを見ずに、「結局どうなった」という結論しか見ない層(エンドレスエイト騒動なんかそれに近いかな)が増えてますので、仕方ないのかな、という気もしますが。
それはともかく、本性としては天文部よりも文芸部に近かった朔くん、いざ始めると、文芸部にべったりのめりこみ、しかも転校を繰り返して、その分書物の中にのめりこんでいったであろう文学少年ですから、普通に「本が好き」って程度の文芸部員なんかよりは、よほど深かったりするんでしょうね。
同級生のはずなのに、合宿で知り合った2人にはすっかり信頼されてました。
文芸誌つくりかぁ・・・これも懐かしい感じがしますね。
一方、目新しい感じ、というか、単に私が知らなかっただけなんですが、自作プラネタリウムの作成・・・面白かったです。あんな風にして作るのかぁ・・・。
その成果は次回、ということのようですが、専門の顧問の先生がきましたので、かっちりと仕上げてくれるのでしょう。
メイド喫茶とか学園ライブみたいな方に主眼がいくのではなく、天文部とか文芸部とかっていう方を主に描いているので、地に足がついた感じで、学生時代を学生時代として、魅力的に見せてくれてますね。
次回も楽しみにしています。