一応原作は数巻読んではいるのですが、まだ原作者が直木賞を取るはるか以前でしたので、かなり記憶がボケていたりします。
アニメ化を聞いたとき、忠実にやるのはかなり難しいんじゃないかなぁ、あるいは徹底的にヴィクトリカ萌えの方向にして、物語を薄める方向か、だとしたら本作の魅力がかなり弱まるなぁ、とか考えていたんですが、第1話を見る限り、デザイン、作画、美術等はかなり安心して見られる水準ですので、キャラこけはないだろう、とひとまず安心。
ストーリィに関しても、あの独特の雰囲気はもう少し進まないと出てこないので、今回の、キャラ紹介の導入に相当する占い師殺人事件について、だけで判断するのはちょっと厳しいところで、これも次回の船上パーティの仕掛けを見てから、ですかね。
従って、第1話の感想としては、キャラ主体になります。
・OP。
本編との対比を意識したように感じる、絵付き小説のようなOP。
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本編の絵が良いので、効果的な「扉絵」になっているのではないか、と。
ここでのヴィクトリカは、本編より少し年上の印象ですね。
主人公、というか、物語の視点役な、日本からの留学生、久城一弥。
あんまり描写に尺をとられたくなかったのか、手紙の場面なんかもやけにあっさりしてましたけど、物語の中心はヴィクトリカですから、まぁ、仕方ないかな。(^_^)
担任のセシル先生。

鹿野優以さんでした。
明確に意識して聞くのは、『戦ヴァル』以来かなぁ・・・。
声質としては、ヴィクトリカより若かったような気も少し。(^_^;
図書館屋上テラスで出会う、金色の妖精、ヴィクトリカ。
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ここも階段の描写がえらくあっさりしてましたが、今回のストーリィのメインが占い師殺人事件の方だったでしょうし、カットされてても別段困るところでもないので、これはこれで、といったところ。
ヴィクトリカの中の人が、悠木碧さんだったんですが・・・。
キャラ作りがミナ・ツェペシュのときとかなり近かったで、少し期待はずれ。
まだ若いので仕方ないのかもしれませんが、いかにもまだ少し「引き出しが少ない」印象。
これまでの出演経緯を思うと、おいおい克服していってくれそうには思うものの、本作の時点では、ややまだ物足りなさを感じます。
声質を低めに設定していた点については、それほど違和感は感じませんでしたが・・・。
ともあれ、テラス上をゴロゴロするヴィクトリカは可愛いかったですな。(*^▽^*)
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グレヴィール警部。
演出上、ここが今回一番ひっかかった点で、彼が直接ヴィクトリカに話さない、とう点をもう少し明確にすべきだったんじゃないでしようか。
一応、一弥のセリフとしては出てきましたけど。
占い師殺人事件。
トリックそのものは、既にカーやフィルポッツあたりがやっていた、発見者が出入り直後に犯す殺人トリックの流用で、目を撃ち抜かれていた、というのが、安楽椅子探偵にとって鍵になる、といったところでしたね。
ここは映像としてわかりやすく再構成されていたので、良かったのではないか、と。
アラブ人メイドと、孫娘。

鮮やかに解決するヴィクトリカ。
スタイルとしては安楽椅子探偵でしたけど、嚆矢となった名作『隅の老人』とはやや趣が違いますな。
アラブ人のメイドが、思っていた以上に可愛いデザインでしたのが、ちょびっと嬉しい。
もう少し肉厚の美人をイメージしてたもので。
ここまでが序章で、ここからいよいよ本編。
占い師の遺品であるヨットに出向くと、そこには謎の招待状があって、犯人の動機がまだ不鮮明だったことからそこに乗り込んで、という経緯で、次回へ。
ここでのポイントとしては、
・ヴィクトリカは外出許可がないと外に出られない。
・外出許可の鍵はグレヴィールが握っている。
・外の環境に目を輝かせるヴィクトリカ。
招待状、そして奇怪な船上パーティについては次回、ですが、外出荷物を制限されてふくれるヴィクトリカも、またなかなかの鑑賞価値でございました。

EDに関しても、うまく物語の「枠」として機能していたのではないか、と。

作画が良いので、良い滑り出しだったと思います。
なによりヴィクトリカの魅力、愛らしさが存分に出てましたしね。
反面、いくつか削った箇所があったんですが、後で重要な要素になってくるところと関連しているものもありましたので、その辺をどうまとめるのか、少し心配ではありましたが。
次回、見る人によっては、けっこう賛否がわかれるかも知れない、船上パーティですな。(^_^;
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