今回も早い展開で、物語をグングン動かしてくれました。
展開がやけに速い気はするんですが、個々の人物を描いたときにしっかりとネタの仕込みがされてますので、筋としてはちゃんと通るし、むしろわかりやすくなっている感さえありますから、ギアス第2期のときのような、中身のない急展開ではなくて、純粋に物語が物語として動いている感覚です。
それにしても張間美香・・・なんつうかもうまんまといっぱい食わされてしまいました。
美香自身は狂言をやってただけ、でしたけど、それまでの行動、杏里をまったくの見ず知らずの他人として接していたり、セルティと名乗っていたり、記憶喪失を装っていたりと、いかにもその場での嘘が別の事実(かもしれない)ことを暗示してまして、その状況証拠的な暗示にうまくはめられた感じです。
てっきり、美香は殺されてその胴体だけが活用された、と思ってましたから。(^_^;
こういうとき、原作を読んでない強みが出たみたいで、原作を読んでたら、たぶんこの結末というか、ネタは知っていたわけですので、また視点が変わっていたんでしょうけど、この「まんまといっぱいくわされた」感覚、良質のミステリに出会ったときのようでな快感にはちょっと遭遇できなかったかも、とか思ってしまいました。
いや、はめられて快感、ていうのは、良質のミステリの醍醐味の一つでもありますしね。
その意味で、若干負け惜しみも入ってますけど、原作を読んでなくて良かった、という気持ちになっています。
しかもこれを冒頭でサラッとやった後、その整形をやった医者が誰か、という連想から、新羅の元へと走るセルティ、という次の局面がテンポよく切り替わっていきましたし、1エピソードの中で展開させてしまうにはもったいないくらいの物語がつまっているのを見せてくれました。
1月期開始作品の中では、群を抜いたストーリィ作品、というのを今回もまた改めて思い知らされた次第。
いや、ほんとに見入ってしまいますね、この作品。
後半はセルティと新羅のじゃれあいというか、クールなベタベタというかがお互いの個性というかポリシーの上に進んでいき、一方で誠二と美香の変な関係とかをメインに、チャットの正体がいろいろはバレてきて、というか、もれてきたり、臨也が本作内部でのモティーフ・デュラハンの解説をしたり首をもっていったり、帝人くんと杏里くんの甘酸っぱい青春模様を語りの効果で見せていたりと、場面ごとにギミックもいたるところに仕掛けられてましたし、展開早いわりに、細部も実に油断のならない構成でございました。
つうことで、個々の細部で気に入ったところをあれこれ回顧。
まず、前半部分、問題の人、張間美香。
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誠二に大鎌で切りかかったセルティの前に立ちふさがったところ、ここで初めて主体的な意思、感情を見せてくれました。
この段階で、記憶喪失云々は狂言だとほのめかされたんですが、首をつけかえた、とか、美香は矢霧姉弟に殺されて、とかっていうのが、全部こちらの錯覚をうまく利用していた、というのには驚かされました。
そして美香によって語られる、誠二をストーキングして、整形するまでの経緯・・・。
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中坊のときは可愛いかったんやねぇ、と思ったのもつかの間、好きな男をストーキングして、ピッキングガンで強引にマンションの中に進入、なんちゅー15歳女子や。
そして目撃した首、殺されかかる美香。

それにしても誠二、頭を壁に打ち付けて「ぐしゃ」・・・死ななかったのが不思議なくらいで、脳挫傷くらいには確実になっている頭蓋殴打でございましたな。
それにしても張間美香、整形して自分の顔を消して、名前もして記憶も消して・・・それで愛されてたってことになるんかなぁ・・・。
抱きつき☆・・・・だったんですが、なにげに胸と足は嬉しいことになっておりました。

殺されかけて、「オレはおまえを愛していない」と言われ、それでもつきあってやる、ということに喜ぶポチ根性。
張間美香ってひょっとして倒錯系のドMとかですかあ?
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しかし誠二君と一緒に学校へ来て、腕に抱きついたまま授業を受ける、ってことなんかなぁ・・・。
一応帝人くんとの関係は改善されておしまい・・・でしたので、ひょっとしてこれで帝人くんのメインもしばらくはない、てことなんですかね?
美香の話から新羅がこの一見に一枚咬んでいた、と直感して問い詰めにいくセルティ・・・だったんですが、結局うまく丸め込まれてしまったかっこうで、だきだきしてました。
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杏里みたいな大鑑巨砲的爆乳・・・とまではいきませんが、なにげに存在感のある、エロいお乳でございました。
すごすごと引き上げてきた波江さんの下に来た臨也さん。
デュラハンはバルキリーだ、と一説ブッこいてましたけど、首と戯れ、首を抱きかかえ、もっていってしまいました。
今回、一番シュールだった場面・・・それでもセルティの首の美しさは、印象的でしたが。
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張間美香から視線を送られていた杏里。

相変わらずきれいなあんよ。
帝人が告白しようと思ってやってきた屋上で、杏里を口説いていた紀田くんをぶっとばして、告白、そして玉砕。(^_^;
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胸も足も声もええのう、の杏里さんでございました。
次回はメインになってくれる・・・のかな。(^_^)