良いエピソードでした。実にグッときますね。
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あかりと母とのすれ違い、でもしっかりと絆は結びついているんだよ、というのは、かなり理想化されてはいるんですが、変に小技を交えることなくストレートに表現されているので、こちらの胸に迫ります。
小技らしい小技と言えば、あかりが描いたマンガくらいなんですが、これにしても、
・なまじ金を出して勝ったものより、精魂込めて手作りしたものの方が心をうつ
・・・という効果をちゃんと見据えてますし。
姉・モニカのプレゼントも手作りでしたし、そのあたりの機微、よくわかってくれてますし、またうまく表現してくれてます。
こういうマンガの使い方、しかも、いかにも手作りで、コピーしたのか原稿かはやや判別しづらかったですが、そこに色をつけて、たったひとつの本に仕上げている、というのも、良い感じで伝わってきます。

ドロドロした『バクマン』でのマンガの使い方、手段になってしまっているのを見ると、本作でのマンガ創作の使い方、その秀逸さがはっきりしてきます。。
こういう、読んだ人に喜んでほしい、読んだ人に自分の思いを伝えたい、っていうのは、何かを創造したい、と願う気持ちの中でも、トップランクに気持ちのこもったものになりますしね。
ともかく今回のお話は、胸にきゅんきゅんくる素晴らしいエピソードだったのではないか、と。
ときどき変なセンスのドタバタコメディがあるかと思うと、あかりちゃんの「ぼっち」な気持ちをうまくすくいとる、こんな良エピソードがあって、本作の作品性の憂愁さをあらためて感じさせてくれます。
今までソフトを買ってなかったんですが、これはそろそろ本格的にちゃんと購入すべきかなぁ、と思い始めているところです。
けっこう細かい修正とかもされているみたいですしね。
ただ、これだけすばらしいエピソードだったにもかかわらず、作画が万全とはいいかねたのが少し残念。
決して悪いデキではなかったのですが、これくらいのエピソードなら、最高水準で作ってほしかった、という、かなり贅沢な願望からきてますが。(^_^;
特に前半が、ちょっと「線」として「抜けてる」ように感じたところがありましたので。
もっとも、後半はすばらしいデキで、文句のつけようがないです。
・写真のエピソード。
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公園のベンチ、思い出せない光景、そして魔法で写真の記憶をたどり、母の想いへと至る。
ひとつひとつは平凡な日常の風景でしたけど、とばしてしまった風船をとるために樹へ登る若き日のママさんの行動に、優しい視線がこめられています。
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幼モニカも抜群に可愛いのですが、2人の娘を見つめるママさんの優しい視線。
しかもあかりちゃん、悲しみの淵に沈んでしまっても、決してママさんを非難したりはしてないんですよね。
その辺の優しさも、ママさんの愛情ともども、良い描写になってました。
抱擁の涙と、パーティでの家族の笑顔でしめておきます。
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次回は、ついに待望の沙羅・当番回。
なんかもう良いエピソードが連続で続きそうですな。
テーマ:ジュエルペット てぃんくる☆ - ジャンル:アニメ・コミック