うーん、中1くらいで、劇が通るかなぁ。。。
中には通るところもあるでしょうけど、若干の違和感がなくもなかったりしています。
学園モノの定番ではあるんですが、軽快なラブコメ仕様ならあまりそんなことも考えないんですが、なまじ感情なんかをリアルに掬い取っていますので、ややひっかかってしまったところ。
ともあれ、倒錯劇をやるそうな。
中1くらいだと、男子にとってはかなり恥ずかしい、と感じる人もいそうですな。(^_^;
一方で、ブラをつけなさい、と言われて衝撃を受ける高槻さんのエピソードがあって、これと男子の「声変わり」が暗示されて、ローティーンのときに起こる肉体の変化、第二次性徴が描かれていて、人物主体で追いかけている目としては、こちらの方が興味深かったです。
その辺を汚い印象になることなく仕上げていく、というのは女性ならではの視点かな。
劇に関してはややマイナスに感じましたけど、こういう肉体の変化への意識ということについては、プラスに作用しているように感じた次第。
それにしても生活の場面場面を実に細かく抜き出しています。
肉体の変化や、ブラの線に気づくところとか、わりと目立つところだけでなく、一緒に帰ることの意味、千葉さんと打ち合わせをしているときに他の男子からかかる冷やかしの声、先生の折衷案に対する感情、姉・真穂が風邪をひいたときの様子、などなど。
淡く儚げに描き出してくれてるんですが、細かすぎるので、視軸をどこにおいていいのか、時に戸惑ってしまいます。
でも、こういう優しい感情が励起されるリアリティ、というのはかなり好ましく感じるところでもあります。
あと、ネット上で「性同一障害で気持ち悪い」みたいな噂も聞いたんですが、この程度って、第二次性徴期にたまにおこる自己愛みたいなものですから、それは考えすぎというか、おとなの視点で見すぎているように思います。
障害なら、もっと深刻ですしね。
あと、やっぱり佐々さんと千葉さんが良いですな、見ていてひきつけられます。