最終回。
・・・といっても、公式サイトで同時に「第2期決定」と出てましたので、一応の区切り、といったところですか。
原作のストックは評価の高い「羽衣狐」等かなり残ってますので、まぁ、予定通り、といったところですかね。
総括としては、キャラ絵、作画は最上位ランク。
お話は並、といったところですね、ワタクシとしては。
仮にここで終了だとしても、『伝勇伝』ほどの投げっぱなし感はありませんし、普通程度には楽しかったです。
オリジナルの入れ方とか、キャラ描写の比重とかで、いろいろ不満がなくもなかったのですが、第1話からここまで、キャラクター描写がきれいにきまってまして、そのキャラ作画にお話を付随させていったかのような感覚もありましたので、比較的作画重視で見ている身としては、かなり良作の部類にカウントしています。
そういったところがアニメ版としての、『伝勇伝』に近いかな、とも思いましたけど、より徹底していたようです。
そんなわけでどうしてもメインヒロインと、その周辺のきれいどころに感想がつきるわけですが、とにかく、雪女が良かったです。
監督の思惑はどうだったか、現場とちょっとかみあっていないようなコメントも出ていたんですが、これだけ雪女を可愛いく、綺麗に、そして可憐に描いてくれていれば、もうそれだけで作品としてはAランク以上には来ている、というのが感想です。
前半は、カナちゃん、ゆらちゃん、といったあたりがメインヒロインの残り2人、でしたけど、この第1期分で見る限り、雪女の魅力が突出していたので、その他大勢になってしまってたかな、とさえ思ってしまいます。(^_^;
むしろ後半のバトルを思うと、毛倡妓ねーさんの方がサブヒロインに近かったかな。
前半はカナちゃんがサブヒロインだったんですけどね。
ゲスト、準レギュラー陣では、土地神の苔姫さま、若菜ママ、てあたりが好みです。
では今回分を簡単に回顧しておきます。
・毛倡妓のひとこと。

戦いの中に身を躍らせるリクオの身を案じて自分もとびこもうとする雪女に、ひとこと。
「私なら、ほれた男を信じて待つよ」
渡世の女やねぇ、毛倡妓ねーさん。(^_^)
・若菜ママの包容力。

カットが多かったのがやや残念でしたけど、最後まで若々しいママさんでした。
もっとも、これだけ門弟がいると、いわゆる家事疲れが起こりにくいでしょうから、これくらい若くても、ギリギリ許容範囲かな。
・ゆきおんなをからかう毛倡妓。
「で、いったいどれが本命なの?」

色恋の道に手慣れた毛倡妓ねーさんから見れば、もどかしかったんでしょうなぁ。
でも一応上司がからんでいるので、純情、ということばをつかっていましたが・・・。
毛倡妓「大して若くもないのに、純情ねえ」
焼女「若くない、はよけいです」

いいですね、この表情。
ゆきおんなの可愛いらしさは、こういうところにもあらわれてきますな。
妖怪ってのは、元来が現象によるものが大きかったので、生まれたときからその姿、従って、外見的な意味で「年を取る」・・・というのは、民俗的にはありえないんですが、本作品的には、ぬらりひょんが歳を取ったりしてますので、人間感覚に近いのかも。
だとすると、ちょっと残念に設定でもありますかな。
・勝利の宴会。

毛倡妓ねーさんが、踊ろうかい、と言い出したので、首無、大喜び。(^_^;
常識的に考えて、ここでは脱衣おどりになるはずなんですが、ええ、ワタクシの常識では。(笑)
・・・青ちゃん、黒ちゃんの脱衣踊りは全然見たくありませんけどね。
・人間組。
若菜ママがうっかり道場に通してしまいました。

後半、完全に背景というか、置物状態だったカナちゃんでしたけど、最後にきれいな腿と膝頭を見せてくれたので、終わりよければすべてよし、ということにしておこうかと思います。
・最後にゆらちゃん。

「ちゅうか? 皆の見ている前で、ちゅうなんか?」
眠そうな目で、淡々と言いますな、この娘は。
たぶん第2期ではもっと活躍の場がふえることでしょう。
つうことで、第2期までしばしのお休み。
作画スタッフの皆様、上質の絵をありがとうございました。