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今回も爆笑・・・だったんですが、今までの3話が上級者向けだとすると、今回のは中級者向けかな。

ジブリパロを中心にパロディ、というよりケンカパロに近い感じでしたが、どっちかっていうと本作の本質はそこじゃなかったしなぁ。。。
もっとも、一話ごとに笑いの軸が変わっているようにも見えるので、何をもって本質か、というのも、今後ブレてきそうではありますが。
理屈はともかく、今回もアタマおかしくて、大いに笑わせてもらいました。
・小衣に復讐するネロたち。
前回のツイスターがウソだとわかって報復に出るミルキィ、というか正確にはネロ。
前回からの上下関係はどこへやら、「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝る小衣(例の花びら鼻血を出しながら)に対して、
「まだだめ、ヴァーカ、身長が伸びるかもな」と、ちっちゃい小衣が気にしていることをグサグサ言い放つネロのドス黒さ、腹黒さ、容赦のなさ・・・たぶん幼児性みたいなものもあるんでしょうなぁ。
第2話でコーデリアに対して言っていたこととか、前回エリーに対して言ってたことを思うと、これくらいは当然言うだろうなぁ、と思ってしまうくらい、ネロのひどいキャラクターは定着しているもよう。
・・・巷では「クズかわいい」と言うそうですが、なんかもうピッタリ決まってますな、クズかわいい。
・バリツ!
パロディに関しては、けっこう細かくて目につきにくいものもありましたが、いつもの路線からは少しはずれてたので、
「面白いけど、検証はしない」という方針で。
ドキンちゃんと、滝の再会は個人的には受けましたが。(笑)
・アイリーン・ドアラ。

天才小学生・・・なんですが、こいつも例によって毒舌家。
しかし中の人が、黒い方の矢作さんで、ワタクシ的大歓喜。(笑)
もう一人の天才少女、小衣ちゃんを子供扱いして、いい子でチュねー、状態にしてしまうところとか、けっこうツボ。
・うざいから、という理由で縛り付けられるミルキィホームズ。

力関係がどうなってんのか、しかしともかくお仕置きとかは遠慮ねーなー、と思ってたら、今度は縄を食べて脱出。
この、食事が満足に支給されず、飢えていて食べ物につられる、というモティーフ、ミルキィホームズの特性として維持されるようですな。
シャロが小衣と遭難したあと、なぜか投獄される残りの3人。
アンリエットの罠で、バナナの罠につられるミルキィホームズ・・・猿以下です。(笑)
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ネロはともかく、エリーまでよだれを出して・・・よだれはもう全員出てきますか。
アンリエットさまは、制服でもエロいですな。

なんかアンリエット様が、普通の常識人に見えてしまう不思議。
この牢獄の場面で、トゥエンティがドキンちやんを発射するんですが、二十面相のパロディというと『二十面相の娘』のときにも書きましたけど、永井大先生に「廃人二十面チョ」という怪作というか怪人物がありまして、二十面相のパロが変態キャラになる、というのは、このあたりがルーツなのかなぁ、と思ったり。
アイキャッチではG4を一気に紹介。
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明智小衣(南條愛乃)と、銭形次子(沢城みゆき)。
明智小五郎と銭形平次。
長谷川平乃(新谷良子)と、遠山咲(田村ゆかり)。
鬼平と、遠山の金さん。
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今回も小衣ちゃんがメインでしたけど、ラストで、アイリーンに連れ去られてしまうところで長谷川平乃が
「アイリーンちゃんは大切なものを盗んでいきました。それは私たちの小衣・・・ちゃんです」
と言ったあと、去り際に、ニヤッと笑うところがありまして、けっこう黒いキャラなのかも、と思わせてくれるところがたいへんよろしゅうございました。
あそこは、自分のギャグに酔ってるようにも見えたんですが、黒さの表れ、と見た方が面白いですね。
・小学生アイリーンに子供扱いされる小衣ちゃん。
「ココロちゃん、言うな」
「わーい」
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はずしたときのすべり台があまりに強烈で、ちょっとクラクラきました。
小衣ちゃんも、すばらしいおバカさんのようです。
IQ1300ねえ・・・。(^_^;
・熊と戦うシャロ。
「だいじょうぶ、おびえていただけなのね」→スパコーン。
この展開、スラプスティックの基本ですね。
ついでに、「ミルキィホームズを甘くみないでください」というシャロが、仲間達の助けを信頼して回想したすぐ後に、牢獄のバナナに夢中になっているネロ達を映す、というのも、フラッシュバックの基本ですね。
『ポチョムキン』なんかで効果的に多用されたヤツですが、ここではもっとどぎつい、真逆のギャグとして使用。
クマにボコボコにされたシャロのシリアスどアップが映るんですが・・・、

鼻血がピンク色なんで、なんか鼻に割り箸をつっこむオヤヂ系宴会芸に見えてしまったり。(^_^;
解決そのものはやけにあっさり、でしたが、アイリーンちゃんのドス黒さがラストに出て、小衣ちやんに延髄斬りをぶちかまして、車のトランクに拉致して連れ去ってました。

・・・ちょっと理由がよくわかりませんでしたが、アイリーンちゃんが今後出てくれる布石だとしたら嬉しいなぁ。。。
今回も破壊力の強い内容で、なんかもう毎回全力投球ですな。
しかもお笑いの軸が毎回変わってますし。
狂気と幻覚がワタクシの本作にひかれているところなんですが、今回みたいな変化球も大歓迎です。
なんかもうひさしぶりに画面の前で抱腹絶倒できる作品ではないでしょうか。
ギャラクシー・エンジェルとの関係性を言っている人も多いですけど、あれよりもっと深いです。
GAには、ワンダー・センスは充ち満ちてましたけど、ここまでの狂気ではなかったですからね。
しかし狂気の具体的な指摘をワタクシもしていませんが・・・ちょっとヤバいとこに踏み込みそうなので、総論的な感想にとどめておきます。
牢獄の外にいる方が悲観してしまう、というシャロの姿でしめておきます。

こういう逆転の感覚とか、変形プロセスとか見てますと、バロックなアニメだなぁ、とつくづく感じてしまうところ。(^_^)
テーマ:探偵オペラ ミルキィホームズ - ジャンル:アニメ・コミック