残り四忍対四忍。数が少なくなってくると、組み合わせの妙味よりも、キャラの内面が描かれるようになり、忍法合戦はあまり進まず。・・・前半、テンポよく進みすぎましたかね。
今回、残り話数のことを考えなければ、一気に小四郎対豹馬、左衛門による朱絹のおびき出し、まで進んでもよかったんですが、天膳が3度目の死を演ずるところまで、でした。
板塀の血痕と、巻物の血の印で、状況を把握した甲賀組。これで情報的な意味あいも含めてまったくの互角。
天膳の死はまた再生するので、今回は誰も倒れず。小四郎の内面を描いていたのが、いきすぎなのかどうか、ちょっと判断に苦しむところですけど、朧の幸せ→甲賀との和睦を認めてもいい、という心理変化は、すぐ後に、→朧の心を裏切った弦之介許すまじ、という変化になってはいくものの、風太郎原作における小四郎の軽さからすると、深みは出るけどちょっとやりすぎかなぁ、って気もしないではないです。
過去、せがわまさき以外にも甲賀忍法帖の漫画化はいくつか見てはいますが、この小四郎を原作以上に重く扱うか、軽くみるか、っていうのは、けっこう絵師さん側の個性がでてて、変化が多く面白いところですね。
蛍火が退場してしまっているので、ヲタ的な意味あいでは綺麗どころが朧一人しかいないので(世間的には3人なんですが(^_^;)艶っていう面では少し物足りなかったですね。まぁ、湯のシーンはあったけど。
あと、陽炎が天膳に針で責められるところくらいまで、艶らしい艶ってのはないのかな。朱絹vs陽炎戦で、ひょっとしたらあるのかもしれないけど、それにしても今の展開からだとだいぶ先になりそうですしね。