[東南アジアのとある港町・ロアナプラ。そこでしぱしの休日に骨休めをしていたラグーン商会の面々だったが、彼等がロシアンマフィアと組んでいることを快く思わない連中がいた。そんな時、横領品受け取りの仕事が舞い込んできた。ところが現地の海域へ行ってみると、商戦ではなく海賊船が6隻も待ち構えていた。]
うひゃー、しびれますなぁ、人殺しを楽しむかのように、船から船へと八艘とびをしつつ、射殺、爆殺しまくるレヴィ。
たしかにロックの言うとおり、どこか壊れてるような感じもするんだけど、その虚無性と言いますか、ニヒリズムと言いますか、命のやりとりをしながらも、その瞬間に酔いしれるレビィのセンシビリティにすっかり陶酔させられます。
そんなレヴィの、ちょっとした過去に関してのネタふりをしたロックでしたけど、「悪いことはなんでもやった、おもしろくもねー話だ」のセリフでかき消されてしまいました。
まぁ、あの反射的に動き、殺戮衝動に身を委ねるがごときレビィの活躍ぶりを見てますと、幼年期からの生活をかけた訓練がしのばれるというものです。
社会の腐敗、環境の腐食、といったことはあるんでしょうが、それがなにかの怒りに変わるわけでもなく、淡々と生きるために殺しをする、そこらへんに、とてつもないクールさを感じます。
クールといえば、終り付近で出てきたバラライカも良かったですねー。
陳に対してのこれまた淡々たる処刑、しかも電話に出たロックには、普通の市民のような語り口。
野生の冷酷さを秘めたレヴィのクールさとは違う、知性の冷酷さが鈍く光るバラライカのクールさが、ゾクゾクさせてくれます。
もちろん、この2人ほど壊れてませんが、命の危機に直面しつつも、状況に対して的確なダッチとベニーもなかなか良い味だしてますし、この手の作品によくある、新入りの主人公が足をひっぱりつつ成長する、とかっていうベタなことをせず、なんとか生き残っていくロックも、常人の限界こそ見えますが、なかなか良い生き方してます。
とにかく、ラグーン商会の面々の、命をやりとりしながら、そのスリルに酔いしれる姿にしびれますねえ。
殺しになったときの、レヴィの表情、ちびりそうなくらいゾクゾクします。
というわけで、今回も存分にアクションも人物も堪能させていただきました。
で、次回、ネオナチの話ですか?
どうでもいいけど、公式サイト、u-umlautのタイプ書体はue表記なんですから、Ruckkehrなんて書かないで下さい。(笑)
ウムラウト表記をしないのでしたら、Rueckkehrですよ。
テーマ:BLACK LAGOON - ジャンル:アニメ・コミック