せがわ原作による付け足し部分。不戦の約定が解かれる前の、弦之介と朧の周辺、特に朧の幼い頃のことなど。
正直、風太郎原作にない、まったくの付け足し部分だったので、たいしたことあるめぇ、と、少しタカをくくってたのでしたが、石野氏を中心とした作画陣の大健闘で、かなり良いものに仕上がっていました。
和解しかけていた両家を軸に、とりあえず過去に死んだ者も含めて二十忍、全員をなんとか出してきました。まぁ、ちょっと無理のある出し方も何人かいましたが。(^_^;
お胡夷の尻・・・あれは凶悪ですなぁ。妹キャラで肉体派、っていうのは(もちろん風太郎原作からちゃんとあるんですが)最近のギャルゲー系の妹キャラ見慣れている目にはけっこう斬新です。妹の発育が良すぎる、っていうシチュ自体は全然不自然ではないんですが。
しかし凶悪と言えば、幼・朧・・・破壊力ありすぎ。(^_^;

この構図って、更木剣八と草鹿やちる、だよね。
垂れ目でピュアで俗世にそまらずドジッ娘で、ってなんて強力な属性なんだ。
弦之介でなくても・・・いや、忍者の時代だから、ドジっ娘はダメ烙印なのかなぁ、時代背景的には。
朧の姐だか母だか乳母だか、もけっこう良かったですな、なんつうかほぼオリキャラなんだけど、筋を壊すくらいには出っ張ってなくて、しかも物語りに重みというか、影を与えているというか、そういうところは良かったですね。墓参りのシーンで、もう死んでいることがわかるし、二代目半蔵との対話から、かなり早くに朧と引き離され、しかも忍者の里の宿命として受け入れ、そして朧はそのことをたぶん知らない。甲賀のため、なにより朧自身のために、よかれと思って身を引いた産みの母、その将来を見ることもなく世を去る。その母子を告げることなく別れた娘も、そのままだと幸せになれたかも知れなかった弦之介とのなれそめが、これから起こる悲劇の味付けにすぎなくなる、と、そういった点を考えると、そんなに画面上に出てこなくても、十分に陰影を残してくれている、と思う。
蛍火と夜叉丸の逢瀬も、蛍火ファンとしては嬉しかったけど、なんか付け足しっぽかったね。(^_^;
もう少しカット入れてほしかったけど、しゃーないか、本筋じゃないし。