ラスト4話の省略の仕方、かなりすごかったんですが、この最終回は、部分的に筋がわからなくなるくらいのとばしっぷり。
スハラ神のシステムとか、突然出てきた巫女ロボとか、服部絢子の宗教問題とか、コロ神とか、もう省略ってレベルじゃなかったですな。(^_^;
それでもそこそこの満足度があるのは、まず第一に作画が丁寧でキャラ絵が最後まで可愛いかったことと、細部は破綻と言ってもいいくらい壊れてた話でしたけど、大まかな流れでは破綻してなかったこと、なにより状況の激変にも関わらず、しっかり自分を見つめていこうとする、絢子やけーなたちの気持ちの描写はちゃんとできていたこと、なんかだろう、と思います。
つうことで、夏コミ準備のために簡単にしておきますが、満足度はかなり高かったです。
前半、スハラ神にからんで、いろいろと神のシステムを説明してくれた先代自同律、神を護る巫女ロボ、それにおびえるけーな。
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けーなの中に秘められていた自同律のこととか、スハラ神のこととか、重要なことが矢継ぎ早に示された直後に、いきなり空気をまったく読まないアイキャッチが、どどーん。(笑)
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・・・すみません、かなり笑わせてもらいました。(^_^;
こういうセンスがあるので、少々話が説明不足でも、十分楽しめるんですよね。
Bパートのアイキャッチは、左端の不二子さんがガラにもなくかわいいです。
なんかあったんでしょうか。(^_^;
けーなと先代の自同律。

いつからけーなは知ってたのかなぁ。。。
大和望一郎を倒し、ピーターハウゼンに神を継承させ、ひとまずの決着。
けーなと一緒にいる阿九斗を見て喜ぶ絢子、魔獣の刻印が解けたゆうこたち。
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冒頭の阿九斗との戦いで、メットを壊された勇者ブレイブ=ヒロシと、その正体を知ってなお、とびこんでいったゆうこ。
でも、阿九斗と姉・絢子を見て、
「このヤボテンの姉をなんとかして」
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はい、今回、一番ニヤニヤしてしまったところです。(笑)
絢子のリアクションも、この手のラブコメの定番とはいえ、実に良かったです。
ゆうこの首からも、あの醜い痕跡が消えて、一安心。
次々にかけつけるきれいどころ。
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不二子、ころねはともかく、リリィはまだハーレム要員にまではなってないようなんですけどねぇ。。。
ルックスの良さ、役割の重要さに比べて、ヒロイン陣の中では唯一、大幅な描写不足を感じさせてくれたキャラでした。
ラブコメ・モードの方は一応大団円、なんですが、まだ微妙に肝心なところを勘違いしてそうな阿九斗、デレる絢子、だったんですが・・・。

こらー、せっかくの良い場面、テロップをかぶせるなー。(^_^)
生徒会では「ぐが」しか言わなかったふんがーふんがー娘・アルヌールがいきなりしゃべりだして、一同驚愕。
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こうしてならべてみると、「はいざます」の美智恵が一番ルックスが好みかなぁ・・・、単に原画師のクセの範疇、という気がしなくもないですが。(^_^;
そして再び阿九斗が「魔王」と予言されて、絢子が真っ赤になって怒るところで、しめ。

後半、捻りふんどしがほとんど出てこなかった、という不満はありますが、やっぱり絢子が一番良かったです。
羞恥心がいっぱいなクセに、実家で阿九斗と初夜を迎えるかもしれない、というときに
「もっとしっかり洗っておこう」と言い出すギャップとかのキャラクターの部分も含めて、たいへんよろしいキャラでした。
正直けーなより格段にヒロインっぽかったです。
ということで、簡単ですが、この辺で。時間があればもっと書きたいんですが・・・。
渡部高志監督って、あたったときと、はずれたときのギャップがすさまじいまでに大きい人なんですが、今回は、まぁまぁあたりの方でしたので、ちょっと胸をなでおろしました。
もっとも、かなり作画陣のがんばりのおかげ、という気もしますけど、その作画陣の良いところをしっかりと引き出してくれましたからね。
その意味で、本作の功績は小林利充、小関雅両氏を中心としたデザイン、作画体制によるところ、大かな。
キャラ作画に関しては、今期、一番好みでしたし、その点だけでも、出会えてよかった作品でした。
テーマ:いちばんうしろの大魔王 - ジャンル:アニメ・コミック
>・・・すみません、かなり笑わせてもらいました。(^_^;
>こういうセンスがあるので、少々話が説明不足でも、十分楽しめるんですよね。
今シリーズの全てがみかげさんのこの感想に凝縮されているように
感じられました。突っついていけば、オープニングのハードボイルドタ
ッチの意味するものは何なんだ、とかいくらでもあるけど、とにかくキ
ャラクターが面白く(そして彼&彼女たちがスタッフに愛されている故)
筋の通った暴れ方をしているので話の流れが納得できますね(^^)
個人的にはピーターハウゼンのキャラがなかなか良かった(非情の
暴龍かとおもいきや実は主人を黙々と立てる老執事の様な役回りでし
たね。個人的には新シリーズ&再登場と来て欲しいのですが、このラ
ストでは無理でしょうか(汗)。)
この作品を見てアニメ版うる星やつらのスタッフが当時の雑誌(アニメ
ージュだったか)インタビューで「原作の完成度が非常に高くなってし
まって、思うようにアニメ化する事ができない」と嘆いていた事を思い出
しました。最近の深夜系アニメの中にはそこら辺のバランスが絶妙な
作品が結構ありますね。
余談ですが、現在週刊漫画ゴラクで「激マン(永井豪)」なる作品が連
載されていますが、これはなかなか凄いです。現在のアニメ史にも通
じる永井作品の草創期が克明に描写されています。かつての「男の
星座」といい、どうしてゴラクはこういう作品を載せる事ができるんだろ
うか、不思議ですね。
もちろん、小林利充さん以下、かなり優秀なアニメーターさんが参加されてた、というのも見逃せませんでした。
1クールという短期決戦だからこそできたこと、かも知れませんが、最近はそういった短期決戦でさえ統一されていない作品がありますからね。
・・・あえて作品名は伏せますが。(^_^;
>個人的にはピーターハウゼンのキャラがなかなか良かった
たしかにそうですね、ちょっと現在多忙に突き、きれいどころ以外のしかけやキャラなんかに触れてませんでしたが、ピーターハウゼンのキャラは、後半かなり良い色を与えてくれていたと思います。
CVに中田譲治さんを起用しているあたり、ある種の「深み」と「渋さ」を表現しようとしていた、という意図も感じます。
にも関わらず、ある「システム」を演じながら、阿九斗の心を慮ったりして、奥行きのあるキャラ造形になってました。特にラスト2話。
メイン・ヒロインの一人たりえたリリィ白石よりも、造形描写としてはよくできていた感じでしたしね。
老執事、というのは、確かに言いえて妙、ですね。
第2部は、やっていただければたいへん嬉しいんですが、こういうしめくくりですと、ちょっと厳しいでしょうねぇ、まぁ、商業作品ですから、何があっても不思議はないですが。
>週刊漫画ゴラク
すみません、今夏コミ準備でてんやわんやしてまして、ちょっと読んでません。(^_^;