磨けエロパワー!こんな感覚、初めてなの…:山田の夢枕に現れたエロ神が、エロパワーが落ちている、と忠告。クラスで三郷たちが話している会話を小耳にはさんだ山田は、翌日、女を磨くためにノーパンで登校してきた。]
今回もアホ全開の山田、前回少し見せてくれた、女の子らしい繊細な「震える心」もどこへやら、元に戻ってエロ妄想まっしぐら。
何も考えずにゲラゲラ笑えるのが、実にステキな今回でございました。
バレンタインデーを目前に控えたある日、偶然街中で宮野真由とであった竹下は、まゆの本格的な料理に驚かせれ、教わろうとついていきます。
竹下「いい娘だなぁ」(心の声)
まゆ「竹下さん、彼氏って、どんな感じ?」
山田「竹下、彼氏ともうやった?」
![]() | ![]() | ![]() |
竹下「小須田くんが宮野とつきあった方がいいじゃん」(心の声)
ここに本作の肝、というか革新性が潜んでいるような気がします。
まず、主人公、山田。
絶世の美少女でスタイルも抜群、けれど貧乳で、プライドが高くて、女王様志向で、男が自分にかしずくものだと思っていて、早く処女を捨てて、H友100人をめざしている、という、頭の中はアレ一本の女子高生。
かたやライバルの宮野まゆ。
幼馴染の男の子を一途に思い続ける心優しい可憐な少女で、美少女というよりも、可愛い娘、という感じ。
巨乳っ娘で、料理が得意で、少し内気で、誰でも信じてしまう、悪意のない純粋な女の子。
ドジっ娘なのがコンプレックスだけど、思いやりの心をしっかりもった家庭的な少女。
20世紀まででしたら、誰がどう料理しても、まゆちゃんがヒロインで、山田は男をたぶらかす悪しき魔女、みたいになっていたと思います。
それがコメディ仕立てとはいえ、山田視点で展開していっても、ちゃんと物語が成立している、というすごさ。
こういうところにも、日本アニメ文化の底の深さが感得できる・・とさえ思ってしまうのでありました。
原作は悦痴味が勝った4コマコメディ、ということで、気づきにくかったですけど、こうやって流れとしてアニメストーリィになってみますと、その革新性がよく伝わってきますね。
これを「山田がビッチ」だとか、「まゆちゃん萌え~」に流れてしまうとのは、この革新性を認識できてないんじゃないか、という気さえしてきますね、多少自戒をこめて。(^_^;
この2人を取り巻く、感じ方の好対照な2人、山田の妹と、小須田の姉・香月も面白い対照になってました。
![]() | ![]() |
姉のことをわかりすぎている山田妹と、弟の幼馴染がバレンタインデーに手作りチョコケーキを持ってきたのに、真意に気づかずバクバ食ってしまうがさつな香月。
こういう取り巻きがコメディとしての色を深めると同時に、ヒロイン像の逆転を笑って楽しめるようにもっていってくれているわけですね。
その意味で、優れた状況コメディ、ともいえるかな。
後半は、ノーパンデー。(笑)
事の発端はクラスメートの三郷が雑誌で見ていた「下着をつけないと女は色っぽくなる!」という記事。
![]() | ![]() |
雑誌名「あんっ!あんっ!」・・・チョット待テ
「この度、画期的な発見があった。
ハーバート大学留学中の金城圭一さんによると下着をつむけないと女性は色っぽくなるというのだ。
その理論は下着をつけないことにより、恥ずかしさから体温が3度上がることにより、ベープカロチン、βカネジョウが分泌され、色つやがよくなる。」
・・・なんですか、ベータ・カネジョウって。(笑)
金城さんの関係者さんなんでしょうかね、次回メインの。(^_^;
ともかく、これに触発されて、ノーパンで登校してくる山田・・・エロ神の霊験、ここにきわまれり。
エロ神「エロパワーが上がってきたのう」
山田「少子化対策、内閣支持率アップ!」
山田・・・それ、妊娠するってことやで。(笑)
でも竹下の言うとおり、普通、ドンびきだよね。(^_^;
やっぱりチラリズムって大切だよなぁ、と思ってしまったのでありました。
ともかく、山田のハレンチさ、とどまるところを知らない後半でございました。

次回、金城さん、再び!