最終回・・・だったんですが、全然最終回っぽくなかったですね。
これも原作読者用の作品になっちゃった、てことなのかなぁ、ちょびっと残念。
ある場面を切り取ってきて、それだけを見せる・・・こういうスタイルでも良かった、とは思うものの、どうも第2クール分が駆け足すぎたかな、と。
トータルとしては、十分気に入る範疇に入るのですが、第2クールでの構成にかなりひっかかるので、作画メインの作品だった、ということにしておこうかと思います。
・フェリスになら・・・。

ライナの魔眼が暴走し、自身の過酷な過去が語られて、その押し殺した感情の底にあるものが現れ始めて、といったあたりで、幕。
いかにも尺が足りませんでした、という感じが、このフェリスの感情描出にも出ていたようです。
一方キャラ作画、デザインはすばらしかった、まぁ、フェリスに限ったことではありませんが、前半の「物語の伴走者」としてのクールな表情、後半の芽ばえだしてきた感情、そういった「絵の魅力」はかなり伝わってきました。
これだけ真正面から「美人」(美少女ではなく、美人)として描かれていて、ケバケバしくならなかった、というのも、デザインの勝利かな、とも思いますし。
・シオンの闇。
もう少し詳細まで描いてもらえるかと思ったんですが、ひょっとして原作でまだそこまでいってないのかしらん。
シオンの中に英雄の亡霊みたいなのが宿っている経緯、もう少しちゃんと見せてほしかったです。
これも、構図、美術を含めたキャラ絵としては、実にうまく、その「内面に宿るなにか」が描かれていただけに、残念でした。
・ライナのかーちゃん。
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ここまで後を引いてますので、前回描かれた以上の背景があったんだろうな、とは思うのですが・・・。
・ミルク・カラード。
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ミルクに関しては、ある程度背景の詳細はカットされてても、物語としてはつながる感じではありましたが・・・。
フェリスの感情の不足分を補う、という立ち位置では、ほぼ準ヒロインに匹敵する一まできてたかな、と。
・キファ・ノールズ。
本来だったら裏主人公だった、と思わせてくれましたけど、後半はノアとともに、単なるグラビア要員みたいになってしまったのが少し残念。
キファに関しては、1話ごとのつながりも弱かったように感じます。
こんなとこかなぁ・・・、キャラ絵がとにかくステキだったので、もったいないお話作りでした、というのがかなりあります。
島沢ノリコさんの、次の仕事に期待しておきます。
エンドイラスト。

まぁ、これだけの人物群像をさばくのでしたら、4クール以上はいりますわな。
メインヒロイン3人(フェリス、キファ、ミルク)以外ですと、巨乳ノアと、清純エスリナ、童女クク、といったあたりも、心惹かれるデザインでした。
エスリナのエピソードがもっとほしかったです。
ともかく、作画チームの方々、お疲れ様でした。