[とあるテレビ番組で人気を得ていたエセ超能力者・エスパーワタナベ。ところがテレビ局の企画によって「本物」の超能力者ジルと対決させられ敗れてしまう。ジルの狙いはエセ超能力者ではなく、彼に恨みを抱かせ、地獄少女を呼び出し、対決することにあった。]
かなり予想とはずれていた展開になって、ちょっと評価しにくかった今回。
当初の予想としては、地獄少年がまったくのニセモノで、ちょうど今回登場したエスパー・ワタナベのような位置で、閻魔あいに粛清される、というものか、あるいは、閻魔あいの素性に関係した、地獄からの人物で、今後ラストまで関わってくる存在か、まぁ、このへんを予想していました。
結果、超能力は本物で、「地獄から帰ってきた」というのもカタリではなく、(今回の話を見た限りでは)本当。
で、結局対決はするものの、敗退する、というもので、今までの流れから少しはみだした面白さはあったものの、毛色の違いだけが印象に残った一篇となりました。
地獄というイメージが、和洋折衷だったのも、少し混乱した理由かもしれません。
東洋の地獄と、あちらの地獄と、まったく同じ文脈でしたけど・・・いいのかなぁ、と少しひっかかる点もあったり・・。
ただ、ラストに、恐らく閻魔あいの存在に関わってきそうな含みのあるカットで終ってたり、配役とか見せ方とかでもギミックがいつも以上に多く不統一感はあったものの、楽しめなかったか、というとそうではなく、むしろ、13話以来の面白さではありました。
いくつかしかけを追ってみます。
まず、キャスティング。
公式サイトで、三木さんと福山さんの名前が出てたので、ゲストはほとんどこの方達だけだろう、と思ってたら、ほとんどチョイ役でかっぺーさんが、そして局の人間として折笠愛さんが出てらして、この豪華な使い方に驚きました。
だって、かっぺーさんも愛さんも、声質に個性がありすぎるので、聞いたら一発でわかる人でしたからね。(^_^;
この2人をメインにしてなかったというのもすごいし、いぢめて光線の福山さんに、地獄少年という配置も、なんかすごかったです。
あのMっ気声は、少しゾクゾクしますね。(笑)
エスパー・ワタナベ・・・ラストの蝋燭の名を見てると「わたなべひろし」(爆)
えっと、あそこは笑うところ、でいいんですよね?
ついで、サイキックバトル。・・・地獄少女じゃないみたいです。(笑)
ただ、今回のやりとりを見てると、一目連たち3人と、あいとでは、まったく力量が違う、ってことですね。
経緯を考えたら明らかではあるのですが、あいとつぐみが通じていたことに対する今までの反応を見てたら、対等に近い位置にいたように感じたこともあったからです。
でもまぁ、今回の、あいに対して尋ねたときの応対を見てると、あいに対する恐れすらあったようですし、加えて、ジルとの戦いでも、閻魔あいがまったく相手にしてなかったのに、一目連と骨女は手もなくジルに翻弄されてました。
ここいらを見てると、立ち位置の違いがはっきり出ていて興味深かったところです。
その、ジルとあいの戦い。
正直なところ、あんな物理的な戦いになるとは思いませんでした。
前半でジルが幻覚に近いものを操っていたことや、あいのスタイルを思うと神経戦か幻視戦になると思ってましたので。
それにしても、あい、物理的な存在に見えましたけど、この世界では肉体と霊体(アストラルボディ)の区別はないのでしょうか。
まぁ、ボロボロにされてもケロッとしてたので、見かけとは無関係の霊体なのかもしれませんけど。
地獄送りでのジル。
「イッペンシンデミル」に対して「マタの間違いじゃいゴルァ」(こんんな言い方はしてませんが)のジルには笑ってしまいました。
だって、あいが言い始めると、すぐに視聴者の側でも同じこと考えてたはずですからね。(^_^;
うーん、しかし、地獄から戻ってきた・・・今回の流れを見てますと、比喩ではなかったんですね、「死」の概念が、どうもはっきりしないのですが、これはたぶんもうこのままいくのかな。
そして、ラスト、あいが、ハッとして見つめた人影。
これはラストへの伏線、と解していいのでしょうね。
今後の展開に期待が高まるところです。