進んだ科学技術を持ちながら、平和ボケのため、自分たちが技術を教えた国に滅ぼされる、どっかの国を暗示してて、スパイスが効いてますなぁ。(^_^;
「攻撃を一転に集中している」といいながら、画面ではけっこうバラバラにミサイルがあたってたり、ちょっと作画面との連携ができてないようなところもありましたけど、概ね良、という今回の作画、なんといっても、フェルミが良すぎです。

この邪悪な笑み、すばらしいですね。
邪悪なだけでなく美しいし、しかも、その邪の面に、底知れぬ深さを感じさせてくれる、実にいいキャラ、いい絵だと思います。
作画に力が入ってる証だとは思うのですが、戦闘時、いちいちシナをつくってしゃべるところとかは健在で、もうこの妖艶さというかアクの強さといいますか、たまりません。
完全に後半の女性陣の主役ですね。
最初、えらくぶかっこうに見えてたこの搭乗スーツも、フェルミに関していえば、ブキミさを出すのに一役買ってるようなところもありますので、まんざら悪くはないと思います。
最後まで自分達の技術を過信して有効な対策をうてなかったソラシティ。
進化しすぎた文明が、野蛮だが若々しい新興勢力に打倒される、っていうのは、異文化接触SFの古典といってもいい手法だと思うのですが、こういう異文化対立のアニメって、最近あまりなかったので、かえって斬新だし、うまく仕上がってると思います。
この2つだけでもおいしかったのに、さらに、ザイリン中将の裏切りフラグまで見せてくれて、やけに今回凝集度の高い回でしたねー。
しかし、敵が寝返るの、って、昔は薄幸の美女が定番だったので、その流れだとフェルミが寝返って、だったはずなんですが、どうもザイリンぽいです。
もっとも、ジーンとは決別するでしょうけど、討伐軍に来るかどうかはまだまだ未定ですね。
今までしたことを考えると、討伐軍にはさすがに、来そうにはないかな。
プロメ部長、今回の裏切られ方を見てると、やはりプロメテウス的役割りだった、ということですね。
次回「決別」。
ザイリンのことだと思うのですが、いよいよクライマックス目前ですね。